2009年8月29日 (土)

容量はほどほどに

2009082901久しぶりに SD カードを買ってきた。COOLPIX S620 の動画の画質が思いのほかよかったので、今まで P50 で使っていた、1GB のカードでは、ちょっと心許ない感じになってきたのだ。

携帯電話やノートパソコン用の超小型 USB カードリーダでも使える、microSD にしようと思ったのだが、このところ微妙にメモリカードが値上がりしているし、カメラ用のカードは、ほとんどカメラに入れっぱなしなので、信頼性を考えたら、余分な接点の少ない SD カードの方が安全だろう。

それにしても、値上がりしているとはいえ、2GB で 700円弱とは、撮った写真をパソコンに移さず、どんどんカードを買い増ししていくような使い方でもいいかもしれない、と思い始めた。

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2009年8月22日 (土)

S620 公園デビュー

2009082201先週購入した Nikon COOLPIX S620、今日が公園デビューである。定点撮影と言うわけではないが、新しく買ったカメラを持って、この公園へ散歩に出かけるのが、私にとってのフィールドテストである。

日中の普通の明るさであれば、望遠端まで気軽に使えるのが、手ぶれ補正の良いところ。以前の COOLPIX P50 では、やはり手持ちでこれだけの写真を撮るのは難しい。試しにもう一歩近づいたら、鳩は逃げてしまった。

2009082202高画素機の宣伝に一番使いやすい孔雀。この後、カメラに向かって突進して来て、いきなりレンズにくちばし攻撃された。孔雀は凶暴ではないけれども、結構怖いもの知らずで、人間に近づいてくる。以前、孔雀が放し飼いにされている公園で、数羽の孔雀のクレクレ攻撃を受けたことがある。

2009082203この公園随一の凶暴な猛獣、アライグマ。檻の隙間に COOLPIX の小さなレンズを押し込んで、突進してくるところを、望遠端付近で撮った。動き認識による自動感度アップ、ISO400 でなんとか見られる画質と、手ぶれ補正のおかげで撮れた1枚である。一眼レフならもっとしっかり動きを止められるのだが、レンズが檻の隙間に入らないから、どうしても檻の影が写ってしまうのだ。

2009082204そして最後は、この公園で一番おとなしい動物である、シカの群れ。コイツらは、檻の隙間から手を入れても、何か食べ物をもらえると思って、スリスリしてくるだけで、咬まれる心配もないが、カメラを構えていると、レンズをべろんと舐められる恐れがあるので要注意だ。

このシカの檻の隣には、年老いたポニーがいたのだが、今月19日に老衰で亡くなったとの貼り紙がしてあった。このポニーも、檻越しにスリスリしてくる、人懐っこいヤツだったが、わずか3日の差で、写真に残せなかったのが、残念でならない。虹の橋で市民みんなを待っていて欲しいものだ。

COOLPIX S620、2万円以下で購入したコンパクトデジタルカメラとしては、概ね好印象だが、レンズの色収差がやや大きい。Capture NX の色収差補正で、きれいにパープルフリンジが消えるので、できれば歪曲収差と色収差は、カメラ内のソフトウェア処理でやってもらいたい。

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2009年8月14日 (金)

Nikon COOLPIX S620

2009081401すみません。つい出来心で、またコンパクトカメラを買っちゃいました。

仕事かばんの中に入っているカメラは COOLPIX 5600。オークションで中古品を5000円以下で買ったものであるが、1か月に数枚しか写真を撮らなくても、待機電力が少ないので、単三電池2本で半年くらい使えるのだ。あまりに使用頻度が少ないので、ニッケル水素電池では、自己放電の方が大きいくらいである。

休日カバンの中に入っているのが、COOLPIX P50。2年前に発売されて間もない頃、キタムラで2万円弱で買ったものだ。広角端が28mm相当で、単三電池が使える、貴重なカメラである。ただし大きなグリップが邪魔で、仕事カバンに入れるには、ちょっと邪魔になるので、休日専用となっているのだ。

どちらも単三電池が使えるところがポイントである。私の場合、コンパクトカメラは普段持ち歩いていて、記録に残しておきたいものを撮るのが目的なので、持っていても全く使わないことも多い。そんな使い方だと、専用充電池式の場合、知らぬ間に放電してしまっていて、外出先で使い物にならない危険性がある。

しかし、どちらのカメラも、いわゆるエントリーモデルで、特に手ぶれ補正がないのが辛い。メモ撮りなのだから、三脚は持ち歩いていないし、平日の仕事帰りなら、夕方薄暗くなっている場合がほとんどである。そこで、この2台を1本化して、使用頻度を上げ、せめて2日に1回くらい、カメラの電源を入れるようになれば、充電式電池の機種でも、電池が空になったのを気付かないでいる危険性はないだろうと考えた。

ということで、手ぶれ補正が付いて、COOLPIX 5600 程度の大きさで、広角端が 28mm 相当からの機種を、以前から物色していたのだ。この条件で単三電池のモデルは、残念ながら存在しない。

現行機種では Canon の IXY510 IS と、Nikon COOLPIX S620 が候補に挙がったが、COOLPIX の方は、すでに生産完了しているらしく、今月に入って、急に実売価格が下がった。前回と同じく、近所のキタムラで実物を確認して、迷わずこちらを買うことにした。

本日はまだテスト撮影もほとんどしていないので、インプレッションはまた後日。

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2009年7月20日 (月)

オリンパスには失望した

2009072001屋根の上のお上りさんの鴨。鴨たちはこの暑さをどう感じているのかわからないが、ハッキリ言えることは、集団の中で孤独を楽しんでいるやつは、鴨の世界にもいるということだ。

散歩の途中で、こういう写真を撮るために、一眼レフと同等の画質で、もう少し携帯性のいいカメラとして、マイクロフォーサーズに期待していたのだが、パナソニックは例のごとく安物の一眼レフそっくりなデザインで、徹底した小型化も追及していない。期待のオリンパス E-P1 があれだったので、当分私の休日用バッグに入っているカメラは、COOLPIX P50 のままである。

OLYMPUS E-P1、とにかく売れているらしい。まさにオリンパスの、そしてフォーサーズの起死回生となりそうな勢いである。売上に合わせて、個人のブログや出版社系のホームページでも、えらく盛り上がっている。そしてその話題の多くが、おしゃれな革ケースやストラップのネタである。

もちろんメーカとしたら、カメラなんて売れてナンボのものなので、写真を撮る道具として売れようが、ジジィのアクセサリとして売れようが、儲かればそれでいいのであるが、それでもあんなもので儲かってしまうと、社内ではあれを企画したチームの力が強くなる。そしてそのチームに意見を言うためには、もっと儲かる商品を企画しなければならなくなるのだ。

この2週間、あちこちのカメラ屋や電気屋で E-P1 を触ってみたが、どう考えても、あれは写真を撮ることを目的としたカメラではない。あんなに大きく重いカメラは、従来のコンパクトカメラと同じ持ち方では、どうやってもしっかりホールドできないから、絶対に EVF が必要になる。もちろん外付けの光学ファインダなどまったくどうでもいいオマケでしかない。パララックスは補正されないし、どこにピントが合っているかもわからないのだ。

おまけにシャッターの位置が完全に人間工学を無視している。かつてのペンの、あのボディの端ギリギリの位置が、なぜ再現できないのだ。あれではまるで古い Nikon F ではないか。

そして最もマーケットを馬鹿にしているのが、あの値段である。中身はどうみても E-620 から、一番金のかかるクイックリターンミラーとファインダーと位相差 AF を省略したものなのに、値段はボディ、レンズキットとも E-620 より1万円から2万円も高いのだ。

メーカは重量感のある金属ボディとか、わけのわからないことを言っているが、プラスチックのボディにステンレスのプレスパネルを貼り付けると、カメラの価値が上がるのだろうか。

もちろんそんなくだらないカメラは、買わなければそれでいいのだが、これが売れて会社が儲かって、オリンパスがこの先こんなカメラしか売らなくなってしまったら、ますます高性能デジタルカメラは、2強支配のつまらない市場になってしまうではないか。

キヤノンやニコンがなぜデジタル一眼レフ市場で、圧倒的に強いのか。それはこの2社が、流行モノとしての短期的な売り上げではなく、写真を撮る道具としてのカメラのあり方を、徹底的に追及してきたからに他ならないと思う。

オリンパスが E-P1 を発売したのと期を同じくして、ペンタックスから K-7 が発売された。店頭で触ってみた限りでは、まだ到底キヤノンやニコンの中級機のレベルに追いついてはいないが、少なくともペンタックスは写真を撮る道具としてのカメラ作りを追及するぞ、という意思は感じる。次期 K-8 や K-9 が発売できるまで、HOYA のカメラ部門が残っていてくれることを願うばかりである。

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2009年6月17日 (水)

AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR

2009061701普段は D300 に AF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VR を付けっぱなしにして、ほとんどの用途に対応しているのだが、ネコ撮り用に、もう少し望遠端の長いズームを狙っていたら、オークションで予想よりかなり安く、即決価格で出品されていたので、迷わず入札してしまった。

これで手持ちの標準ズームは、上記の2本に加え、Tamron A16NII SP AF17-50mm F2.8XR Di II LD ASPHERICAL (IF) と、フィルムカメラ用(とは言っても、D100 のキットレンズだったので、十分デジタル世代である)の AF-S Zoom Nikkor ED 24-85mm F3.5-4.5G(IF) の4本になった。焦点域は微妙に重なるが、それぞれ用途が明確なので、どれも手放す気はない。

16-85mm より望遠側に長いズームと言えば、他にニッコールの 18-135mm と、シグマの 18-125mm が候補にあがったのだが、もはや手ぶれ補正なしの標準ズームに価値はないので、ニッコール 18-135mm は除外。それに加えて、Capture NX2 による、完全な収差補正を経験してしまうと、サードパーティ製のレンズにアドバンテージはないので、焦点域は一番狭いが、選択肢はこれしかなかった。

もちろんニッコールの 18-200mm を考えないではないが、以前 28-200mm を使っていた経験から、DX フォーマットで日常のスナップに 135mm 以上は不要だと分かっているので、あの大きさと重さ、72mm のフィルタ径は、私にとって無駄でしかないのだ。

2009061702まだ室内でしかテストしていないが、やはり 100mm を超える焦点距離となると、何よりも画質低下の原因は、微小な手ぶれである。かといって、大口径のレンズを使えば、被写界深度が極端に狭くなってしまい、肝心の被写体が、すべて深度内に入らない。日常的に使用する標準ズームレンズに、高性能な手ぶれ補正は、もはや必須の機能である。

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2009年4月10日 (金)

完全収差補正のカメラが欲しい

2009041001デジタル写真の加工で、私が最も重宝しているのが、パノラマ合成である。こればかりは銀塩写真で処理するのは非常に難しい。最近では、撮影時にカメラをパン(左右首振り)させるだけでパノラマ合成できるカメラも発売されたが、繰り返しパターンのような画像の場合、カメラのデータ処理がどこまで正確に判別できるか興味がある。

この写真は3枚の画像を合成して、120度ほどの画角を得ているが、実はここまで空の階調を合わせるのに、パノラマ合成以前の段階でかなり苦労した。

パノラマ合成の元データを撮影するのに、まず露出とフォーカスを固定するのは常識だが、それだけでは滑らかに繋がる元データは作れない。レンズの色収差や、周辺減光、場合によっては歪曲などが問題になって、繋ぎ目が隠せなくなってしまう。

今回の場合は、空が晴れ渡っていたせいもあって、特に周辺減光が問題となった。どうしても写真の四隅が暗くなってしまい、それを繋ぐと、空の色が波打つように明るくなったり暗くなったりしてしまう。そこでまず中央の1枚の写真の周辺減光補正を行い、その写真にあわせて、両脇の2枚の写真も、空の色が同じになるように、周辺減光補正と露出の微調整を行った。

フィルムカメラ時代には、周辺減光や色収差、歪曲などは、レンズの味として楽しむ人もいただろうが、少なくとも情報の記録という意味では、これらの収差など、ない方がいいに決まっている。レンズ固定式のデジタルカメラの場合、レンズ固有の収差情報をプログラムしておき、撮影時に完全に収差補正を行うようなカメラが、そろそろ発売されてもいいような気がする。

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2009年3月29日 (日)

オキシライド大暴落

2009032901パナソニックの乾電池「オキシライド」の在庫が暴落しているらしい。店頭でワゴンセールしているところもあるらしいが、私はネット通販でまとめ買いした。1本あたり50円以下である。

理由はハッキリしている。パナソニックが最近売り出した、新しいアルカリマンガン乾電池「エボルタ」が好評で、オキシライドの売れ行きが落ち込んでいるからだろう。近所の大手電気店でも、オキシライドはすっかり見なくなってしまった。

しかしエボルタとオキシライドは、形状は同じでも、全く違う電池なのだ。場合によっては互換性がないことに注意して欲しい。それぞれの単3電池の JIS 型番を見れば、一目瞭然だが、エボルタはその他のアルカリ電池と同じ「LR6」である。これに対しオキシライドは「ZR6」だ。

LR6 というのは、アルカリマンガン電池。正極に二酸化マンガンと黒鉛の粉末、負極に亜鉛を用いて、電解液を封印したものである。ZR6 というのは、ニッケルマンガン電池。正極にオキシ水酸化ニッケルを用いることによって、内部抵抗が少なく、電圧降下の起こりにくい性質を持っている。ただし初期電圧が 1.7V と高いため、電圧制御しない電気機器には使えない場合が多い。たとえば懐中電灯に用いると、電球が焼き切れてしまうし、シェーバーに用いると、モータが高速回転しすぎて危険である。

ただし、デジタルカメラや PDA のような電子機器では、通常は電源にやや高めの電圧を要求し、内部で必要な電圧に下げて利用している。こういう電子機器では、電源電圧はできるだけ長時間高電圧を維持できるものがいい。ところがアルカリマンガン電池では、徐々に電圧降下が起きるため、電池の容量としては十分残っていても、電圧が不足して使えなくなってしまうのだ。だからデジタルカメラで使えなくなってしまった電池でも、時計や懐中電灯に入れれば、まだ十分動き続ける。

しかし高電圧を、容量ギリギリまで維持できるニッケルマンガン電池の場合、同じ容量であっても、はるかに長時間デジタルカメラを駆動させることができるのだ。

確かに電池の汎用性という意味では、オキシライドよりエボルタの方が上だろう。誤って懐中電灯に入れてしまっても、電球が切れることはないし、デジタルカメラも、従来のアルカリマンガン電池より、いくらか長時間使えるようである。しかし私は懐中電灯など、ダイソーで4本100円で売っている電池で十分だと思っているし、オキシライドを誤って懐中電灯に入れることなど、絶対にあり得ない。

私が必要としているのは、電池の汎用性などではなく、デジタルカメラの長時間駆動に特化した電池なのである。もちろん普段使っている COOLPIX P50 は、充電式のニッケル水素電池を入れている。しかし充電式の電池であれば、電池が切れたら絶対に充電が完了するまで使えない。撮影中に電池が切れてしまったらおしまいである。だから私は、このカメラのケースの中に、必ず緊急用のオキシライドを入れているのだ。

これ以外に、通勤カバンの中に入れっぱなしで、常に持ち歩いているカメラもオキシライド。奥さんに持たせて、ネコたちの普段のスナップを撮ってもらっているカメラもオキシライドである。使う頻度の少ないカメラほど、充電式の電池は役に立たないのだ。

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2009年3月10日 (火)

MB-D10

2009031001Nikon D300 用のバッテリーグリップが到着した。D300 を買ったら、やっぱりこれは欲しい。従来のバッテリーグリップが、増設バッテリーケースに縦位置シャッターをつけただけなのに対して、これはむしろパワーブースターと言えるだろう。

フィルムカメラ時代には、Nikon F4 や Canon EOS1 で、モータードライブのバッテリー部分を交換すると、高速駆動できるものはあったが、デジタル一眼レフでは、初めての試みである。

高速連写速度が毎秒8コマになるというのは、私にはあまりありがたみはないが(連写モードをすらほとんど使ったことがないので)、この MB-D10 を装着すると、レリーズタイムラグが、45ms から 40ms に短縮されるというのが泣かせる。わずか1000分の5秒の差であるが、レリーズタイムラグというのは、結構体感できるもので、5ms の差はともかく、もう一台の D200 の 50ms に比べると、10ms の差は、明らかに応答が速いのがわかる。

D200 が発売されたとき、普及型(とは言っても20万円もしたが)のカメラで、レリーズタイムラグ 50ms というのは、驚異的だった。これより速い機種と言ったら、当時の Nikon D2 の37ms と、それに続く Canon EOS1D しかなかったのである。あちらは巨大なバッテリーを搭載した、プロスペック機である。ところが D300 に MB-D10 を装着すると、もはやキヤノンの最上級機をも上回るレスポンスなのだ。

ネコのあくびの瞬間を撮るのに、実に頼もしいカメラである。(残念ながら私にはその程度しか使い道がないが)

当初、MB-D10 の縦位置レリーズのストロークが極端に短く、半押ししようとしただけで、シャッターが下りてしまうという話を、あちこちの掲示板で読んだが、私のものに関して言えば、D300 本体のレリーズよりやや軽いかなという程度で、それほど違和感はない。個体差なのか、改良されたのかはわからないが。

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2009年3月 5日 (木)

Aputure のあやしげな

2009030501ワイヤレスレリーズ AP-WR1N を、オークションで買った。あやしげと言っても、Aputure の製品はインターネット通販の定番で、業者が輸入しているものもあれば、個人輸入品をオークションに出品しているものも多い。メーカ純正のケーブルレリーズやリモコンの半額以下で買えるので、使い勝手を紹介しているブログも多く見かける。まあ心配することはなかろう。

Nikon D200 を買ったときに、ケーブルレリーズ MC-30 はすぐに入手したのだが、ワイヤレスリモコンがないと、自分撮りができない。自分撮りなど、女子高生しかやらないと思ってはいけない。ちょっとした記念撮影や、恋人や奥さんと一緒に出かけたときのツーショット撮影など、使い道は結構あるのだ。

ニコンの場合、普及型の一眼レフやコンパクトカメラでは、赤外線リモコンが使えるのだが、中級機以上でワイヤレス撮影をしようと思うと、赤外線送受信機セット ML-3 を買うしかないが、これが18,000円もするのだ。しかも赤外線リモコンは、送信機を受光部に向けて操作しなければならない上に、デジタルカメラの場合、撮像素子が赤外線に反応するので、カメラ前部から撮影する場合、リモコン送信機の発光が写ってしまう。

そこで電波式のリモコンである。これなら送信機をポケットに隠して操作できるし、カメラの前からでも後ろからでも使用できる。Aputure のリモコンは、同じ筐体で各社のコネクタ仕様にあわせて、何種類も発売されているが、どれも5,000円前後で買えるのがいい。しかも16チャンネルまで周波数を選べるし、レリーズ半押しも可能だし、3秒以上押したままだとレリーズロック状態になるので、カメラ側をバルブにしておけば、タイム露出が可能という多彩ぶり。

唯一気になるのが、送信機の電池が入手困難な 23A 型 12V 電池だということ。送信機はレリーズした瞬間にしか、電力消費しないので、それほど頻繁に交換する必要はなく、容易に高電圧が取り出せる 23A にしたのだろう。これは大手の電気店などで見つけたときに、まとめて買っておくしかなさそうだ。

ところで、中国製のこの電波式リモコン、噂によると、日本の電波法に抵触するということだが、真相はいかに。これだけ売っていて、まだ摘発されたという話は聞かないので、日本の法律に適応するように調整されたか、最初からガセネタだったのだろう。

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2008年12月30日 (火)

2008年写真機材

2008年とは言っても、今年の3月までに集中して写真機材を入れ替えてしまったので、もう1年近くも前の話になるのだが、今年はほぼ完全にデジタル移行の年だったといえる。

まずは RAW データの現像のために、パソコンを2台とも入れ替えたこと。メインマシンは NetBurst の CeleronD から、Pentium4 521 へ、ほぼ現像専用のサブマシンは、Duron から Core2Duo E8400 へ。今年から撮影は基本的に RAW だけで行うようになったので、まず何よりもパソコンのパワーアップが必要だったのだ。

それからレンズをほぼすべて、デジタル時代のズームに入れ替えたこと。単焦点の Nikkor 24mmF2.8D、35mmF2D、50mmF1.4D、85mmF1.8D、Micro60mF2.8D を手放して、標準域は、16-85mmF3.5-5.6G 1本に集約した。それほどこのレンズの解像力は高い。そして、どうしても明るさが欲しいときには、開放でやや解像度は落ちるが、Tamron 17-50mmF2.8 を。マクロ撮影はナノクリスタルの Micro NIKKOR 60mmF2.8G を補助的に使う。広角と望遠は、昨年購入した Tokina 12-24mmF4 と Nikkor VR 70-300mmF4.5-5.6G で賄う。

そして9月には Nikon D300 を入手して、D70 を手放した。つまりこの1年で、D200 を残し、常用する機材はほぼすべて入れ替えてしまったことになる。無駄遣いといえばそれまでだが、芸術性ではなく、情報量を求めるような撮影に関しては、確実に去年までより数段上の結果が得られるようになった。

フィルム撮影機材は、Nikon F80D と、標準ズームである 24-85mmF3.5-4.5G、Tokina 18-35mmF3.5-4.5 を残すのみだが(24-85mm は D100 のキットレンズなので、デジタル世代である)、もはやフィルムでは、上記の機材によるデジタル撮影の情報量を取り込むことはほぼ不可能なのである。

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2008年12月 4日 (木)

Nikon D3x

2008120401名古屋まで出かける用事があったので、新装開店したニコンのサービスセンターに足を伸ばして、今月18日に発売予定の Nikon D3x を見てきた。

D3 と全く同じ外観なので、こうして写真に撮っても意味はないし、カメラのメカニズムもほとんど共通なので、シャッターを押しても、D3 となんら変わりはない。高速連写モードに切り替えて撮影すると、このカメラのレスポンスに対して、毎秒5コマというのは、いかにも遅く感じられる。コマとコマの間に、間違いなくもう1コマ写せそうだ。D3 が毎秒9コマを実現しているので、それは当たり前なのだが。このメカニズムに2450万画素のデータ処理速度が追いついていないということである。

やはりこのボディのレスポンスは、高速モデルでこそ真価が発揮されるだろう。とは言ってもこれが D700 並のボディだったら、90万円と言う価格は納得してもらえないだろうから、やはり D3x とするしかないのか。

展示してあったサンプルを見る限り、もはや35mmから中判のフィルム一眼レフの情報量を、完全に凌駕していると言えよう(画質ということになると、好みの問題なので、あえて言及しない)。

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2008年11月23日 (日)

白色LEDの苦悩

2008112301毎年恒例の名古屋駅前のイルミネーション「タワーズライツ」を、今年も撮影してきた。Nikon D300 なら ISO1600 くらいまで躊躇なく使えるので、ISO 感度自動設定で、最低シャッター速度を1/30秒にして、光量を気にせず撮ることができた。

しかし問題は、光源である。省エネのためか(だったらイルミネーションなどいらないと思うが)、最近の大規模なイルミネーションは、どこも発光ダイオードである。ところが、今年のタワーズライツは、ほとんどが白色 LED で、強力な明るさで人間を照らすのだ。

2008112302白色 LED の色温度は高い。およそ太陽系には自然に存在し得ない青白さである。白色矮星が天から降ってきたかのようだ。この白色 LED の雰囲気を出すために、カメラのホワイトバランスを、あえて昼光色に設定すると、LED に照らされた人間の顔は、まるでゾンビのよう。これだけの人出があると、まさにバイオハザードの世界だ。

2008112303一緒に見に行った奥さんと義妹の写真を撮ろうと思ったが、フラッシュを弱めに焚いて、ミックス光にすると、あまりの色温度の違いに、両側からカラースポットライトを当てたようになってしまう。今年はポートレートはあきらめた。

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2008年11月12日 (水)

まだマイクロフォーサーズには手を出せない

マイクロフォーサーズが結構売れているらしい。とはいっても、現時点でカメラは実質1機種しかないので、マイクロフォーサーズだから売れているのか、パナソニックの商品企画が成功したのかは判断できないが。

私はフォーサーズには非常に興味はあるが、今のところ、これ(Panasonic LUMIX DMC-G1)に手を出すつもりはない。理由をいくつか上げると、

・値段が高い。ダブルズームキットが EOS Kiss X2 や Nikon D60 よりも高いのに、カメラのポジションが不明。

・大きさが中途半端。レンズ交換式である限り、いくらフランジバックを短縮しても、コンパクトデジタルのようにはならないし、G1 に関して言えば、必要以上にコンサバティブなデザインにこだわりすぎ。

・現時点では、EVF は総合的に、光学ファインダを超えられない。もちろんピントあわせはしやすいだろうが。

さらに心情的に使いたくない理由があり、実はこれが一番の問題。パナソニックはこのカメラを一眼「レフ」ではないから、「デジタル一眼」だと主張しているが、そういうリクツから言えば、光学ファインダーのないほとんどのコンパクトデジタルカメラは、すべて「デジタル一眼」になってしまうではないか。

富士フイルムが、一眼レフのようなカタチをしたコンパクトカメラを「ネオ一眼」と銘打って、まるで普通のコンパクトカメラとは、性能が違うかのような錯覚を起こさせる手口で販売していることに対するものと同様のあざとさを感じるのだ。しかも G1 も明らかに「一眼レフ」をモチーフとしたデザインを採用しており、一眼レフの経験がない顧客が、「デジタル一眼」の定義を、この(一眼レフのような)カタチにあるのだと勘違いしてしまうことを狙っているような気がしてならない。そうなると、マイクロフォーサーズの真打となる、オリンパスのカメラ(デザインはほとんどコンパクトカメラだ)が市場に出たとき、その(ペンタプリズム風トンガリ頭のない)カタチをみて、こちらの方が下級ランクだと思い込み、結果として値下げせざるを得ないようなことにならなければいいのだが。

市場価格を維持するために、数年後に発売されるマイクロフォーサーズが、すべて G1 のような「一眼レフ」風なスタイルになってしまうのではという懸念があるのだ。

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2008年11月 4日 (火)

D300 ファームウェア Ver1.10

10月28日にアップデートされた、Nikon D300 の最新ファームウェア Ver1.10 を導入した。

変更点は多岐にわたり、追加のマニュアルまで出ているので、これはバグフィックスと言うより、機能拡張である。主な変更点としては ISO 感度自動設定時の、シャッター速度下限値の選択範囲が広がったこと。オートホワイトバランスの精度が上がったこと、ライブビュー時のコントラスト AF 速度が上がったことなどである。

2008110401ISO 自動設定は滅多に使わないし、オートホワイトバランスの精度は、なかなか比較しにくいので、私としてはコントラスト AF の速度向上がどれほどのものか、非常に興味があった。

D90 のコントラスト AF が、D300 のものより格段に速かったので、これはハードウェアが別物だろうと考えていたのだが、どうやらそういうわけでもなさそうだ。今回のファームウェアで、D300 も D90 と同じくらい高速化されている。以前のファームウェアでは、ウィーン、カッ、カッ、カッという感じの動きだったものが、新しいファームウェアでは、ウィーカカカカッ という具合である。明らかにモータ作動と作動の間の、コントラスト比較演算処理時間が短縮されている。やはり AF 速度を決定付けているのは、ソフトウェアの方だったようだ。CPU が変わったわけではないので、アルゴリズムが改善されたのだろう。こういうのは、メーカも試行錯誤しながら開発しているだろうから、後から出来上がったものの方が高速なのは当然だ。

2008110402現代のカメラはハードウェアに要求される機能は少ない。複数のメカニズムがシーケンシャルに動作することは稀で、非常にプリミティブな機能だけを実装し、あとはソフトウェアで制御されている。ソフトウェアはそういう単純なメカニズムのオーバーシュートの時間まで考慮した、予測制御をしなければならない。この辺りをコツコツやっていて、完成した制御ソフトを、もう一度全体を見直すと、往々にして省略できる冗長な処理が、随分見つかるものだ。D90 では、D300 の発売から1年かけて、そういったところを徹底的に見直したのだと思われる。そして、今回はそれを D300 にフィードバックしたということだろう。

こういうのを「煮詰めが甘い」と批判する声もあるだろうが、1年前に D300 は発売されるべきだったし(私が買ったのは1か月前だが)、それから1年後、カメラが性能向上するのなら、それを喜ぶべきだろう。

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2008年10月20日 (月)

SanDisk Extreme III 30MB/s

2008102001Nikon D300 を買ってから、コンパクトフラッシュはまだ新調していなかった。とりあえず手持ちの SanDisk  Ultra II の 4GB を使っていたのだが、当然予備のメモリがない。まだ1日がかりの撮影に出かけたことはないので、圧縮 RAW で300枚は撮れる 4GB あれば十分だったのだが、いずれもう1枚は欲しくなるし、やはり Ultra II では書き込み速度がネックになって、ある程度連続で撮影した後のバッファ解放時間は、かなり長い。

そこで今回、ネット通販で予想以上に安くなっていた Extreme III 30MB/s の 4GB を1枚購入することにした。もう少し値が下がったら、次は 8GB のものを買おうと思う。

実際に使ってみると、カタログスペックで Ultra II の3倍の速度を出す、新しい Extreme III は、圧倒的に速い。現時点では 45MBps UDMA 対応の Extreme Ducati が最速だろうが、あまりにもバイト単価が高いので、連写専門の報道関係でもない限りは、Extreme III あたりがもっともバランスが取れているだろう。

それでも Ultra II では D300 の RAW 連写後、バッファフルからの解放時間は42秒もかかっていたのが、わずか12秒に短縮された。

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2008年10月18日 (土)

D300 に EN-EL3e 互換バッテリー

私のブログのアクセス解析で、圧倒的に参照回数の多いページが、D200 を購入した直後の、EN-EL3e 互換バッテリーの記事である。もう2年も前の記事なのに、それ以来ずっとランキング No.1。しかしさすがに、最近アクセスする人は、D200 での動作検証などには興味があるまい。

そこで今回は D300 での動作検証である。私が購入した EN-EL3e 互換バッテリーは、ROWA で一番最初に発売された、BAK セルのもの。この後 SANYO セルのものが発売され、やや値段は高いが、国産セルとあって人気が高く、つい最近 BAK セルのものは、製造中止がアナウンスされた。

BAK セルのものは、昨年 D300 が発売されたときに、D200、D80 では動作するが、D300 には対応しないと、ROWA のホームページに記載されており、その後 D300 も動作確認リストに加えられたので、カメラ認証用のコントロールチップが、バージョンアップしたのだろうと思っていた。

先月私が D300 を購入して、最初にテストしたのが、この BAK セルの互換バッテリーでの動作確認である。結果はメーカが対応しないと発表したにもかかわらず、何の問題もなく動作した。そして念のため、もう一度フル充電して、今度は、しばらく連続で使ってみた。すでに3日ほどカメラに入れたままであるが、撮影コマ数を電池側に記録するカウンターも正常だし、電池の消耗も、純正品と変わりない。

おそらくメーカが対応しないと発表したのは、動作確認が取れるまでの安全策だったのだろう。少なくともニコンは D200 と D300 で、バッテリーの認証手順を変えてはいないようだ。

最後に、D300 の最終テスト報告であるが、バッテリーの消耗度が D200 のおよそ3分の1であることは、初日に書いたとおりだが、それ以上に驚いたのが、待機電力の少なさである。D200 では、電源を切ったまま1日過ぎると、バッテリー残量が1%減っているという具合だったが、D300 では、3日間放置しても全く減っていない。何もしなくても1か月に1度は充電しなければならなかった D200 に比べると、安心感がまるで違う。この意義は大きいと思う。

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2008年10月13日 (月)

ワイヤレスマルチフラッシュ

2008101301D300 を購入して2週間が過ぎ、自分に必要なほぼすべての機能をテストし終わった。最後はこれ、ワイヤレスマルチフラッシュである。ニコンの一眼レフを買ったら、なんとしてもこれをやらねばなるまい。

モデルは43分の1ミニカー。アテンザ(実車)を買ったときに、ディーラでもらったものだ。

2008101302フラッシュ直射は、モデルの表面で反射するので、内蔵フラッシュはコントローラだけに使い、本発光はさせていない。

上向きのフラッシュは天井バウンスで +1EVの調光補正。後ろ向きのフラッシュは私がカメラの後ろで白レフ板を抱えて後方バウンスさせ、調光補正なし。

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2008年10月 8日 (水)

ライブビューでマクロ撮影

前回に引き続き、ライブビューを使ってマクロ撮影。今回は AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED を使って、しっかり三脚に乗せて撮影した。

2008100801この程度の倍率なら、位相差 AF でピント合わせをしても問題ない。「F」の文字にしっかりピントが合っている。一眼レフなら気軽に撮れる領域である。コンパクトデジタルでは被写体に近づくことはできるが、広角端でしかマクロ撮影できない機種が多いので、ここまで拡大撮影することは難しいだろう。

2008100802ほぼ等倍撮影。ここまで来ると、位相差 AF は全く役に立たない。「F」と「8」の中間にピントを合わせたが、斜めの面では AF センサの大きさの中ですら、ピントのずれが生じるので、どこにピントが合うかわからないのだ。ライブビューで拡大表示しながら MF 撮影すれば、任意の位置にピントを合わせることが出来る。

2008100803因みに2枚目の写真を撮っている状況。こんな状態で液晶画面を見ながら撮影できるのだから、マクロ撮影は随分楽になったものだ。

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2008年10月 5日 (日)

ライブビュー撮影に挑戦

2008100501D300 と D200 の機能の最大の相違点は、やはりライブビューだろう。静物のマクロ撮影などは滅多にしないので、これからもライブビュー撮影をそれほど使うとは思えないが、一度実践投入の前にテストしておかねば。

ということで、まずは寝ているネコを。

これはすごいと思った。D90 では、コントラストオートフォーカスが高速になったらしいので、その点は気になっていたのだが、実際に使ってみると、ライブビューはマニュアルフォーカスで真価を発揮する物だということがわかった。

構図を決めて、フォーカスポイントを拡大表示した後、レンズのフォーカスリングを廻すと、驚くべき精度でピントが決まる。しかも早い。どんなに高品質な一眼レフのフォーカシングスクリーンでも、ここまで見事に決まらないだろう。もしかしたら、今後はマクロレンズの稼働率が思いっきり高くなるかもしれない。これはフルタイムマニュアルフォーカスできる AF-S レンズに買い換えておいてよかった。

残念ながらネコ撮りは、寝ているときにしかできないが。

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2008年9月27日 (土)

ストラップを付けた

新しいカメラを買うと、一通り動作確認して、我が家のネコや近所の野良ネコを撮って、そのカメラの特性を探り、ある程度自分なりの撮影パラメタが決まった段階で(フィルムカメラの場合、露出のクセだけ考えればよかったが、デジタルの場合は色やトーンカーブなどまでカメラごとに違うから)、いよいよ本稼動ということになる。私の場合そのときに付属のストラップを付けるのが儀式なのだ。

2008092701というわけで、今日は初めて Nikon D300 にストラップを付けて、近くの公園に出かけた。

残念ながら雲が多く、雲の隙間から青空が覗くという感じだが、このくらいの日差しの方が輝度差が少なく、写真はまとまりやすい。

2008092702レンズは定番の 16-85mm。解像感は私が過去に使ったレンズの中でもトップクラスだし、手ぶれ補正は強力で、広角側の歪曲も少なく、逆光にも強い。

ファンキーな頭の鳥。結構鳴き声がうるさい。檻越しの撮影なので、檻の金網を避けるために、望遠端開放で撮った。ファインダーではまだうっすらと金網が見えたが、写真にしてみるとほとんどわからない。フードをはずしてもう少し金網に近づけば、完全にわからなくなったかもしれない。

2008092703子供たちに人気の孔雀。残念ながら羽根を拡げてはくれなかった。孔雀の青い羽毛は、色飽和しやすくて、なかなか露出が難しいのだが、D300 のダイナミックレンジには余裕で収めることが出来た。D70 だとまず無理だろう。

2008092704帰りに借りていた本を返しに図書館に寄ると、図書館の前の家の飼いネコが昼寝をしていた。非常に人懐っこく、いつも図書館に来た人になでられまくっているのだが、今日は玄関で死んだように寝ていたので、心配になって声をかけてみた。

するとめんどくさそうに起き上がって、「ついでにモフってけ」と擦り寄ってくるので、全身モフりまくってやった。これは D300 ではなく、カバンに入っていた COOLPIX P50 で撮影。

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2008年9月25日 (木)

引き続き D300 テスト

2008092501引き続き D300 のテスト。アクティブ D-ライティングを「弱」に設定しておくと、あまり極端な補正をしないし、ダイナミックレンジを実にうまく使ってくれるので、あとからトーンカーブの補正がほとんど要らない。もし自分の意図しない補正をされてしまっていれば、現像時に「しない」に設定すればいいので、「弱」をデフォルトにすることに決定。アクティブ D-ライティングを設定すると、連写枚数が減るが、RAW+JPEG で撮る場合、15枚が12枚になるだけなので、私の場合実質的に影響はない。

3日間使ってみて、D200 との最大の違いは、やはり省電力だろう。厳密なテストをしたわけではないが、バッテリーが3倍は持つ感じだ。

以前雑誌のインタビューで、ニコンの技術者が、「D200 でできることはすべてやった。それでも使ってもらっているうちに色々と要求が出てくるので、D300 ではこういう問題をひとつひとつ潰していった。」と言っていたのを思い出した。画質面では D200 より前の機種と D200 以降の機種では大きな違いがあり、際立っているのが、私が先日テストしたとおり、ダイナミックレンジの広さだろう。加えてカメラの電子回路やメカニズムのレスポンスに関しても、D200 はフィルムカメラの高級機並のスピードを実現した。そういう意味では D300 はそれらすべてを、さらに細かくチューニングしたというレベルにとどまっており、出てくる写真に大きな変化があるわけではない。キヤノンも EOS30D である程度の完成の域に達し、40D、50D では全体にチューニングして、レベルアップしたという印象がある。やはりこのクラスのデジタル一眼レフは、現時点で一応の完成を見たといえるだろう。

さて、それでは各メーカから、これから発売されるミドルレンジのデジタル一眼レフは、どこに新規性を持たせていくのだろうか。少しずつの高画素化、高感度化、高ダイナミックレンジ化、それらは間違いなく進歩するだろう。しかし進歩のスピードは確実に遅くなる。それではますます早くなる商品サイクルに対応できないから、やはり商業的なブレイクスルーが必要となろう。それが動画なのかというと、それはちょっと違うような気がする。と言うより、ライブビューを実装したカメラに動画機能の載せるというのは、もうお約束であり、2年後には動画の撮れない一眼レフなど市場に存在しないだろう。

では、フルサイズと呼ばれる、35mmライカ判フォーマットの、大型撮像素子かというと、これは明らかにメーカの望まざる方向だ。なぜなら動画機能などと違って、撮像素子の大型化は、開発費以上に1台あたりの製造コストに影響するので、薄利多売による利益追求型の、普及品には向かない戦略だ。

そうなるとやはり高度なソフトウェアによる画像処理という方向だろうか。確かにアクティブ D-ライティングに代表されるこれらの技術は、まだまだ発展途上で、限りない可能性を持ってはいる。しかしそれをユーザに必要だと思わせるためには、今まで通りのカメラの売り方をしていてはだめだ。我々顧客自身が、もはや次のカメラに望むものを、明確に描ききれないところまで来ているのだから。

写真は我が家の長女ネコ雅子。もう14歳になるので、時々病院のお世話になっている。最近残尿感があって、トイレに入りっぱなしだったので、膀胱炎の可能性が高いということで、注射をして薬をもらってきた。先生の診断が正しかったらしく、今はすっかり元気である。

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2008年9月24日 (水)

フィールドテストはネコ

D300 のフィールドテスト。もちろんネコ撮りが目的なので、テストもネコである。いずれも RAW で撮影し、CaptureNX2 を使って、私が以前から使っている現像パラメタで現像した。

2008092401室内で高感度撮影。D200 に比べて、ISO800 から 3200 あたりでは、1段程度のアドバンテージがあるが、センサーのベース感度が1段高いのだから、これは当然である。D3 発売以来、従来のカメラの高感度特性は全然ダメであるかのように言われているが、D200 を初めて使ったときには、その高感度特性に驚いたものだ。それに比べると、D300 は丁寧にノイズを消した感じはするが、高感度撮影時のカラーバランスや階調が大幅に変化したわけではない。

しかしそれでも感度を1段上げて撮ることができるというのは、室内でのペット撮影に威力を発揮するのは間違いない。

2008092402屋外での撮影は、D200 に非常に傾向が似ている。D70 と D200 では全然色が違っていて、後から合わせるのに苦労したが、D300 と D200 なら、同時に使用しても問題はないだろう。ピクチャーコントロールは、これも「ニュートラル」をベースに私が作成したオリジナル。「スタンダード」はやはりちょっとなじめない。

今回はテストなので、アクティブ D-ライティング を「標準」にして撮影したが(アクティブ D-ライティングは、設定しておけば現像時に解除できるが、逆はできない)、現像時に「弱め」にした。

これは病み付きになるが、非常に危険な画像処理である。ニコンのアクティブ D-ライティングをはじめ、最近のカメラは各社さまざまなアルゴリズムで、撮影時にトーンカーブを補正し、見かけ上のダイナミックレンジを拡大しているが、間違ってもダイナミックレンジそのものは広くなっていない、ということを理解して使わねばならない。

カメラが画像の中の明暗を判定し、明るすぎる部分は輝度を下げ、暗すぎる部分は輝度を上げる。これはトーンカーブの逆S字補正であり、従来から後処理ではよく行われてきたことであるが、注意しなければならないのは、カメラの画像解析アルゴリズムでは、「黒い部分に光が当たってグレーになっているものと、白い部分に光が当たらずにグレーになっているものの区別は付かない」ということである。だから単純にこの処理を適用しただけでは、日陰にいる白いネコは白くならず、バックの黒い壁ばかりが明るくなってしまうのだ。

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2008年9月23日 (火)

Nikon D300

2008092301D90 が発売されて大人気のようだが、結局 D300 を買ってしまった。D90 も発売前から日ごとに予約価格が下落し、発売日には最安値で10万円を切ってしまったが、D300 も、ここ数か月値下がり傾向で、結局価格差は5万円ほど。これをどう判断するかだが、画質が同等とすれば、D200 を使っていて、D90 で満足できるか、という誘惑に勝てなかった。

価格以外に D90 の優位点といえば、動画撮影機能とライブビュー時のオートフォーカス速度であるが、前者は私にとってはどうでもいいことだし、後者はカメラ店で何度もテストして、D300 のスピードでも支障はないと判断しての結論である。最大の違いである、大きさと重さは、この際忘れることにした。D300 の窪み頭がカッコ悪いという話は、現行のニコンの一眼レフが全部この頭になってしまったので、まあ慣れるより仕方ない。D200 を持っているのだから、これは我慢しよう。

と、ここまで書いて、実はこの比較は、ちょうど2年前の D200 と D80 で悩んだ時とまったく同じであることに気づいた。2年前と違うのは、それぞれ1万円安いということである。

一通りの動作確認をして、ただ今バッテリーの充電中。

懸案だったシグマの TTL ストロボ EF-500DG Super は TTL もワイヤレスも問題なく使えたし、D300 では使用不可と言われていた ROWA の EN-EL3e 互換バッテリーも、少なくとも私が持っているものは、問題なく使えるようだ。

オークション出品中だった D70 は、昨夜あっさりと希望落札価格で入札され、行き先が決まった。

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2008年9月22日 (月)

D70 売り出し中

発売日に入手して、4年半使い続けたデジタル一眼レフ Nikon D70 をヤフーオークションに出品した。現在すでに何件か入札があるので、事実上すでに私の手を離れたと言える。

D70 は、非常に良く出来たカメラで、同時期の普及価格帯の(とは言っても定価15万円もした)カメラとしては、飛びぬけてレスポンスが良く、今のカメラと併用していてもほとんどストレスを感じさせない。同時代の EOS Kiss Digital は起動時間が2秒もかかっていたし、先代の Nikon D100 は、RAW 4コマでバッファが一杯になり、開放までに1分近くもかかっていたのだ。それに比べると、起動時間0.2秒、バッファフルになっても、RAW で毎秒1コマ以上のスピードで撮り続けられる D70 は、初めてフィルムカメラと同等な使い勝手をもたらしたデジタル一眼レフだと言っていい。それ以降のカメラはバッファメモリは大きくなっても、バッファフル状態からの開放時間は大して変わらないし、起動時間もせいぜい0.15秒程度になったに過ぎない。

私自身も2年前に D200 を入手して以来、D70 をサブカメラとして、故障時のバックアップはもちろん、望遠と標準ズームを付けて、2台同時に運用することも多かった。もちろん D200 と比べれば、レリーズタイムラグが大きく、動く被写体はどうしても同じリズムでは撮れないが、風景やスナップを撮るのに、全く支障はなく、D200 よりはるかに小型で軽量なこともあって、稼動状況はほとんど変わらないくらいだった。

しかし、同じ様なシーンを2台で撮ると、どうしても D70 で撮ったものの方が歩留まりが悪い。とにかく D70 の方が、露出に対して神経質なのだ。先日、何気なく室内でこの2台を使って、全く同じ構図で撮ったところ、その原因が明らかになった。普段カメラやレンズの比較テストなどはしないので、ただ漠然と D70 は難しいと感じていたのだが、気分の問題ではなかったのだ。

2008092201その事実に気付いた時と同じ構図で、今日もう一度室内で撮り比べてみた。感度は ISO 200 に統一し、照明は部屋の蛍光灯だけを灯けた状態である。1枚目が D70 の写真。露出はカメラ任せで F5, 1/15 と出た。

20080922022枚目が D200 の写真。こちらは F4.5, 1/13 である。つまり D200 の方が 2/3EV ほど明るめに出ている。それは写真の暗い部分を見ればわかることだが、問題はラックの白い棚板である。左上のこの部分、D70 の方は白トビしてしまっているが、D200 では十分階調が残っているのだ。カメラのモニターを見ると、D70 では例の黒い点滅がベッタリである。

これはどういうことかというと、露出はデフォルトで D200 の方が明るめに出ているのに、白トビは D70 の方が早いということだ。すなわち D70 の方がダイナミックレンジが狭い。このデータだけで推測しても、プラス側に 1EV 以上の差がありそうだ。だから今までネコの写真を撮ると、わずかな明暗差でも、白い部分が飛んでしまい、より大きな露出補正を必要としたのである。しかしマイナス補正して、後から暗部を持ち上げれば、当然ノイズは増える。さらに D200 では撮影後 RAW データを露出補正すれば、白トビが救えるようなシーンでも、D70 では RAW ですでに飽和しており、後処理ではどうにもならないことが多かった。

このダイナミックレンジの絶対的な差は、撮影のテクニックだけではどうにもならない。2台を同時に使えば使うほど、この差に苦しむことになるだろう。そういうわけで、ようやく D70 に見切りをつけて、新しいカメラを買おうと決心した。しかし故障もせず快調に動いている D70 が手元にあっては、なかなか次の大きな買い物に踏み切れないので、潔く手放すことにしたのである。

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2008年9月 9日 (火)

D90 ファーストインプレッション

名古屋のニコンサービスセンターに行って、 D90 を触ってきた。画質に関しては1枚や2枚撮ったところで、評価のしようがないので、今日は私自身が気になっていた機能についてのみ、確認するのが目的だった。細かい評価については、すでにネットであちこちに書かれているが、ピンポイントで自分にだけ必要な情報は、やはり実物を見ないと得られない。

評価ポイントは、現在私が D70 と D200 を使っていて、この D70 を入れ替えるのに、D90 が適当かどうかという視点である。

まず大きさと重さ、これは D70 と比べて遜色はない。他社の10万円クラスのカメラに比べるとやや大きいが、D80 同様、非常に剛性感のあるボディだ。

続いてカメラのレスポンス。D70 を D200 と併用していて、一番不満なのが、レリーズタイムラグや像消失時間の長さである。D80 で随分改善されたが、やはり D200 とはまるで違う。ところが、D90 なら、体感的に D200 と比べて遜色のないレベルになったと思う。カタログ値ではレリーズタイムラグは D70 で100ms、D80 で80ms、D200 で50msであり、D90 は65msだ。この数値はキヤノンなら D30、D40、D50 系列と同等。他社のミドルクラスを完全に凌駕している。また、私には特に必要ないが、連写速度は4.5コマ/秒であり、これも D200 の5コマ/秒と遜色ない。

それから使い勝手についてあれこれ。

D80 で採用された AF モード、レリーズモードの切り替えボタンであるが、これは上級機のレバー式よりずっと使いやすいと思ったのだが、D80 の場合、ボタンを押すごとにモードが順に切り替わる。これはワンアクションで操作できる代わりに、知らずにボタンを触ってしまい、いつの間にかモードが切り替わっていたという危険性がある。事実 D80 を店頭で操作したときに、私はこれでパニックに陥った。D90 では、他の機能と同様に、ボタンを押しながらコマンドダイヤルを廻して設定、という方式に変わったので、この点は評価できる。

D200 ではカスタムメニューの中に「基準露出レベルの調節」と言う項目がある。言い換えれば露出計のゼロアジャストである。自分の好みの露出値を「+/-0」と表示するように調節できるのだが、D80 にも D70 にもこれがない。幸い D200 のデフォルトの露出基準で私は満足しているが、評価測光の場合、D70 は常にほぼアンダー、D80 はほぼオーバーである。もちろん常に露出補正しておけばいいのだが、実際に基準値からさらに露出補正したり、それを元に戻す場合に、非常に間違えやすい。D90 にはこの項目があることを確認したので、基準露出値がある程度自分の好みと違っていても問題はない。

ここまでは概ね D200 と併用することを前提にしても満足できる仕様であるが、ひとつだけ非常に残念な部分があった。D200 では半押しタイマーでスリープ中に、背面のフォーカスエリアセレクタを操作した場合、電源が入る設定にできるのだが、D90 にはこの設定はないようだった。実はこれは D70 を使っていて非常に不満な点である。ちょこまかと動き回る我が家のネコたちを追いかけていると、フォーカスポイントをどこにして構図を決めようか迷っているうちに、スリープに入ってしまうことがある。そのときフォーカスポイントセレクタを操作しても全く反応しないので、一旦レリーズを半押しして、それからフォーカスポイントを設定しないといけない。このわずかな時間にネコはまた姿勢を変えてしまうのだ。D200 で撮ったネコ写真の方が圧倒的に歩留まりが多いのは、この機能による部分が大きい。

まあ当然の結果であるが、D300 を買ったほうがカメラとしての満足度は大きいだろう。しかし D300 と D200 を併用するとなると、D70 の代わりという本来の目的から大きく外れてしまう。あの大きさ、重さだったから、D200 より機能や性能は劣っても、気楽に持ち出すことが出来たのだ。

まだ「買う」とは言っていないが、買うとしたらやはり D90 発売後の、両者の値段の動き次第だろう。「買う」とは言っていないが。

そのほかにいくつかのチェックポイント。

ライブビューに関しては、位相差 AF が廃止され、コントラスト AF のみになってしまったが、コントラスト AF の動作は、明らかに D300 や D3 よりも早い。しかしこれがカメラ単体の仕様によるものなのか、キットレンズである 18-105mm との組み合わせによるモノなのかは不明である。

その 18-105mm であるが、私は D80 のキットレンズである 18-135mm がそのまま VR 化されると思っていただけに、ちょっと残念である。18-105mm なら手持ちの 16-85mm で十分まかなえるし、画質はおそらく圧倒的に 16-85mm の方が上だろう。なんといっても値段が2倍近いのだ。ところで、以前の 18-135mm やこの 18-105mm には、AF モードスイッチに M/A ポジション、つまりオートフォーカス中に、距離リングを廻すと、そのままマニュアルフォーカスになるという機能がない。同様に M/A ポジションのない 18-55mm などでは、M ポジションは完全にマニュアル。A ポジションでは、距離リングが操作できない。しかし 18-105mm や 18-135mm では、なぜか A ポジションでも距離リングが操作できるのだ。この違いがようやくわかった。

18-105mm の A ポジションでは、オートフォーカス中に距離リングを操作すると、確かにマニュアルフォーカスできる。しかしそれはカメラのフォーカスモードが AF-S の場合に限られるのだ。もし AF-C モードになっていると、距離リングを動かした瞬間、カメラがフォーカスずれを検知し、すぐにフォーカスポイントに焦点を合わせてしまい、結果としてマニュアルフォーカスの操作は反映されない。私が使っている 16-85mm のような M/A モードでは、AF-C のときに距離リングを操作しても、マニュアルフォーカスが反映され、カメラは再度レリーズ半押しをしない限りオートフォーカスを駆動しないのだ。これはつまり、A ポジションの場合、単に距離リングを廻すクラッチが入っているだけで、カメラのオートフォーカスには連動していないということだろう。それでも AF-S モードならば、レリーズ半押しして、一旦合焦してしまえば、カメラはそこでフォーカスロックするから、以降フォーカスポイントで焦点ずれを起こしても、オートフォーカスを起動しない。その仕組みを利用して、マニュアルフォーカスを実現しているようだ。しかし AF-C の場合、レンズ側で距離リングを廻そうとしたら、まずカメラに対して、オートフォーカスを切るようなコマンドを送らなければならない。このタイミングは、撮影者がフォーカスリングをわずかでも動かした瞬間なので、それを検出する仕組みが必要になってくるわけである。安価な A モードのレンズには、このセンサーが省略されているのだろう。

2008090901最後に D90 とは何の関係もないが、ニコンサービスステーションのすぐ近くにあるオアシス21で撮影した、今日の1枚。

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2008年9月 3日 (水)

超接写ネコ

2008090301さらに今日は、最近出番の少なかったコンパクトデジタル COOLPIX P50 を持ち出して撮影。

こういうありきたりな構図で撮ると、面白くもなんともないし、画質も一眼レフとは比べるべくもないが、レンズが小さいせいか、ネコがあまり嫌がらないというメリットはある。我が家のネコだけではなく野良でも一眼レフで寄るより警戒心が少ない。やはりあの大きな単眼は、本能的に怖いのだろう。

2008090302そしてこういう写真が本領発揮である。マクロモードでワーキングディスタンス数cmまで寄っているのだが、広角端の焦点距離は4.7mmしかないので、ネコの鼻先から目までピントが合っている。一眼レフでこんな構図は作れないし、この距離から撮れたとしても、鼻先以外はボケボケになってしまうだろう。しかもレンズが結構明るい(広角端F2.8で、IFのため露出倍数がほとんどかからない)から、薄暗い部屋の中で、アベイラブルライトで十分撮れるのだ。

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2008年9月 1日 (月)

肉球指紋

2008090101今日は買ったまま眠っていたマクロレンズ AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED を半年ぶりに持ち出してきた。

ナノクリスタルコートのすばらしい描写力を持つこのレンズを半年も遊ばせておくとはもったいない話だが、マクロレンズ自体が目的に特化したレンズなので、必要なときにあればそれでいいといえばいいのである。

2008090102ロドリゲスの右足。良く見ると、ネコの肉球には指紋がある。

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2008年8月31日 (日)

暑苦しい風景

2008083101ニッコールの 16-85mm を買ってから、他のレンズをほとんど使わなくなってしまった。確かにデジタル一眼レフを使っていて、このレンジのズームがあれば、通常の撮影の90%は事足りるので、当然と言えば当然なのだが、16mm よりも短焦点の世界があるということを忘れてしまうと、写真がつまらなくなる(望遠側は、撮影後にトリミングすることで、もっと長焦点にすべきだったと気付くが)。

そこで今日はしばらく眠っていたトキナの 12-24mm をつけて、神社まで往復100mの散歩に出た。残念ながら母ネコには会えなかったので、神社の中をブラブラと。

2008083102画角が広くなると、明暗差の大きな部分が入ってくるので、露出が難しい。これはマイナス補正したものを、撮影後に CaptureNX2 の D-ライティングで、暗部を起こした。D3、D300 以降の機種なら、撮影時に同様のダイナミックレンジ拡張が出来るのだが、私は基本的にすべて RAW で撮っているので、撮影後でも同様の処理が出来る。

それにしても暑苦しい風景だ。8月の最終日に、すっかり真夏が戻ってきてしまった。

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2008年8月27日 (水)

動画には手を出せません

昨日はキヤノンから EOS 50D が発表され、今日はニコンから D90 が発表された。どちらも発売は9月下旬(D90 は9月19日と発表)である。この2機種はクラスが違うというか、カメラとしての方向性がまるで違うので、どちらを買うか悩む人は少ないと思うが、こういう状況を見ていると、やはり今のデジタル一眼レフ業界を牽引しているのは、この2社なのだなぁと感じる。

EOS 50D は基本的に 40D のメカニズムを大きく変えずに、エレクトロニクス系だけで、出来るところまでやったという感じだ。40D の発売からわずか1年で後継機種なので、そうならざるを得ないのだろうが、EOS 40D が、価格がずっと上の Nikon D300 に販売数で負けっぱなしで、スペック的に格下で1年も古い Nikon D80 にも負けており、価格の下落が止まらないので、なんとか高価格維持できる商品を投入したかった、という焦りが見え隠れする。しかしまあ、それでもわずか1年で後継機を出せてしまう、キヤノンの底力はすごいと思うが。

でもキヤノンファンのホンネとしては、Nikon D300 より少し高くなってもいいから、メカニズム的にも D300 を完全に上回るカメラにして欲しかったのではないだろうか。それはもちろん1年では無理なので、今 EOS 40D を持っていて、Nikon D300 を超えるメカニズムを欲しい人は、次の機種まで待ってもらおうということだろう。

さて、これに対し Nikon D90 の方は、まさに場外乱闘と言う感じだ。デジタル一眼レフに動画撮影機能を組み込んだら、もちろん比較対象は存在しないので、店頭販売はしやすいだろう。「動画も撮れる一眼レフは、世界でこれだけです。」とポップを貼り出せばいいのだから。

しかしそれも本来の静止画撮影がそれなりの性能であることが条件だ。なんといっても前機種 Nikon D80 は異例の長寿機(販売台数が落ち込まなかったと言う意味で)で、同時期の他社のカメラと比較しても、特に際立った特徴はなかったのに、基本性能がしっかりしており、手にとって使ってみると、実に安心感のあるカメラだった。少なくとも、この部分はしっかり引き継がないと、オマケギミック(動画)だけでは、客は引き止められない。

そしてここでもニコンは前回の Nikon D80 のときと同様、実にうまい具合に立ち回った。D80 が今でもなお販売数が落ち込まないのは、センサーから画像処理回路までを、上位機の Nikon D200 からそっくり受け継ぎ、より鮮やかで明るい色調へチューニングして(私はそれが気に入らなかったので D200 を選んだのだが)、宣伝文句にも、しっかりと「D200 から引き継いだ」と謳ったことで、顧客に価格以上の満足感を与えたのだ。D200 ほどの大げさなボディやメカニカルレスポンスは必要ないが、D200 と同じセンサーで同じ(もっとキレイな)絵が撮れる。しかも値段は3分の2だ。これはものすごくお買い得感を与えるだろう。

今回の Nikon D90 も、全く同じ手法をとった。つまり20万円近い高価格のわりに、ベストセラーで画質も非常に評判のいい Nikon D300 と、ほぼ同じセンサーと画像処理回路を引き継ぎ、やはり D300 の3分の2の値段で買える。しかも今回連写性能が格段に向上していて(4.5コマ/秒)、エントリークラスとは一味違う。これはウケるだろう。それに加えてなんだか凄そうなハイビジョン動画である。

先のことはわからないが、やはり今はキヤノンよりニコンの方が波に乗っているという気がしてならない。しかしなぜキヤノンは、全機種異なったセンサーを載せないと気がすまないのだろう。センサーを内製化しているキヤノンは、主にソニーから調達しているニコンなどと比べると、1個あたりのコストが非常に高いはずである。もちろんセンサーを変えれば画像処理回路も変わるし、そのためのソフトウェアも変わってしまう。一眼レフカメラというのは、本来機能やレスポンス、耐久性などで差別化されるものであって、どのカメラで撮っても、同じ条件なら出来上がる写真は同じで構わないはずなのだ。高価なカメラほど画素数が多くなければならない理由など、どこにもないし、むしろそれはキヤノンが自ら作ってしまったヒエラルキーではないだろうか。ニコンなど、一時は D200、D80、D40x、D60 と、4台のまるで値段もクラスも違うカメラに、基本的に同じセンサーを載せていた。それで顧客がすべて(センサーが同じなら)一番安いカメラを買うかというと、前述の D80 の売り上げが、そうでもないことを証明している。

キヤノンもそろそろソニーからセンサーを仕入れて、カメラ作りに専念した方がいいのではないだろうか。フィルム時代はそうやって各カメラメーカが競争していたわけだし。

というわけで、ニコンユーザの私は、今使っている D70 の代替機として D90 は気になるのだが、D300 の51点3D-トラッキングに非常に憧れており、やはり買うなら D300 かなと。しかしそうなると D70 の代替ではなくなってしまい、むしろ D200 が不要になりそうだ。じゃあ何のために買い換えるのか、ということになってしまい、結局しばらくは今のまま使い続けるしかないのである。

ところで、動画撮影は、面白いかもしれないが、実はものすごく面倒だ、ということに D90 のユーザは気付くのではないだろうか。私は残念ながら動画を撮る根性はないのだ。撮るためのセットアップ(部屋中の散らかったものが写りこむので、まず整理整頓から始めなければならない)、撮影後の編集(素人の未編集の動画ほど見ていて苦痛なものはない)まで、とてもではないが、今持っている COOLPIX の動画ですら、撮るのに躊躇してしまうのである。私の知り合いで D90 を買う人。お願いだから、未編集の子供の運動会の動画など、絶対に見せないでください。

2008082701昨日に続き、今日も朝から蒸し暑いので、ネコはやる気がなさそうだ。もっとも涼しくなっても同じだろうが。

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2008年8月24日 (日)

逆光ネコ

2008082401さっそく昨日作った新しい現像パラメタで処理してみた。

かなり明るい雰囲気に仕上がっているが、これは薄暗い部屋の中である。レースのように透けて見えるカーテンは、実は厚手の日よけのカーテンなので、これを思いっきり飛ばして、陰になったネコに露出を合わせてみた。

こうして撮った逆光写真のトーンカーブを持ち上げると、暗部のノイズが浮き出してくるので、その前に適切なノイズ処理をしてやらないといけないのだ。今までこういうシーンだと、ザラザラになるのも仕方がないかとあきらめていたのだが、現像処理を工夫するだけで、ここまで自然な感じに仕上げることが出来る。デジタル一眼レフの RAW データに含まれている情報量は相当なものだと、あらためて感心させられた。

2008082402因みに、この画像は撮影したままのデータを、標準設定で JPEG 化したもの。撮影時にこれくらいの露出に抑えておかないと、カーテンをバックにしたネコの輪郭が白トビして、形がわからなくなってしまうのだ。

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2008年8月23日 (土)

D200 ノイズ処理

3日前から1日1度は雨が降り、気温がどんどん下がっており、明け方になると寒さすら感じるようになった。もちろんパジャマも着ないで寝ている私がいけないのだが、4日前まではそれでも一晩中暑かったのだ。つまり下着だけで寝ていてちょうど気持ちいい季節が1日しかなかったのである。

今日は午前中は雨で、午後からも、いつ降るかわからないような雲行きだったので、部屋にこもって暗室作業である。もちろん酢酸の臭いに耐えながら、赤電球の下でちゃぷちゃぷやるのではなく、パソコンのディスプレイに向かって、RAW データの現像処理だ。

ニコンの RAW 現像ソフトが CaptureNX2 になって、操作性もかなり向上し、不具合もいくつか解消された。そこで久しぶりに現像処理の手順を見直し、新しいバッチプログラムを作ることにしたのだ。特に今回は高感度撮影時における、ノイズリダクションの最適値を探ってみた。

ブログや雑誌などで、カメラの高感度ノイズに関する比較記事は多く見かけるが、撮影条件が JPEG のデフォルトだったりして、自分の利用目的に合わない。もちろん撮影や現像の条件が変われば、機種の評価も全く変わってしまうので、やはり自分のスタイルで現像したときの最適値を見つけるしかない。

私の場合、基本的に撮影はすべて RAW + JPEG で行い、JPEG で選別した後、対応する RAW データを現像して、その現像後の JPEG と、元データの RAW を保存する。ホームページやブログの素材などは、この現像後の JPEG を必要に応じて、トリミング、リサイズして用いる。したがって、RAW からどれだけの品質の JPEG 画像が得られるかが重要なのである。だから RAW にある程度の高感度ノイズが含まれていたとしても、CaptureNX2 で処理できるものなら問題はない。

今回は D200 で、絞りを固定し、ISO 感度を段階的に変えて撮影し、得られた RAW データを、CaptureNX2 のノイズリダクションのパラメタを変えながら、なるべくディテールを失わない範囲で、ノイズが目立たなくなる値をさがした。

2008082301これが ISO 100 で撮影した、基本の写真。ホワイトバランスは蛍光灯固定、撮影後ピクチャーコントロールのニュートラルを適用。ここまでは以下のすべてのコマで共通である。このコマはそれをそのままリサイズした。次の比較写真は、感度にあわせて最適なノイズリダクションを施した後、画像を50%に縮小し、同じ部分を切り出した。等倍で表示するよりも、ある程度縮小した方が、ディスプレイ鑑賞や印刷に近い条件で比較できるからである。

2008082302ISO 100

ノイズリダクションなし

基本感度で使う限り、もはやどのデジタル一眼レフも、画質に差はないといえるだろう。

2008082303ISO 200

ノイズリダクションあり

暗部にほんのわずかにノイズが見られるが、現像処理時間を考慮したら、ノイズリダクションは必要ないだろう。

2008082304ISO 400

ノイズリダクションあり

私は撮影枚数がそれほど多くないので、現像処理時間が多少長くなっても、ISO 400 以上はノイズリダクションをかけるつもりである。

2008082305ISO 800

ノイズリダクションあり

ここまでならノイズリダクションを適用しても、ディテールの消失はほとんど感じないので、積極的に使える。

2008082306ISO 1600

ノイズリダクションあり

ノイズリダクションによって、ややシャープネスが低くなるので、シャープネスを少し強くした。しかし毛の質感はしっかり残っている。

2008082307Hi 1(ISO 3200 相当)

ノイズリダクションあり

さらにシャープネスを強めたが、さすがにディテールが消失し、ぬいぐるみの質感がなくなっている。

以上の結果から判断すると、撮影後の現像処理を適切に行えば、ISO 1600 まで、躊躇なく使えるだろうということだ。光量の足りないところで、我が家のネコや、野良ネコを撮るのが目的なので、ノイズリダクションの量と、シャープネスの賭け具合が非常に難しいのだが(毛の質感が失われてしまうと、水彩画のようになってしまう)、今回最適値を見つけて、バッチプログラムを作ったので、これからは感度に応じてバッチ処理を行うだけでいい。

一般に新しいカメラほど高感度特性が良いとされているが、実はハードウェア的な差はごくわずかで、画像処理の最適化がより進んで、ノイズの少ない JPEG 画像が出力できるようになった、というのが真相ではないだろうか。もちろん、RAW データでの特性も向上してはいるだろうが、撮影後の処理は、まだまだ改善の余地があるような気がする。

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2008年6月20日 (金)

Capture NX2

2008062001ニコンの画像処理ソフト Capture NX がメジャーバージョンアップしたので、早速試用してみた。正式には本日発売であるが、実はキタムラのネットショップで一昨日注文して、昨日近所の店舗から入荷の連絡があったので、1日早く入手したのである。すでに機能制限なしの体験版(使用期限60日)をダウンロードして、数日前から致命的な不具合がないか確認していたのだが、今日は実際に撮影したばかりの RAW データを現像してみた。

2008062002基本的な画像処理エンジンが変わっているとは思えないので、デフォルトの RAW 現像の画質に違いは感じられないが、独自機能である「カラーコントロールポイント」に加えて、カラーだけでなくあらゆるエフェクトの選択領域を設定できる「選択コントロールポイント」がサポートされたのが一番の違いだろう。これでノイズリダクションやシャープネスを、必要な部分にだけ適用できるようになった。またゴミ消しブラシが追加されたので、他のレタッチソフトを使わなくても、写真の最終仕上げがほぼこれだけで完結できるようになったと言える。

高機能になって、1本のソフトですべての処理が完結できるのは、必ずしも良いことだとはいえないが、少なくともゴミ取りや任意のリサイズなどは、写真を現像処理する上で、最低限のワークフローなので、ここまではサポートしてもらいたいと思っていたのだ。もちろん合成によるコラージュなどは、別のソフトに任せて構わない。

2008062003前バージョンではバッチ処理や ViewNX との連携の不具合で苦労させられたが、今のところ同様の問題は発生していない。とにかくこれで複数のソフトをたらいまわしにして、何だかわからない EXIF 情報が付加するという見苦しい状態にならずに、こうしてブログ写真を仕上げることが出来るようになった。外に出られない雨の日は、古い写真の再現像でもしてみようか。

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2008年6月16日 (月)

110フィルム現像の結果

20080616015月19日のブログに書いた、110フィルムの現像が仕上がったので、早速スキャンしてみた。Nikon COOLSCAN IV ED の35mmスリーブフィルムキャリアにネガをはさみ、余った部分を黒い紙でマスクして、2900dpi でスキャンしたものを、Nikon Capture NX2 の体験版でホワイトバランスを補正し、リサイズしたものである。Capture NX2 からは、COOLSCAN の RAW ファイルも読み込めるようになった。

2008061602カラーバランスは比較的簡単に調整できた。これは、ベースとなるフジのネガフィルムが優秀だからだろう。カメラの性能はまあまあである。最も110はインスタマチックなので、平面性やフィルム送りなどはカメラに依存しない。ほぼレンズの性能だけでカメラの性能が決まる。

110フィルムが発売された1970年代当時の、サービスプリントを前提に設計されたシステムでありながら、パソコンのモニタとはいえ、このサイズにまで引き伸ばしても、なかなかの解像度である。ただし固定焦点レンズは、遠景や近接撮影には向かない。ピント位置は3m前後に設定されているので、人物スナップを撮るためのカメラだといえよう。

因みにフィルム現像のみの価格は、近所のキタムラに取り次いでもらって420円だった。フジのラボはもう東京にしかないらしいので、1週間かかった。

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2008年5月19日 (月)

さよなら 110

2008051901フジフイルムが来年9月で 110 フィルムを販売終了するというので、日曜日にビックカメラで2本買ってきた。今日カメラに装填したが、まだ撮影はしていない。Super G というのは、35mm フィルムだといつ頃の商品だったか。最新のネガフィルムの技術で製造すれば、それなりに高感度で微粒子になるだろうが、110 はもう10数年前に進歩が止まってしまったようだ。

2008051902もっとも私は高級なポケットカメラを持っていないので、フィルムだけ良くなっても意味はない。今持っている唯一のポケットカメラが、PREMIER MINI 110 という、謎の台湾製カメラである。20年ほど前に、ダイエーでワゴンに山積みになっていたものを、4~5台まとめて買い、その後友人にあげてしまったので、手元に残っているのは写真の黒ボディと白ボディの2台だけである。レンズは単玉の固定焦点固定絞りで定速シャッター。ホットシューもなければ、フラッシュキューブのコネクタもない。

しかしネットで検索してみると、PREMIER は台湾の大手光学機器メーカで、今やサンヨーに迫るデジカメの OEM 生産台数らしい。どうりでオモチャの割には良く写るわけだ。実は10年以上前に、一度だけこのカメラで撮影したことがあるのだが、単玉特有の糸巻型の歪曲が大きい以外は、写ルンですに遜色のない写りだった。

20年前になぜこんなカメラを何台も買ってしまったかというと、私は 110 には特別な思い入れがあったからである。

コダックが 110 インスタマチックフィルムとポケットカメラを発売したのは1972年。小学校から中学に進級する頃だった私は、写真の面白さに目覚め、とにかく自分だけのカメラが欲しくてたまらなかった。しかし当時 35mm フィルム用の国産カメラはまだ高級品で、小学生の小遣いで簡単に買えるものではない。ちょうどその頃の子供向けのカメラが、同じコダックが1963年に発売した、126 フィルムを使うインスタマチックカメラであった。

中学に入ったらインスタマチックカメラを買おう、と密かに心に決めていた私の目の前に、突然現れたのが、126 の半分程度の大きさの 110 インスタマチックだったのである。ところが目標を 126 から 110 に変えて、いよいよ自分のカメラを買おうとしてカタログを集めまくっていたとき、私の目に留まったのが、同じポケットカメラのミノルタ16 であった。1万円以下のコダックのポケットカメラが、単玉固定焦点固定絞り単速シャッターだったのに対し、ミノルタ16 はそれ以下の値段で、3群3枚のレンズ、虹彩絞りのマニュアル露出、しかもシャッター2速でシンクロ接点付きが買えたのである。

110 フィルム向けにコダックが全く新しい高性能なカラーネガフィルムを開発したということを知らず、固定露出でまともな写真が撮れるわけがないと信じていた私は、予定を変更して 16mm フィルムを使う Minolta 16Ps というミノックススタイルのカメラを買ってしまった。

もちろんカメラの性能は単玉レンズのコダックよりミノルタのほうがいいに決まっているが、問題はフィルムの供給だった。コダックが自社のフィルムを売るためにカメラを作っているのと違い、カメラメーカのミノルタは、あくまでフィルムメーカ頼みである。16mm サイズの高性能なフィルムが提供されない限り、いくらカメラの性能が良くても、いい写真は撮れない。それどころか、世界中の主要なメーカが、ポケットカメラのフォーマットを 110 に移行してしまったので、ミノルタ 16 は購入して数年後には、フィルムの入手すら困難になってしまったのである。もっとも高校に進級すると、父親の Nikomat FTN を持ち出すことが多くなり、画質に圧倒的に差があるポケットカメラそのものから興味がなくなってしまったのも事実であるが。

というわけで、中学1年生の私が小遣いをためて買った Minolta 16Ps は、結局10本もフィルムを通すこともなく、引き出しの中から出てこなくなってしまったのだ。もしあの時、コダックのフィルム販売力を理解して、110 カメラを買っておけば、いくらなんでももう少し多くの写真をポケットカメラで撮ることになっただろうと思うと、どうしても 110 カメラへの思いが断ち切れない。10数年後のそんなある日、ダイエーでたたき売りされていたカメラが、この PREMIER なのである。もちろんこのときはもう 110 の時代は終わっていたために、1台数百円で売られているカメラですら、誰も見向きもしなかったので、これはまさに、私のために売られているのだという気持ちで、何台も買ってしまったのだ。

それからさらに20年、その後コダックはディスクフィルム、APS フィルムと、次々に新しいフォーマットを開発して行ったが、ディスクは消え、APS は風前の灯。そして今度こそ、本当に 110 フィルムとの、いやインスタマチックとのお別れである。

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2008年4月20日 (日)

ネガフィルムでスナップ

2008042001今日は地元の神社のお祭り。あまりにも日差しが強いので、ネガフイルムで撮ってみた。デジタルなら HDR で合成したような、超軟調写真である。ネガのダイナミックレンジをそのままスキャンして24bit JPEG に収めるとこうなってしまう。もちろんディスプレイのダイナミックレンジが狭いからである。

もしあの子ネコが生きていたら、一体何の騒ぎだろうと、びっくりしただろう。今日は母ネコがこの神社で日向ぼっこしていた。

2008042002フィルムの最後の1コマで、11日のブログに貼った45年前の写真と同じ場所を撮った。我が家は古い家を取り壊し、そこを車庫にしてしまったので、この写真では、花壇になっている。左側の家の塀は昔とよく似ているが、家とともに全部作り直された。

写真奥の酒造工場の建物だけがそのままである。もっとも今は工場の主要な設備は、さらにその奥の青い建物に移されてしまったが。

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2008年4月15日 (火)

Capture NX 1.3.3

ニコンイメージングのホームページに、RAW 現像ソフト Capture NX の最新バージョンがアップされた。このバージョンで、以前私が直接ニコンに問い合わせた不具合が、ようやく対策されたのである。前バージョンまでの Capture NX は、私のワークフローでは致命的な欠点があったために、RAW 現像処理が非常に面倒なものになっていたのだ。

不具合の内容は、ニコンのブラウザソフト ViewNX で、RAW データに露出補正、ホワイトバランス、ピクチャーコントロールを設定した後、Capture NX のバッチ処理で、ノイズリダクションや色収差補正などの加工を行うと、ピクチャーコントロールの設定が無効になってしまうというものである。

D300 や D3 などの、カメラにピクチャコントロールが内蔵された機種では、そもそもピクチャーコントロール無効という概念がないので、この現象は起こらないので、ピクチャーコントロール以前の機種の RAW データに対する不具合である。

この問題を回避するためには、Capture NX のバッチ処理の中でピクチャーコントロールを設定しなければならない。しかし RAW 現像したいデータがたくさんあっても、単一のバッチ処理では、単一のピクチャーコントロールしか適用できないので、結局ピクチャーコントロールの設定値ごとにバッチファイルを用意して、同じピクチャーコントロールのグループごとにフォルダを分けて、個別にバッチ処理をしなければならないのである。これでは一体何のためのバッチ処理なのか。

本来なら露出補正やホワイトバランスと同様に、写真ごとにピクチャーコントロールを適用し、最後にまとめて、バッチ処理で JPEG 変換できなければならないはずだ。バッチ処理そのものを何種類も実行するのなら、最後のバッチ処理を投入するまで、パソコンの前から離れられないではないか。

最初の問い合わせが昨年末だったので、待っている私にはかなり時間がかかったが、ソフトウェアパッケージのリリースサイクルを考えると、ニコンは緊急に対応してくれたと思う。不具合は対策して当たり前ではあるが、一ユーザの不具合報告に、丁寧な回答と、迅速な対応をしてくれたことには感謝したい。

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2008年4月11日 (金)

中判への挑戦

ブローニー判には手を出さないつもりだったのだが、フィルム市場の壊滅的な状況を見るに、35mm判の方が先に消滅する可能性も十分考えられるので、予防措置として、とりあえずスキャナだけを手に入れてしまった。

というほど真剣に考えたわけではなく、40年以上前に父親がヤシカの二眼レフで撮ったフィルムを、できるだけお金をかけずに、高画質でデジタル化しておきたかったからである。

ブローニー対応のフィルムスキャナと言えば、現行製品では実質ニコンの COOLSCAN 9000ED しかないが、カメラも持っていないのに、スキャナに30万円は払えない。当然現実的な選択は、フィルムスキャン可能なフラットベッドスキャナということになる。しかしブローニー判がスキャンできる機種となると、キヤノンかエプソンの最上級クラスとなり、これも新品なら3万円程度はする。だから狙いはもちろんオークションである。

2008041101結果的にキヤノンの2世代前の製品である CanoScan 8400F を、送料込み1万円以下で手に入れることができた。今使っているフラットベッドスキャナがキヤノンの製品なので、ソフトウェアの使い勝手が同じものにしたかったのだ。

2008041102これが驚きのスキャン結果である。写っている無邪気で可愛い男の子は、もちろん45年前の私である。45年前のネガにこれほどの情報が保存されていたのだ。この場所は我が家の玄関前。現在周りの家は全部建て直され、この道路はきれいに舗装され、地下に下水道ができて、ちょうど私が立っているあたりにマンホールがある。こうして時代を超えて情報を正確に伝えられることこそ、写真の価値であろう。

このスキャナの読み取り解像度は 3200dpi であるが、6×6判だと 1600dpi でも1千万画素を超えてしまうので、私は 1600dpi でスキャンし、3072pixel×3072pixel で保存することにした。古い35mmフィルムを 3072pixel×2048pixel で保存しているので、長辺サイズをあわせたのである。

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2008年4月 3日 (木)

本年フィルム1本目

2008040301特別フィルムにこだわっているわけでもないし、もはやほとんどの面でデジタルの方が有利であるのは明白なので、フィルムが事実上消滅していくことを憂えているわけではないが、年に数本くらいはフィルムで撮りたいと思っている。特にフジの高彩度系は、日本の風景を撮ることに見事にチューニングされているので、特にこの季節はフィルム撮影が楽しい。

これは昨年単品販売された 35mm 判 Fortia SP のストックで撮影したもの。今年は Velvia 50 が発売されたので、もう2度と Fortia は生産されないかもしれない。

空は青、桜はピンクという、まるで小学生の絵のような記憶色である。この色調がデジタルではなかなか出せない。ただ色相や彩度を変えるだけではダメで、各色の補色に負の感度を持たせて、彩度が高いほど彩度を強調させるとか、色飽和寸前に色相が変化するとか、パソコンでの後処理による線形なデータ加工では、なかなか出せない色調を、フジの長年の技術の蓄積により、化学的に実現しているのだ。

ただしポジの持つ色調や、鑑賞時のダイナミックレンジは、スライド上映かダイレクトプリントでないと十分に引き出せない。こうしてスキャンしてみると、スリーブをライトボックスで見ているときのイメージとはまるで違うのだ。なんといってのパソコンのディスプレイのダイナミックレンジが狭すぎる。ディスプレイの電源を切ったときの表示パネルの色が、そのディスプレイの最大濃度であり、これはポジフィルムの未露光部分の黒とはまるで違うし、ディスプレイに R,G,B=255,255,255 の白を表示させたときの色が、そのディスプレイの最大輝度であるが、これもライトボックスの輝度に遠く及ばない。だからポジの階調をすべてスキャンして、パソコンのディスプレイに表示させると、とんでもなく軟調な、眠い画像になってしまう。そこには鮮烈な目に飛び込んで来るポジの印象はない。写真の観賞用には、最大輝度を10倍くらいにしたディスプレイが必要だろう。

2008040302それでもフィルムで撮った写真を、デジタル写真と同様に整理するために、スキャンは必要になる。写真は現在私が使用している Nikon COOLSCAN IV ED。年に数回しか稼動させないので、消耗の心配はないが、経年劣化でいつまでスキャン性能を維持できるか不安である。そろそろオーバーホールする予定。

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2008年3月30日 (日)

Tamron A16NII SP AF17-50mm F2.8XR Di II LD ASPHERICAL (IF)

2008033001キタムラネットショップで注文しておいたレンズが昨日届いた(受け取りは店頭か宅配を選べるので、近所のキタムラで受け取った)。私にとって生まれて初めてのタムロンである。

24mmF2.8D、35mmF2D、50mmF1.4D、85mmF1.8D、Micro 60mmF2.8D と、手持ちのすべてのニッコール単焦点をオークションで売ってしまったので、代わりに先に買った 16-85mmF3.5-5.6G とともに、デジタル専用レンズとして常用する予定である。

レンズを注文したときは、まだ子ネコの死を知らなかったので、届いたらまず我が家のネコたちと、神社の子ネコを撮ることを楽しみにしていたのだが、残念ながら最初の1枚は、昨日のブログの、子ネコのいない神社の写真となってしまった。

開放では各種収差がそれなりに目立ち、F3.5クラスのレンズと同等というわけには行かないが、デジタル以前に設計された Ai AF ニッコールの 24mm や 35mm の開放よりは、コントラストも高く逆光にも強い。F4 まで絞ればデジタル専用レンズらしい、シャープな画像を得られる。

少し前のタムロンのレンズは、ズームの焦点距離情報やフォーカスリングの距離エンコーダの情報が、細かくカメラに伝わらないので、TTL フラッシュが使い物にならないなどと言われたが、少なくともこのレンズについては EXIF 情報を見る限り、そういう問題はないし、TTL フラッシュでも正確な露出が得られる。

このレンズが発売されたのはもう1年以上前なのだが、私が購入したものは、今月始めに発売されたばかりの、モータ内蔵 F マウントモデルである。初期モデルの発売当初は、オートフォーカスに難があったようで、価格.com や2ちゃんねるなどに、メーカに送って調整してもらったと言う話が頻繁に書き込まれていたのだが、さすがに生産が安定してきたようで、フォーカスも正確だった。

2008033002室内で蛍光灯の明かりだけで絞り開放で撮った写真。シャープネスはやや落ちるが、この明るさで写真が撮れることの価値は大きい。そして何よりも驚かされるのが、同じ焦点域で、F2.8 のズームレンズだと、ニッコ-ルなら20万円以上、キヤノンも12万円はするのに、これは3万5千円だということである。

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2008年3月27日 (木)

カスタムピクチャコントロール

前回に引き続き、ニコンの画像処理ピクチャコントロールについて。オリジナルのピクチャコントロールがどうにもしっくり来ないので、4か月使い続けて、自分なりに出した回答が、このカスタムピクチャコントロールである。

2008032601まずは D200 で撮影した画像を、そのまま Jpeg に変換したもの。カラーモードは MODE I で、彩度やコントラストは標準のままである。

これはこれで満足できるし、D70 の薄暗く青っぽい絵とは全然違う。

2008032602続いて、ピクチャコントロールの「スタンダード」。D300 や D3 の標準がこれである。中間調から上を見ると、露出が1/3EV以上明るいのに、シャドーはかえって落ちている。つまりコントラストが強すぎるのだ。リボンの部分が色飽和を起こしていて、等倍ではディテールが消失してしまっている。カメラのヒストグラムでは色飽和していないのに、現像すると飽和するのでは、使い物にならない。

2008032603そこで、「スタンダード」に対し、明るさとコントラストを1段ずつ落としたものが、私のカスタムピクチャコントロール「Standard+」である。中間調からハイライトにかけては、D200 の MODE I とほぼ同じだが、シャドー部の落ち込みをやや防いでいる。D-ライティングに似た効果を、不自然にならないように得られる。

2008032604ピクチャコントロールの「ビビッド」。彩度が高く、青がスッキリしているのはいいが、いくらなんでもコントラストが高すぎ。リボンの部分は、赤の色飽和だけでなく、完全に白トビしてしまっているし、シャドー部の落ち込みが激しく、階調が不足している。

2008032605そこでこれも「ビビッド」から、明るさとコントラストを1段落とした、カスタムピクチャコントロール「Vivid+」。明るさが欲しいときには、これをベースに、トーンカーブをやや持ち上げれば、ハイライトを飛ばさずに、明るくできるだろう。

2008032606ピクチャコントロールの「ニュートラル」。さすがにこれは白トビも色飽和もなく、コントラストの強い画像でも、十分階調が出ている。しかし「スタンダード」と使い分けるためには、もう少しフラットにしたい。

2008032607そこで、「ニュートラル」からさらにコントラストを落とした、カスタムピクチャコントロール「Neutral+」。ハイライトを維持したまま、シャドー部の落ち込みを出来る限り押さえたい場合に使う予定である。

2008032608これは「Neutral+」からさらにコントラストを落とした、カスタムピクチャコントロール「WideRange」。カスタムトーンカーブでハイライトとシャドーをそれぞれ 4/256 ポイント落とし、0以下、255以上に隠れていた RAW に含まれるすべてのデータを引き出し、最大の階調を得るための設定。このまま Jpeg 出力するというよりも、後からトーンカーブを調節して、ヒストグラムのどの部分を中間調にするのかを決定するのが目的。ネガを軟調仕上げで現像し、あとから硬調な印画紙でトーンを切り出す暗室処理と同じ手法である。

2008032609これは「Vivid+」の色相を1段ずらして、黄色味を強めた、カスタムピクチャコントロール「AutumnalLeaves」。昨年の秋に紅葉を撮ったとき、「ビビッド」では赤がピンクっぽくなってしまい、不自然な色調だったので、紅葉をオレンジっぽく表現するための設定。パッケージの女性の服の色がより鮮やかなオレンジになっている。

2008032610最後は、高感度撮影用の設定。この写真は ISO1600 で撮影したものを、「Standard+」で現像した画像である。中央部を等倍にして、左下に貼り付けた。縮小した画像でもかなりザラツキが感じられるし、彩度もやや低下している。

2008032611そこで、「Standard+」に対して、やや彩度を高め、CaptureNX のノイズリダクションを強めにかけたバッチ処理用のカスタムコントロール「HighSpeed」。等倍時のカラーノイズがほとんどなくなっているし、彩度も維持され、縮小画像ではザラツキが感じられない。これなら、ISO1600 でも実用になる。

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2008年3月22日 (土)

Picture Control

2008032201ニコンの画像処理ソフト CaptureNX と ViewNX が、D3、D300 の発売と同時にピクチャコントロール対応になって5か月。今後発売されるニコンのデジタル一眼レフには標準でピクチャコントロールが搭載されるであろうことを予想して(実際には最新の D60 には搭載されなかったのだが)、自分が持っている D70 と D200 の RAW データも、すべてピクチャコントロールで現像処理してきた。RAW データなら撮影時のまま保存しておけばいいのだが、画像チェック用に JPEG データも残しておきたいし、将来ニコンの RAW データを読み出すソフトがなくなってしまった場合の保険のためにも、JPEG で残す必要があるからだ。

その RAW からの JPEG 生成にピクチャコントロールを使うのは、保存する JPEG データが今後発売される(そのうち私もまた新しいカメラを買うであろうから)、デジタル一眼レフと同じ傾向の色調でないと、画像の比較参照時に困るからである。

しかしピクチャコントロールにデフォルトで用意されているカラーモードはどれも私にはしっくり来ない。ブログなどで同様な意見も多く、自分でカスタムコントロールを作っているユーザが多いこともうなずける。私も例に漏れず、デフォルトのスタンダードやビビッドをベースに、もう少し軟調で落ち着いた色合いになるようなカスタムコントロールを試行錯誤してきた。

そしてようやく自分なりの色が決まってきたので、今日は半日かけてオリジナルのカスタムコントロールと、それを CaptureNX で現像処理するためのバッチファイルを作成し、メニューに登録した。

もし新しい(ピクチャコントロール対応の)カメラを買ったときには、今日作成したカスタムコントロールをそのカメラにインストールすれば、それまでに私が撮影した JPEG データと同じような色調のデータが、シャッターを押すだけで再現される(ハズである)。

各カスタムコントロールの詳細は、いずれこのブログで。

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2008年3月15日 (土)

ナノクリスタルコート効果

見事な快晴だったので、早速ナノクリスタルコートの実力テスト。どの写真も絞りを F5.6 に固定して絞り優先オート、フードは付けていない。

2008031501AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

画面の左上に直接太陽が入った、完全な逆光。ピントは神社の屋根にあわせてある。太陽の反対位置には緑のゴーストが発生している。

2008031502AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

そのままカメラの向きを下げて、太陽をフレームアウトさせて1枚。レンズにとっては一番厳しい条件である。さすがに画面全体がフレアっぽくなる。

2008031503Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

ニコンの標準レンズ。ゴーストが激しくピントが合っているはずの神社の屋根の部分は、もう何が何だかわからない。

2008031504Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

画面全体にフレアが出ており、これでは写真として成り立たない。従来のレンズでは撮影をあきらめなければならない状態である。

50mm は、デジタル対応以前の古い設計なので、コーティングのせいだけではないだろうが、この比較を見る限り、もはやこのレンズの出番はないと言っていいだろう。Micro 60mm は開放から2段絞っているのに対し、50mm は開放から4段絞っていることを加味すると、この差は驚きである。

ただし保護フィルタをつけるとナノクリスタルコートの効果は半減する。

2008031505AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED ケンコーMCプロテクタ

50mm ほどではないが、太陽周りのフレアや、画面右下の緑のゴーストがかなり大きくなっている。

2008031506AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED ケンコーMCプロテクタ

レンズ本体に光が入る前に、フィルタですでに破綻している感じだ。フレアに縞が出ているのは、フィルタ内の不均一な屈折や乱反射が原因と考えられる。

結論から言うと、新世代のレンズの性能を活かすには、保護フィルタを使わず、より効果的なフードを常用すべきだということだ。ここまで極端な逆光撮影は滅多にあり得ないので、私の場合、通常は保護フィルタをつけておくが、逆光気味のときは忘れずフィルタをはずすようにするつもりである。

今後はメニスカスガラスを使った、新しいフィルタが発売されるかも。そうなると、レンズの前玉を消耗品と考えた方が安くなりそうだが。

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2008年3月13日 (木)

AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

2008031301ナノクリ、キタ---!

今回も発売1日前に入手した。ナノクリスタルコートのマイクロニッコール、第2弾である。

2008031302残念ながら、旧 Ai AF Micro Nikkor 60mm F2.8D は、すでに手放してしまったので、比較はできないが、確かにシャープネスは際立っているし、ちょっと逆光でテストした限りでは、フレアやゴーストにかなり強いのはわかる。

2008031303フォーカシングが全群繰り出しから IF になったおかげで、同じ等倍を得るのに、こちらの方がより近づかなければならないのが、欠点と言えば欠点。被写体に近寄れることが、マクロレンズの利点だと思っている人が多いが、それはむしろ逆である。マクロレンズは高い倍率で撮影できるのが特長。通常は1/2倍から1/1倍(等倍)くらいの撮影ができる。同じ倍率を得るのなら、どちらかといえば被写体から遠い方が便利である。コンパクトカメラで、レンズ前1cmまで近寄れることを売りにしている機種もあるが、そんな距離では被写体がカメラの陰になってしまい、太陽光も室内光も、もちろんフラッシュも役に立たない。それにそこまで寄れても、コンパクトカメラで等倍撮影できる機種など存在しないのである。

IF になることで、近接時に焦点距離が短くなり、倍率が低くなってしまうために、さらに被写体に寄らなければならない欠点は、買う前からわかっていたので問題ないが(旧製品との差は3cm程度)、むしろ IF によって、近接時でも F 値が変化しないことを期待していたのだが、等倍時に F4.8 まで落ちてしまうことがわかった。全群繰り出しの場合は、F5.6 になるから、それよりはいくらか明るいが、決定的というほどでもない。

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2008年2月21日 (木)

AF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VR

2008022101古い単焦点2本とズーム2本を処分して、代わりに予約した新しいズームレンズが、発売日より1日早く届いた。

大きさは従来の AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G とほとんど変わらない。全長が少し伸びたが、フィルタ径は 67mm のままである。望遠端が暗いという評価もあるが、もし 85mm で F4.5 だったら、フィルタ径は 72mm 以上になっていただろう。そうなると今までの標準ズームの代替品ではなくなってしまうので、私としては日常カメラに付けっぱなしのズームとしては、この大きさに収めてもらった方がありがたい。

リング型ではなく超小型超音波モータなので、AF 速度はそれほど速くはないが、特に遅いわけでもない。ズームリングはやや重いが、カメラを下に向けてもレンズが伸びないので使いやすい。画質については、まだ評価できるほど撮っていないが、デジタル対応レンズの例に漏れず、開放域でシャープネスが落ちるようなことはない。普及クラスの標準ズームとしては、やや値段が高いので D80 などの10万円前後のカメラとセットで販売するかどうかは疑問である。これはやはり 16mm が欲しい人向けの、単品販売向けだろう。

2008022102ということで、まずはテスト撮影。今日は神社に母ネコがいたが、なぜか娘の方は見かけなかった。娘が愛嬌のある丸顔なのに対し、母ネコは細面の美人である。目の色がグリーン掛かったゴールドなのは、親子のしるし。

2008022103そこにやってきた新顔、「えっ! ウチのロドリゲスが脱走したか?」と思ったが、ファインダーから目を離して、直接見ると、ロドリゲスの半分くらいしかない。おそらく昨年の3月15日に、家の前の駐車場で見かけた子だろう。この界隈で元気に暮らしていたようだ。

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2008年2月11日 (月)

レンズ世代交代

2月22日にニコンから新しい DX タイプのズームレンズが発売される。焦点距離 16mm から始まる標準ズームは、私が D70 を手に入れたときから欲しかったもので、それを買うために、私はレンズキットを購入せず、D70 をボディ単体で手に入れた。しかしいくら待っても次々発売される標準ズームはレンズメーカのものも含め広角端 18mm のものばかり。ニコンの超弩級ズームがかろうじて広角端 17mm だが、これは望遠側が足りないし、16mm は一向に発売される気配がない。私は結局 D70 のキットレンズである AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G を買ってしまった。

その後シグマ、タムロンから広角端 17mmのズームが、トキナからようやく 16mm のものが発売されたが、いずれも 18-70mm を置き換えるものではない。そして 2008年2月、D1 発売から9年を経て、ようやく AF-S DX Nikkor 16-85mm F3.5-5.6G ED VR が発売されることとなった。しかし定価10万円はいかにも高い。すでに発売されている 18-200mm とほとんど変わらない値段だ。望遠レンズを持っていないユーザにとっては、これ1本でこと足りる 18-200mm の方が、圧倒的にお買い得だろう。これは明らかに私のように 16mm を待ち望んでいたユーザ向けだ。

2008021101無理をすれば買えない値段ではないが、しかしこれ以上手持ちのレンズを増やしても、使わないないレンズが多くなるだけだ。そこで今回、この新しいズームと焦点域の重なる 18-70mm の他に、ほとんど使わない単焦点を処分することにした。

200802110235mm F2 と 24mm F2.8 である。巷ではデジタルで標準画角になるこれらのレンズは人気だが、画質はまったく見るべきものがないと、私は判断している。設計が古すぎて、開放付近では収差が大きく、シャープネスがまるでないのだ。開放F値がやや明るいことだけが取り柄だが、開放で撮影できないのでは意味がない。単焦点を持っているという、くだらない満足感は十分味わったので、もう手元においていても仕方ないだろう。さっそくオークションに出品することにした。

さて、残る単焦点は 50mm F1.4 と 85mm F1.8 と Micro 60mm F2.8。50mm と 85mm については、ズームでは絶対に実現できない明るさが魅力ではあるが、これもその明るさが必要になる夜景などでは、コマ収差が大きく点光源が崩れてしまう。そこでこの3本も全部処分してしまって、新しいナノクリスタルコートの AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G ED にしようかとも考えている。50mm と 60mm の代わりはこれ1本で賄えるだろうし、1000万画素のデータなら、85mm 相当までトリミングしても問題ないだろう。こちらはまだ発売日もアナウンスされていないので、じっくり考えることにする。

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2007年12月 7日 (金)

P50 受難

2007120701テーブルの下にもぐりこんで、無理矢理高感度撮影。撮影後にトーンカーブを持ち上げて、なんとかここまで出来たが、コンパクトデジタルではこのあたりが限界か。

実はこの後、鼻でレンズに思いっきりキスされた。今、綿棒にエタノールを染み込ませて丁寧に拭いているが、なかなかきれいにならない。

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2007年12月 6日 (木)

P50 フィールドテスト

室内でネコばかり撮っていても、COOLPIX P50 の本当の価値はわからないので、近くの公園に出かけてフィールドテスト。

2007120601今まで一眼レフに広角レンズを付けなければ、この位置から撮ることのできなかった観覧車。この構図がコンパクトカメラで撮りたかったのだ。露出補正を細かく調整して、何枚も撮ったうちの1枚。一般的に明るく写る傾向にあるコンパクトデジタルで、青空の階調を出すのは難しい。これは -1.3EV まで落として撮った。

2007120602木陰の占める面積が多いので、カメラ任せだととんでもなく露出オーバーになってしまう構図。これも -1.0EV 。等倍だと画面の隅の子供の顔まではっきり識別できる。

露出以外のパラメタは、ほとんどデフォルトだったが、ここまで撮って、やはり輪郭強調が強過ぎると感じた。輪郭強調はクッキリさせるような効果はあるが、確実に解像度が低下する。必ず最終出力サイズに合わせてレタッチする私は、COOLPIX 4500 では輪郭強調なしで撮っていたので、COOLPIX P50 でもそうした方がいいようだ。彩度やコントラスト、輪郭強調などの仕上がり設定が細かくカスタマイズできるこのカメラでこそ、自分の作画意図に合わせて積極的に利用すべきだろう。

2007120603最後の写真は、観覧車のポリカーボネイトの窓越しなので、画質の参考にはならない。単なる自分の住んでいる街の記念撮影。

COOLPIX P50 は安くて手軽なカメラだが、以上のように撮影者の意図によって変更できるパラメタが高級機並に揃っているので、非常に表現力が高い。ニコンがこのカメラを COOLPIX P シリーズに組み入れた理由はよくわかる。ただし、市場がこういうカメラを受け入れてくれるかどうかは今のところ予想しがたい。

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2007年12月 2日 (日)

P50 をさらに使い込む

2007120201今日は COOLPIX P50 を持って、家の中とか外とか... どの写真も見違えるように良くなっている。修理前の P50 で画面両端のピンボケに気付いたときには、コンパクトデジタルの28mm相当域なんてこんなものだろうか、と思っていたのだが、やはり周辺のボケる広角レンズなんてあり得ない。もっとも等倍表示させると、色収差はかなり出ているが。

Nikon D3 や D300 では、センサーの RGB ピクセルごとに像倍率を調節して、色収差を劇的に低減する機能が内蔵されているが、数年後にはコンパクトデジタルにも採用され、色収差などというものは、像面歪曲とともに、過去の遺物になるのだろう。

ところで今日、近所のエイデンに行って、最新モデルの COOLPIX をいろいろと触ってみた。売れ筋はやはり IXY スタイルの S510 や S700 だろうし、低価格の単3モデルが欲しい人は L シリーズに行くのだろう。

しかしそれらの機種は、どれも「買わなくて良かった」と思った。COOLPIX 4500 の代替機種として使うのに、絶対に必要ないくつかの機能が省略されているのだ。

まずは調光補正。アベイラブルライトが不足していて、これを補うためにフラッシュを補助的に使いたい場合、自動調光の標準レベルでは、絶対にフラッシュ光がオーバーになる。暗い部屋で、暗さを感じさせる写真を撮りたいとき、でもフラッシュなしでは顔が真っ暗になってしまうから、やっぱり明かりが必要というような、微妙な露出加減は、露出補正と調光補正が別々に出来ないと困るのだ。

それから仕上がり設定のカスタマイズ。S シリーズや L シリーズでは、仕上がり設定が「標準」と「鮮やか」しかない。他にモノクロとかセピアとか、どうでもいいものはあるようだが。常にレタッチ前提である私の場合、輪郭強調はなしにしたいし、輝度差の大きな被写体によっては、さらにフラットにしたり、写真の仕上がりよりも、素材性が重要なのである。

それから、すごく些細なことだが、露出補正しながら試し撮りすることができないのも困る。S シリーズや L シリーズの場合、露出補正して、OK ボタンで確定してからでないと撮影できないのだ。これはものすごくイライラする。

このあたり、P50 は安くてオモチャのようなカメラだが、写真を撮ることの意味をわかっているユーザを対象にしているなと納得させるところである。

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2007年12月 1日 (土)

実は COOLPIX P50 も復活

2007120101近所の公園で見事な紅葉を撮り、それからカメラのキタムラへ。修理の終わった COOLPIX P50 を引き取りに行った。

実は先日買った COOLPIX P50 が入院中だったのだ。1週間テスト撮影し、どうも画面の右端に比べて、左端の画質が悪いので、厳密なピントチェックをした結果、画面の右側が後ピンで左側が前ピンになることが判明。カメラを買ったキタムラでも、店員さんに現象をしっかり確認してもらい、そのままニコンに調整に出すことになった。

修理伝票を見ると、レンズユニット一式交換となっている。レンズから撮像素子まで一体になっているコンパクトデジタルで、ピント調整などどうやるのだろうかと思っていたら、やはりアセンブリ交換だった。修理に(商品の往復を含めて)5日しかかからないわけだ。

コンパクトデジタルのような量産品では、出荷検品といっても、電源が入らないとか、シャッターを押しても写らないとかいった、致命的な故障以外は全数チェックしないだろうから、こういうことは仕方ない(でなければ2万円でカメラは売れない)。カメラを買って1週間はテスト撮影にしか使わないことにしているのだ。

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2007年11月29日 (木)

D200 復活

昨日、先週故障した D200 の修理が終わったとの連絡があったので、今日サービスセンターに引き取りに行ってきた。修理代金25,515円。1万円を少しオーバーする程度と思っていたので、ちょっとショック。この手の分解修理の場合、大抵技術料は1万円前後で、あとは部品代である。しかしカメラの交換部品など、シャッターユニットでも数千円だから、2万円を超えるとなると大修理の部類だろう。

2007112901修理明細を見て納得。部品代が16,710円となっている。DC-DC コンバータが故障したために、電気系の基盤はほぼ全滅だったらしい。メイン基盤が6,890円とは、パソコンの CPU やマザーボードよりはるかに安いわけだから、この修理でメーカやサービスセンターがそれほど儲けているとも思えないが、支払う方からしてみれば、本体価格の10%以上の金額だから複雑な心境である。

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2007年11月22日 (木)

D200 逝く、そして GT-R

Nikon D300 の発売を明日に控えた(実際にはいくつかの店舗で、入荷した商品から販売しているようだが)今朝、私の D200 が、レリーズした瞬間「ぱこっ」とミラーが上がった音だけを残して、エラー表示になり、そのままシャッター切れず、ミラーも降りず、一切の操作を受け付けなくなってしまった。

これは、明日 D300 を買いに行けという、神からの啓示か? なわけはないので、幸い今日仕事が休みだったから、名古屋のサービスセンターに行って、修理依頼してきた。仕方がないから連休は D70 で乗り切ろう。まあこういうときのために、一眼レフは2台体制をとっているのだが。

2007112201帰りは先週買った COOLPIX P50 を片手に、セントラルパークからサカエチカを歩いて、閑散とした平日の午後をパチパチ... 日産ギャラリーにそれはあった。

4.5m そこそこの短い全長に、1.9m の横幅。車高はそれほど低くはないから、まるで立方体から削りだしたようなシルエットだ。

200711220220インチのランフラットタイヤは、どうみてもレーシングコンパウンドなので、走り出したらドロドロに溶け出して、接着剤のようにグリップするだろう。1万kmの走行は絶対に無理。せいぜい5千km程度か。交換は指定のサービス工場で4本同時、それだけで60万円らしい。まあここまで来ると乗用車とは言えないから、それはそれでいいか。

しかしなんで日産は、ここまでカッコ悪いスタイルにしたのだろうか。ケンとメリーより後のスカイラインクーペは、常にカッコよさよりもカッコ悪さの目立つ車だったが、なかでも R32 以降の GT-R は、カッコ悪さの最先端を行っていた。先代 R34 に至っては、醜悪以外の何者でもない。

そしてついにスカイラインの名が取れた R35 である。カッコ悪さを通り越して、もはやここまで来ると 3-D のラクガキだ。

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2007年11月17日 (土)

E-3

2007111701オリンパスの「E-3 体感フェア」に行って来た。

カタログスペックだけを見ると、E-3 というカメラは、せいぜい Nikon D200 クラスにしか見えない。しかしメーカはこれを完全にプロフェッショナル機と位置付けている。そして実機に触ってみると、確かにこのボディはプロフェッショナル機だと感じる。

このクラスの例に漏れず、E-3 もマグネシウムダイキャストのボディを持つが、D200 の(D2 系と比較すれば)軽快でやや華奢な感じは全然ないし、まして EOS 30D、40D のペコペコしたような(実際にはしないけど)感触とは全く違う。これは明らかに D2 系や D3 と同じ、殺人用鈍器の感触である。こりゃ簡単には壊れないだろう、という安心感は、プロフェッショナル機にふさわしい。

しかし、このデザインだけはどうにかならなかったのだろうか。従来のフォーサーズ機は、残念ながらヒット商品とは言いがたい。そしてそんな状況を打開したのが、先に発売された E-410、E-510 である。オリンパスがついに銀塩時代からのアイデンティティであった、L 型ボディを捨て、普通の一眼レフになってしまった途端に売れ始めたことは、オリンパスにとって皮肉でしかないが、E-410、E-510 のデザインは、もともとカッコ良かった OM スタイルの焼き直しである。そしてその OM スタイルというのは、極限までコンパクト化した一眼レフだからこそ成り立つデザインなのだ。

つまり OM スタイルを、重量級のプロフェッショナルモデルに取り込んだら、それは OM スタイル自体の美点を否定することになる。E-3 のスタイルの失敗は、まさに超小型軽量のためのデザインで、大型重量級のカメラを作ってしまったというアンバランスにあるだろう。確かに E-1 までオリンパスは、大型重量級のカメラを作った経験がない。しかしだからこそ外部のデザイナーを採用してでも、新しいフォーサーズのフラッグシップのアイデンティティを確立すべきではなかったのだろうか。

実機を触っただけで、画質を評価することなどできないが、最後に、同時発売の 12-60mm レンズの描写は、作例を見る限り、これ1本で通常撮影には他に何も要らないといえるデキだった。

2007111702帰りに名古屋駅で、COOLPIX P50 のテストを兼ね、今週から始まったイルミネーションを撮ってきた。これはまた近いうちに、D200 で撮る予定。

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2007年11月15日 (木)

COOLPIX P50

2007111501COOLPIX 4500 を手放したもうひとつの理由がこれ。今年の夏に COOLPIX P50 のスペックが発表され、ニコンのホームページやユーザのブログなどに、サンプルデータが載り始めて、これなら COOLPIX 4500 を置き換えてもいいだろうと判断したから。そして今日、近所のキタムラで買ってきたのである。

私が COOLPIX 4500 の代替機に求めていたものは、テレコンバータなしでもライカ判 30mm 相当の広角撮影ができること、単3電池2本で駆動すること、どんなに出来が悪くても、光学ファインダーが付いていること、COOLPIX 4500 よりは小さく軽いこと、などである。もちろんニコンの製品である必要などまったくない。しかしこんなどこにでもありそうなスペックを、全部網羅しているカメラとなると、今までほとんど存在していなかったのである。辛うじてかなり古いリコーの R1 や R1v が該当するだろうか。しかしあのカメラの画質は COOLPIX 4500 から置き換えるには、ちょっと役不足である。

まず、テレコンバータなしでライカ判 30mm 相当の画角が必要ということ。私は自分の写真をプリントする場合も、ブログや掲示板に貼る場合も、基本は 3:2 の比率としている。これはフィルム時代からのワークフローで、今更変える気はまったくない。つまりコンパクトデジタルで撮影する場合、画面の上下をトリミングすることを前提にフレーミングしているのである。そして 3:2 の比率で撮る写真の、広角端でライカ判 35mm 相当の画角が、自分にとって最低限必要な画角なのである。そうなるとコンパクトデジタルの場合、対角線画角で 35mm 相当ではやや物足りなくなる。COOLPIX P5000 や P5100 にはかなり魅力を感じてはいたが、広角端が 35mm 相当ということで、どうしても購入に踏み切れなかったのだ。

単3電池2本で駆動すること。これは、どうしても希望するカメラがなければはずしてもいい条件だとは思っていたが、やはりメインのカメラではない、気が向いたときのメモ撮り用カメラとしては、連続使用時の電池寿命よりは、自己放電の少なさや、充電管理の手間、それに予備電池を持ち歩かなくてもいいという気軽さは捨てがたい。

光学ファインダーについては、賛否両論ある。視野率 80% 程度で、パララックス補正すらないような光学ファインダーなど、使い物にならないから不要だという意見も多い。しかし私は光学ファインダーを日常的に使おうなどとは全く考えていない。コンパクトデジタルのメリットはやはり液晶モニタを見ながら撮影できることだと思っているからだ。私にとって必要なのは、電池残量警告が表示された後も、液晶モニタをオフにして、とりあえず何枚か撮り続けられる保険としての光学ファインダーなのである。いかなる理由があろうと、撮れないカメラより、撮れるカメラの方が価値があるに決まっている。

最後にもうひとつ重要なのが、プラスチックボディのカメラがいいということ。キヤノンが IXY をヒットさせて以来、少々高価なコンパクトカメラには、アルミやステンレスの外装を使うのが流行である。しかし私にはそれはデメリットとしか思えない。メーカのカタログには「頑丈な金属外装を採用しました」などと書かれているが、それは一体何と比べて頑丈なのだろうか。一般に安価なコンパクトカメラの外装に使われているプラスチックは、ポリカーボネイトや ABS である。それらに比べたらアルミやステンレスははるかに脆弱だ。もちろん COOLPIX 4500 のような、鋳造のアルミやマグネシウムなら、それなりに耐久性もあるだろう。しかし IXY タイプのカメラに使われている金属外装は、プラスチックの表面に、薄い金属プレートを貼り付けただけである。中古カメラを見てみるといい。金属外装のコンパクトカメラは、1年も使われたらエクボだらけのボコボコである。あたりまえのことだが、金属は塑性変形領域は広いが、弾性変形領域はきわめて狭いのだ。カメラの外装に求められるのは、どんなに凹んでも最後まで穴の開かないボディなのか、少々ぶつけたくらいでは凹まないボディなのか。

こうして考えてみると、ズームの広角化は最近の流行だから、まあこれからもより広角側にシフトしたカメラが発売される可能性は高いだろう。しかし電池はどんどん小型化が求められており、単3電池を収めるボディは、どうしても厚くなるので、今後ますます敬遠されるだろうし、光学ファインダーなど、存在すら知らない世代が増えているので、今後も期待できない。金属外装(というより金属表皮)の流行はまだ当分続きそうなので、今回 COOLPIX P50 のようなカメラが発売されたことは、私にとっては奇跡とも思える幸運だったといえるだろう。

テスト撮影でわかったことは、画質も同じピクセルサイズに縮小して比較するなら、COOLPIX 4500 を上回っているということ。もうひとつ期待もしていなかったのだが、このカメラは評価測光とスポット測光を使い分けられるし、再生画面でヒストグラムやハイライトブリンクも表示できるではないか。COOLPIX 4500 でできたことはほぼすべてできるようだ。マニュアル露出はメニューにはあるが、絞りが ND フィルタによる2値選択なので、実質シャッター速度しかコントロールできない。しかしそんなことは問題ではなく、露出が固定できるというのは非常にありがたい。

2007111502本日の最初の1枚がこれ。やっぱり 28mm 相当で撮った写真は面白い。

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2007年11月13日 (火)

COOLPIX 800 も去った

2007111301オークションで落札された COOLPIX 4500 であるが、落札者の過去の履歴を見てみると、ニコンのスイバル機がお気に入りのようで、過去に続けて何台も落札している。そこで、スイバル機ではないが、名機 COOLPIX 950 と同じデジタル回路を使った、コンパクト機 COOLPIX 800 を一緒に引き取ってくれないかと連絡すると、快諾してくれたので、COOLPIX 4500 と一緒に、ずっと使っていなかった COOLPIX 800 も引き取ってもらったのである。

機能は正常だが、電池蓋の爪が1箇所欠損していて浮きがあるのと、ボディにわずかなヒビが入っているため、オークションでもジャンクにしかならないので、面倒な出品をするより、コレクターに引き取ってもらった方が良いと思ったからだ。

COOLPIX 800 は、2000年8月に私が最初に買ったデジタルカメラである。厳密に言えば、その3年ほど前に 20万画素の KODAK DC20 を買ったのが最初なのだが、これは背面液晶もなく、内蔵メモリに8コマしか記録できない上、専用 TWAIN ソフトでパソコンとシリアル接続しないと画像を読み出せないにもかかわらず、ついにその TWAIN ソフトの 32bit 版がリリースされなかったために、Windows95 とともに過去に葬った(Windows95 だけは 16bit 互換モードで動作させることができた)のである。

さて、話を COOLPIX 800 に戻そう。上で COOLPIX 950 と同じデジタル回路と書いたが、実は COOLPIX 950 と同時期の発売ではない。COOLPIX 950 と同時発売されたのは、単焦点レンズの COOLPIX 700 である。COOLPIX 950 は、私が買った COOLPIX 4500 の先祖とも言えるスイバル機で、ニコン独自のマグネシウムダイキャストボディに、3倍ズームレンズを組み込んだ、高級機である。まだデジタル一眼レフが数百万円した時代に、その画質と利便性、耐久性などが買われて、報道関係にも大量導入された、プロ仕様でもある。そしてその200万画素 CCD と画像処理回路を引き継ぎ、コンパクトなプラスチックボディに組み込んだ 姉妹機が COOLPIX 700 である。当時10万円以上した COOLPIX 950 には、ちょっと手を出せなかった私であるが、その画質を見て、同じデジタル回路を持つ COOLPIX 700 なら手に入れたいと思っていたのだ。しかしメモ撮りやスナップが中心となるコンパクトデジタルカメラで、単焦点レンズというのは致命的だ。そこでもし COOLPIX 700 のボディにズームレンズを搭載したカメラが発売されたら、絶対に買おうと、密かに思っていたのだ。

半年後、私の希望通りのカメラが発売された。しかし定価は8万円以上。すぐに手の出る値段ではなかった。なぜならちょうどその頃、私はフィルム一眼レフの次の機種を狙っており、オモチャのようなデジタルカメラに、中級一眼レフ並みの金額を支払うことなど、到底考えられなかったからである。

それから待つこと半年、フィルム一眼レフは Nikon F80D を手に入れ、何本かの交換レンズも新調した。富士フイルムやコダックが、次々と新しいリバーサルフィルムを発売していた頃である。フィルム現像やプリントで近所のキタムラに何度も通ううち、ある日 COOLPIX 800 が大幅値引きされていることを知り、ついに本格的なデジタルカメラを手に入れたのだった。

2007111302COOLPIX 800 は 1/2inch で200万画素と、画素サイズに余裕のある CCD を使っており、その後の1/2.7inch クラスのものに比べると、明らかに階調が豊かである。補色フィルタのせいか、彩度はあまり高くないが、偽色やノイズも少なく、非常にレタッチしやすいデータを出力する。写真は2002年8月に COOLPIX 800 で撮ったお気に入りの1枚。

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2007年11月11日 (日)

COOLPIX 4500 オークション終了

20071111015年間使った COOLPIX 4500 を手放すことになった。ワイドコンバータとセットでオークションで28,000円で落札された。2年で二束三文になってしまうコンパクトデジタルカメラの世界において、異例の高値落札だといえよう。それくらいニコンの COOLPIX 900 系高級スイバル機と、COOLPIX 5000 系広角機は人気が高い。

この価格帯のデジタルカメラが完全に入門用一眼レフに移行してしまったので、後継機が発売されないことも人気の原因であるが、なんといっても作りが丁寧で耐久性があるために、経年劣化が少ないのだ。私のカメラもそれなりのキズはあるものの、このカメラの高級感を損ねるほどの傷みは感じられない。出品用の商品写真も、できる限り大きく鮮明に撮った。

さて、そんな人気のカメラを何故手放してしまったか。もちろん使わないからである。私はカメラコレクタではないので、使わないカメラを飾っておく趣味はないのだ。だったら値段の高いうちに売った方がいいに決まっている。

COOLPIX 4500 を手に入れたのは、2002年11月。それまで使っていたデジタルカメラは COOLPIX 800 だったが、L 判プリントやホームページネタだけではなく、六ツ切りや四ツ切に引き伸ばして、本格的な鑑賞をデジタルでもやってみたくなり、画素数のアップと、広角撮影への対応(ワイドコンバータ)が目的だった。そして事実 COOLPIX 4500 を手に入れてから、私のフィルム消費量は激減したのだ。

20071111021年半後の 2004年3月には D70 を手に入れたので、メインカメラは D70 に換わり、COOLPIX 4500 の稼働率は大きく低下した。しかしライカ判フィルム換算 28mm 未満の広角撮影では、まだ一眼レフ用の交換レンズを持っていなかったこともあり、COOLPIX 4500 は手放せなかったのである。愛・地球博では、ワイドコンバータ付けっぱなしで、訪れた各パビリオンの全景を撮った。

2006年秋頃から、ブログネタ用の写真を頻繁に撮るようになったが、このときのデフォルトサイズを 768×512 ピクセルとしたため、普段持ち歩くカメラに、そこそこの高画素機が必要になり、ここで再び COOLPIX 4500 の稼働率が上がった。決して小さなカメラではないのだが、スイバル機は持ち運び時にとてもコンパクトになるのだ。

しかし今年の秋、とうとう COOLPIX 4500 がその役割を終えるときが来た。超広角一眼レフ用交換レンズとして Tokina AT-X PRO 124 を手に入れ、広角機としての COOLPIX 4500+ワイドコンバータは全く必要がなくなった。さらにその後わずか5,000円で、COOLPIX 4500 より高画素で、はるかにコンパクトな COOLPIX 5600 を手に入れ、ブログネタ用の持ち歩きカメラは、完全にこちらになった。

もちろん、COOLPIX 5600 と COOLPIX 4500 では、レンズ性能が違いすぎる。大きく引き伸ばせば、わずかな画素数の差など問題ではないことがわかる。しかしそういう目的の撮影は、D70 や D200 を使っているので、もはや COOLPIX に要求されるのは、手軽さと電池の管理のしやすさ(5600 は乾電池仕様なので、何日も使わずにカバンの中に入れておいても自己放電しない)だけなのである。

200711110310月27日のブログに載せた、カメラ機材撮影を最後に、COOLPIX 4500 は5年の歴史に幕を下ろした。

最後の写真は、2004年1月に COOLPIX 4500 で撮った、お気に入りの1枚。

ところで COOLPIX 4500 を手放した理由は、実はもうひとつあるのだが、それは後日ブログで。

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2007年10月27日 (土)

カメラ撮り

2007102701「趣味は写真です」と言う人は、ほぼ間違いなくカメラが好きだ。「趣味はカメラです」という人には、写真にはあまり興味がない人もいるが。

だから写真が趣味の人にとっては、カメラ撮りは最高の楽しみだったりする。しかも自分が持っているカメラを、絶対に全部同時に写せない、という矛盾を含んでいるので、どのカメラでカメラを撮るのかは、一番悩ましい。

稼働率が急激に低下した COOLPIX 4500 を手放そうと思っているので、オークション出品用に写真を撮ることにした。そしてその COOLPIX 4500 の最後の仕事として、逆に COOLPIX 4500 を使って、その他のカメラ撮りをすることとなった。今までのカメラ撮り用カメラは、手持ちの最低ランクのカメラだったので、あまりきれいな写真を撮れなかったのだが、スポット測光やマニュアル露出のできる COOLPIX 4500 なら、こういうブツ撮りも相当なレベルまで仕上げることができる。

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2007年10月25日 (木)

緑の補色

写真を趣味にしている人の半分くらいは、花を被写体に選んでいるような気がするが、私はどうも花が苦手だ。一本の花を寄って撮ると、どうにも気持ち悪くていけない。おしべとかめしべがクッキリ写っているやつだ。

おしべやめしべというのは、すなわち植物の性器である。そして生殖のために性器を剥き出しにして、昆虫を呼び寄せているのだ。とくに蘭のような新種の植物は、種の多様化による、環境への適応が最重要課題なので、その形態の派手さも半端ではない。

2007102501しかし風景に溶け込んだ群生を引いて写すのは鮮やかでいい。特に赤い花は葉の緑と補色関係になり、いっそう鮮やかさが引き立つ。しかしそれを写真に撮るのはまた難しいのだ。この写真もあちこちで赤が色飽和してしまっているし、そうならないように露出補正すると、肝心の鮮やかさがなくなってしまう。

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2007年10月20日 (土)

秋の夕陽は加速しながら落ちる

2007102001夕方になっても空気が霞んでこないので、これからは夕焼けがいい材料になる。しかし運転中にすばらしい夕焼けに巡り会っても、電線や高層マンションが邪魔にならないロケーションを探しているうちに、どんどん陽が落ちていってしまう。

今日も、本当はあと5分早く撮りたかったのだが。

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2007年10月18日 (木)

ネコにはやっぱり外部調光

2007101801TTL ストロボ2台を手に入れて喜んでいるが、残念ながらネコ撮りには使い物にならない。カメラや照明を設置している間に、ネコはどこかに行ってしまうし、運良く設置できたとしても、コマンダーからスレーブストロボに調光指示を送信し、本発光するまで1秒弱かかるので(昨日のブログのビデオを参照されたし)、その間にネコは逃げていってしまう。通常のクリップオンタイプの TTL ストロボですら、プリ発光と本発光の間の、コンマ何秒かの間に、敏捷なネコはまぶたを閉じてしまうのだ。

だから相変わらず室内でのネコ撮りは、外部調光ストロボの一発焚きである。この写真は、天井バウンスとリフレクタによるキャッチライト、窓からの自然光のミックスである。

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2007年10月17日 (水)

SIGMA EF-500 DG SUPER

2007101701オークションで TTL オートストロボ SIGMA EF-500 DG SUPER を落札してしまった。 前回手に入れたものと同じ機種である。ロゴが古いタイプ(DG の文字が、新しい方は金色)なので、製造番号はやや古いが、パッケージにシールが貼ってあるので、ファームウェアは最新のものである(D200 が発売されたときに、ファームウェアが更新された)。つまり中身は全く同じ機種だ。もちろん私の D200 で正常に機能する。

同じストロボを2台買って何がうれしいかというと、もちろん TTL マルチワイヤレスリモートライティングである。カメラの内蔵フラッシュをコマンダーにして、2つのグループのリモートフラッシュを、個別に調光補正しながら、同期発光できる。

カメラのシャッターを押すと、まず内蔵フラッシュが A グループのスレーブフラッシュにテスト発光を指示し、続いて B グループのフラッシュにテスト発光を指示する。マスターフラッシュに設定した内蔵フラッシュと合わせて、合計3グループのフラッシュのテスト発光が終わると、調光補正を含めたそれぞれのフラッシュの発光量を計算し、再び各グループのフラッシュに、本発光量を指示する。最後に本発光コマンドを送信して、すべてのフラッシュが一斉に発光するのだ。

撮影の様子

2007101702これほどの近距離発光でも、被写体には左右からややバランスを変えた(左右の調光補正分だけ)照明があたり、無影撮影ができる。

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2007年10月 6日 (土)

Nikon Digital Live 2007

2007100601Nikon Digital Live 2007 名古屋会場に行ってきた。昨日と今日の2日間の開催で、2日目の午後とあって、それほど混雑しておらず(定年後のニコ爺は平日の朝、早起きして出かけるのだ)、D300 も D3 もほとんど待たされずに、手に取って見ることができた。発売前の製品で画像処理は未だチューニング中であり、今回は撮影してもデータは持ち帰ることができないので、撮影には参加せず、この写真は自分の D200 で撮ったものである。

今日、確認したかったこと、あれこれ。

D3、D300 に搭載される「アクティブ D-ライティング」は、現在の Capture NX に搭載されている「D-ライティング」のものとは別のアルゴリズムであり、さらにシーン認識能力が高くなっているとのこと。ただし何枚かテスト撮影した限りでは、中央に人物を置いて逆光で撮影するなどの、わかりやすい画面構成でない限り、どのようにトーンカーブを調整するのかは、相変わらず不明である。つまり予期せぬ結果を招く可能性はあるということだ。アクティブ D-ライティングで処理した画像は、後処理では元に戻せないということなので、これを使うかどうかは、一種の賭けである。Capture NX の次期バージョンでは、D-ライティングに新アルゴリズムのものが搭載されるらしい。ならば一発勝負で賭けに出なくとも、撮影後に処理した方が安心できる。

D3 のセンサーは、個人でクリーニングできるか。これは実際にレンズを取り外して、シャッターを開けて、説明員に確認してもらった。やはりシャッターが開いた時に、センサーに全く拭きしろがないので、最後の拭き取りの跡が、画面の隅に残りそうだ。これはサービスセンターでやってもらった方がよさそうである。

話題の 3D トラッキング ダイナミック AF は使い物になるか。サッカーで特定の選手を追いかけるような使い方は無理だろう。どの選手の顔も、カメラには同じに見えるはずだし、そこまで速い動きには追従できない。しかしもっと別な使い方を見つけた。フォーカスポイントがどの位置にあっても、まず自分が写したい被写体を、そのフォーカスポイントに合わせ(従来は被写体にフォーカスポイントを合わせていた)レリーズを半押しする、それから任意の構図になるようにカメラを振って(このときフォーカスポイントが移動して最初に捕らえた被写体のところにある)、そこでレリーズする。背面のパッドを使って、フォーカスポイントを動かすよりも、このやり方の方がはるかに使いやすい。

2007100602それにしても D3 のペンタプリズムのデカいこと。子供の拳くらいありそうだ。D3 は私の興味の対象外だが、D300 も D200 から買い換えるほどの魅力は感じないし、D70 を買い替えてしまうと、軽くて小さなカメラがなくなってしまう。第一フェレンギ人のハゲ頭デザインはカッコ悪い。D400 がまたモヒカン頭に戻ったら、そのときに考えよう。

とは言っても、過去2回 Nikon Digital Live を見に行って、そのとき触ったカメラは買ってしまっているのだが。

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2007年10月 1日 (月)

D200 の JPEG も RAW から生成

9月21日のブログに、D70 のワークフローについて書いたが、想像以上に画質がいいので、D200 のワークフローも同じように変えることにした。

元々 D70 の画像が D200 のものに比べて、暗く青っぽいから、それを D200 にあわせるためのバッチを作って、RAW から JPEG に変換したものを、保存用データにするということだったが、このとき暗さを補うために、ややプラス側に露出補正をかけて、さらにトーンカーブを逆S字に調整している。JPEG でこの操作をやると、あからさまに階調トビを起こすのだが、12bit/Color の RAW からこの処理をしたものを、最終的に 8bit/Color の JPEG に出力しても、当然ながらほとんど階調トビが発生しない。しかも画像の加工過程で圧縮ノイズが一切混入しないので、解像感が非常に高い。

D200 のワークフローでは、色調や明るさはデフォルトの設定で問題ないので、RAW データをほとんど触らずに JPEG に変換するだけだが、室内のフラッシュ撮影用に、別のバッチを作成した。白ネコと黒ネコというのは本当にデジカメ泣かせで、とにかく露出が難しい。我が家のロドリゲス・アルベルトも例に漏れず、平均的な露出値で撮影すると、フラッシュ光が毛に反射して、予測不可能な白トビを起こす。だから基本はアンダー気味に撮って、後からトーンカーブ補正することが必要である。それを JPEG で処理するよりは、やはり RAW からの処理の方が、圧倒的に画質の低下が少ない。PC の画面で、50% 表示でパッとみてわかるほどの違いである。

12bit RAW は 8bit JPEG に対し、計算上は16倍の階調を持っている。実際にはどうやら RAW データは、輝度 0 以下や、輝度 255 以上のダイナミックレンジを持っているようなので(露出補正すると隠れていたヒストグラムが出てくる)、16倍もの階調を持っているわけではないが、元の画像の半分くらいのヒストグラムレンジを切り出しても、全く問題はない。つまり撮影時にコントラストの低い、いわゆる眠い画像を撮っておいても、撮影後露出補正やヒストグラム調整を、かなり大胆に触ることができるというわけだ。

よく考えてみれば、これはまるで銀塩モノクロフィルム時代に(今でもやっている人はたくさんいるが)、軟調なフィルムで撮影し、軟調な微粒子現像を行い、最終的に3号や4号の硬調な印画紙で、コントラストを調整していたのと同じではないか。この方法は、最も安全で階調を無駄にしない手段である。

2007100101JPEG からトーンカーブ補正で暗部を持ち上げると、たとえば瞳の中に、暗部ノイズと圧縮ノイズと階調トビの混ざった、ザラザラのにじみが出やすいのだが、RAW からだとほとんど気にならない。

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2007年9月21日 (金)

D70 のワークフローを考える

1年前に Nikon D200 を買って以来、デジタル一眼レフは D70 と2台体制の運用であるが、(D200 に比べれば)はるかに小型で軽量の D70 の出番は少なくない。

ところが D200 を買って以来、D70 の出力する絵の色調に不満が残ってしまうのである。もちろん D70 が故障したわけではないので、D200 を買う前から、色調に変化はない。問題はデータとして保存する、未加工の(プリント用にレタッチしたものではない)写真が、D200 と合わないということである。

D70 の出力はとにかく暗い。そして青い。初期のニコンデジタル一眼レフは、白トビを嫌ってか、とにかくアンダーな露出を出す。D50 あたりからダイナミックレンジに多少余裕が出てきたのか、ある程度白トビを切り捨てて、中間的な露出を出す傾向にあるが、D70、D70s までは、とにかく暗いのだ。それに加えて、なぜか D70 は青い。人肌が不健康に見えると、ネットではよく叩かれたものだ。もちろん私はレタッチ前提なので、この傾向がわかっていれば、それはそれで問題なかったのだが、レタッチ前の写真を D200 のものと比べると、写真の選別が困難になるほど色調が違う。

同一のシーンを2台のカメラで撮って比較するのが目的ではないので、カメラ雑誌のテストのような厳密なカラーマッチングを要求しているわけではないのだが、サムネイルをパッと並べた瞬間の印象が、あまりにも違いすぎるのだ。

デジタルカメラの場合、すべて RAW で撮影し、後から必要に応じて JPEG に変換すればいいと考える人もいるだろう。しかし私は基本的にプロプライエタリなデータ形式と言うのを信用していない。ある日ニコンがカメラ事業から完全撤退して、ソフトウェアのサポートを一切しなくなるということが絶対にないという保証はどこにもないからだ。だから基本的に撮影は RAW でも保存は JPEG である。後から大伸ばしにしたい写真については RAW でも保存しておくことがあるが。

そこで難しいのは D70 の保存形式である。RAW + JPEG だと、JPEG は最高圧縮の BASIC フォーマットしか選べないのだ。この BASIC フォーマットがクセモノで、FINE と NORMAL なら等倍表示してもほとんど見分けがつかないのに、BASIC にすると、途端に圧縮ノイズが出る。結局 RAW + JPEG の JPEG 画像は、写真選別用にしか使えないのだ。ところが JPEG FINE で撮れば、最初に書いたように、D200 との違いが大きすぎて、2台のカメラで撮った写真を同時に選別するのが困難になる。

かなり長い間悩んだ結果、D70 は RAW + JPEG で撮って、JPEG はピンボケなどの失敗の選別だけに使う。それから RAW を CaptureNX でバッチ処理して、一括で JPEG に変換する。この JPEG を保存用、及び D200 の画像とあわせて、比較するのに使うというワークフローにすることに決めた。

この CaptureNX のバッチ処理であるが、このとき若干プラス側への露出補正と、トーンカーブによるシャドー部の持ち上げ(ガンマのように全体には持ち上げない)、シアンをやや下げ、色収差の補正を行って、JPEG 出力するスクリプトを作った。もし露出補正で白飛びしてしまったら、そのコマだけ上記の露出補正をしない処理を行えばよい。

2007092101こうしてやや明るく、健康的な色合いになった JPEG 画像を D70 のデフォルトとして保存しておくことにしたのだ。このバッチ処理での補正は、今まで D70 で撮影した写真にはほぼすべて行っていたのだから、実質 D70 にカスタムトーンカーブを組み込んだと思えばいい。

20070921021枚目の写真が、バッチ処理を行った画像。2枚目の写真は、RAW データから一切のパラメタを変えずに JPEG 変換したもの、すなわち D70 の JPEG 出力に近いものである。

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2007年9月14日 (金)

D70 の i-TTL 調光

SIGMA EF-500 DG SUPER と D70 の組み合わせで i-TTL 調光は非常に難しい。

ニコンの初期のデジタル一眼レフでは、デジタルの弱点である白トビを避けるために、1005分割 RGB 測光センサを使って、かなり小さな範囲の高輝度領域まで検出している。太陽くらい輝度差の大きな被写体なら、あっさり切り捨てて白トビさせてくれるが、室内にある家具の表面やクロームメッキの反射程度だと、できる限りがんばろうとして、アンダーな露出値を出すのだ。これがフラッシュ撮影でも、その傾向がある。

しかし室内を見回してみると、案外高輝度反射物というのは多くて、オーディオセットの化粧パネル、ラックやハンガー掛けのクロームパイプ、箪笥の表面やフローリングの床まで、かなり強く反射する。

D70 では画面内にこうした反射物が入った状態でフラッシュ撮影すると、ヒストグラムの半分も使わないアンダーな画像になるのだ。もちろんヒストグラムに現れない、わずかなピーク値が存在するのはずなのだが。

D200 ではその点あっさりと白トビさせてくれるので、一般的な露出になるが、とにかく D70 は粘る。最初はシグマのフラッシュとの相性かと思ったのだが、内蔵フラッシュでもほとんど変わらない。そういえば、そんな超アンダーになるのがイヤで、私は D70 の内蔵フラッシュを使わなくなったような気がする。

今まで使っていたデジタル非対応のフラッシュでは、外光式オートかマニュアル発光させるしかないので、カメラの露出制御は効かず、一般的な調光になっていたのだが、外付けフラッシュを i-TTL にしたら、やっぱり内蔵フラッシュと同じ傾向になったというわけだ。

2007091401この写真は、散々苦労して、バウンスと調光補正を組み合わせ、さらに RAW 画像のトーンカーブを補正して、ようやく得られたもの。ここまで苦労するのなら、外光式オートで、ブラケット撮影した方が簡単かもしれない。

i-TTL 調光フラッシュ撮影は、D200 だけにしておいた方が無難かも。

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2007年9月 9日 (日)

TTL オートストロボ

2007090901初めてのデジタル一眼レフ Nikon D70 を買って以来3年半、随分後回しになってしまったが、とうとうデジタル用 TTL オートストロボを手に入れた。通常のネコ撮りなら、被写体が真ん中あたりに来るので、フィルム一眼レフ用のストロボの、外光式オート機能を使えば十分だったのだが、いわゆるブツ撮りとなると、マルチフラッシュを使いたいし、そうなると露出設定はとんでもなく難しくなる。トライアルアンドエラーでは、いつまでたっても答えが出ない。

そこでデジタル一眼レフ用 TTL オートストロボである。当初の狙いはニコン純正の SB-600 だったのだが、どのカメラメーカも専用ストロボは高い。本当ならニコンでも上級機の SB-800 が欲しいのだが、ここまで来ると入門機の一眼レフ本体が1台買えてしまう値段である。

もちろんレンズ同様ストロボにも互換品があり、ほぼ純正品の半額で買えるのだが、TTL オートとなると、どうしてもカメラとの通信が複雑になり、機能でも調光性能でも、メーカ純正品にはかなわない。現在日本国内で買える互換ストロボといえば、サンパック、メッツ、シグマと、最近発売されたニッシンである。しかしメッツの製品はほぼプロ仕様で、互換品と言えども純正品より高いので、今回は比較対象外。残り3社の中で、唯一シグマだけが、メーカ純正品とほぼ同じ機能を持っているのだ。

もちろん多機能といっても使わない機能ならあっても仕方ない。今回注目したのはスレーブ発光機能である。ニッシンのストロボにもスレーブ発光機能はあるが、これは主灯の発光を検知して、設定値で固定発光するタイプであり、発光量や露出はマニュアル設定しなければならない。シグマの EF-500 DG SUPER だけが、マスタにもスレーブにもなり、すべての機能が TTL オートで使えるのである。

2007090902ニコンの一眼レフに関して言えば、従来のフィルム一眼で使われていた TTL-BL 調光は、写真のように TTL 調光ケーブルを使えば、増灯が可能であるが、この場合カメラの内蔵ストロボは使えない。セットの周りをケーブルが這い回ることになってしまうのだ。

2007090903しかしデジタル一眼レフ用の i-TTL 調光を使って、カメラの内蔵ストロボを主灯にすれば、スレーブストロボは、通信チャンネルを設定して、こうしてただ置くだけ。後はすべてカメラがプリ発光で露出と発光量を設定し、スレーブ側に設定値を送信して、自動発光してくれるのだ。

これでオークションの出品物をきれいに撮って、いらないものはどんどん売ろう! とは思っても、明らかに売るものより買うものの方が多くなってしまうのが困りものだ。

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2007年9月 7日 (金)

近くのものを小さく撮る

望遠レンズというのが、基本的には遠くのものを大きく写すことを目的としているわけだから、広角レンズは近くのものを小さく写すレンズだといえる。しかしそれだけでは面白くないので、近くのものが小さくならないくらい近寄って写すのが、広角レンズの応用でもある。

2007090701先月買った Tokina AT-X PRO 124 DX の最短撮影距離は 0.3m、カメラの焦点面からレンズ先端まで約 14cm あるので、レンズ先端から被写体まではわずか 16cm である。だからといって、面白がってこんな写真ばかり撮っていても、すぐにマンネリ化するのだ。

ここはやはり基本に返って、それなりに近くのものを、小さく写すスタイルに挑戦してみよう。ただ漠然と撮っていると、画面が散漫になって、何を写したのかわからなくなってしまうところが広角レンズの難しさである。望遠レンズなら主体を真ん中に据えるだけで、それなりの写真になるのだが、広角レンズの場合、とにかく構図を考えないといけない。

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2007年8月29日 (水)

Tokina AT-X PRO 124 DX 12-24mm F4(IF)

2007082901いろいろと悩んだ挙句、やはり画質で一番評判のいいトキナのレンズを選んでしまった。

ニコン F マウントで使える、デジタル用の超広角ズームレンズは、ニコンが最初に 12-24mm を発売して以来、シグマがデジタル、フィルム兼用の 12-24mm、続いてデジタル専用の 10-20mm を、トキナがデジタル専用の 12-24mm を、タムロンがデジタル専用の 11-18mm を発売し、それなりに選べる状況にはあるのだが、ニコンの実売12万円を別にすれば、事実上トキナかシグマ(10-20mm)しか選択の余地はない。

シグマの 12-24mm は、フィルム兼用なのでフード固定でフィルタも付けられない、目的の違うレンズだし、タムロンはスペックが他社のものと比べて一段落ちる上、定価は安いのに、実売価格はトキナと変わらず、スペックも画質も上回るトキナとは比較にならない。

残るはシグマの 10-20mm か、トキナの 12-24mm かということになる。実売価格は約1万円の差があり、シグマの 10mm という超広角と超音波モータに、それだけの価値があるかどうかということだが。

ニコンがモータ内蔵のレンズでしか AF できない D40 を発売したおかげで、超音波モータを持たない、トキナやタムロンはこのところかなり分が悪い。加えてシグマは矢継ぎ早にニコンマウントのレンズを超音波モータ内蔵にしているし、ここはやはりシグマか、とも思ったのだが。よく考えてみれば、今私が持っているニコンのカメラは、すべてモータ内蔵ボディだし、やがてはニコンの中級機(D80 のずっと後のモデル)まで、ボディ内モータをはずしてはくるだろうが、そのカメラを私が買うと決まっているわけでもないし、そんな先の保険のためだけにシグマのレンズを選ぶこともないだろう。なんと言っても昔と違って、今はレンズに財産的価値などない。10年もすればレンズの性能は飛躍的に向上してしまうのだ。

そういうわけで、今回はあらゆる方面で画質の評価の高い、トキナのレンズを買うことに決めた。フィルム用に超低価格のトキナの 19-35mm を持っており、このレンズの性能も、それなりに気に入っていることもある。

2007082902早速宅配便で到着したレンズを D200 に取り付けて、室内外で何枚か撮ってみると、やはり評判どおりのシャープな描写だ。最広角にした場合、ごく周辺でわずかに画像が流れるが、それは過去のサンプルで見たニッコールのレンズも同じ。後は見事な性能である。歪曲は少ないし、開放でも周辺減光はほとんどない。鏡胴の作りもシグマやタムロンとはまるで違う。やはり神のレンズという評判も大げさではないようだ。

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2007年8月27日 (月)

超高感度撮影

デジタルカメラ関係の掲示板では、必ず新製品が出るたびに、高感度撮影時のノイズ特性が話題になる。やれキヤノンの高感度は低ノイズだの、ソニーの CCD を使ったカメラの高感度撮影はノイズまみれだの、やれニコンはノイズを減らすよりもディテールを消さない処理だの、キヤノンの低ノイズはベタ塗りだのと。

今回ニコンから発表された D3 は、ISO 感度設定がなんと 200 から 6400、それに加えて -1EV の減感から +2EV の増感まで。実に ISO100 から 25600 までの範囲で設定できる。そこでまた、実際に ISO 6400 などという高感度が実用になるかどうかが、あちこちの掲示板で議論されているのだ。

そういえば私自身、今まで ISO 400 を超えた撮影などほとんどしておらず、800 にしたことが1度か2度あったかどうか、という具合である。では果たして、今のカメラの高感度は役に立たないのか、と疑問に思って、D200 で初めて ISO 1600 に挑戦してみた。

2007082701確かに普段使っている ISO 100 から 200 に比べると、まあ積極的には使いたくない画質ではあるが、写真を撮るという目的から考えたら、これはこれで十分ではないかとも思う。この写真を撮影したときの部屋の暗さは、歩くのも注意が必要なほど。EXIF 情報を見てみると、露出は 1.3秒、F3.8。カメラの AF が、ネコの白い部分なら辛うじて動作するが、黒っぽい部分だとまったく合焦しないほどである。

もちろんこれから発売されるデジタルカメラは、高感度特性もどんどん良くなっていくのだろうが、ほんの数年前 PROVIA 400 を2段増感して使っていたことを思えば、それよりは D200 の方がはるかに使える。

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2007年8月25日 (土)

DNP CENTURIA 最終テスト

2007082501最後となった DNP CENTURIA 100 のテスト。さすがに開放 F 値 5.3-10.5 のコンパクトカメラでは辛いので、Nikon F80D に標準ズーム AF-S ED 24-85mm F3.5-4.5 G での撮影である。

粒状感は 200 や 400 とは比べ物にならないくらいいい。高感度に強いネガといえども、やはりフィルムスキャナで 1000 万画素相当に読み込むと、その差はハッキリする。色調はもちろん同一条件でのテストをしていないので、厳密な比較はできないが、200 よりやや彩度が高く、400 より低い感じか。

ただし露出オーバーには、一番弱い気がする。+2EV ほどでカラーバランスが崩れ始め、明部がザラザラした感じになってくる。

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2007年8月23日 (木)

ニコンデジタル一眼レフのハゲ頭

ニコンから怒涛の新製品発表である。一眼レフは D3 と D300。昨年9月に D200 を買った私としては、興味はあるが買い換える気までは起こらない。スペックに対する評価はあちこちで書かれているだろうから割愛して、今回私がガックリ来てしまったのは、あのペンタ部の造型である。

ニコンのデジタル一眼レフは、D1 までは、既存のフィルム一眼レフのパーツを寄せ合わせたような印象だったが、D100 でモヒカン頭と言われる、あのペンタ部を採用し、それ以降デジタル一眼レフのアイデンティティとなっていた。私はあの頭が気に入っていたのである。ところが昨年8月に発売された D80 で、ツルンとしたハゲ頭風のスタイルになり、それが D40 にも継承された。そして今回の D3 と D300 である。なんと頭頂部がポッコリへこんで、その中にタンコブがあるではないか。

本来一眼レフのペンタ部は、中にダハプリズムを収めるために、寄棟造りの屋根のようなカタチになっていたものである。ところが自動露出が採用され、プリズムの上に集積回路の基盤が収まるようになると、それを保護するために、平坦なスタイルに変わっていった。やがて内蔵ストロボが普及するにつれ、ペンタ部のスタイルは自由度を増し、各メーカのアイデンティティとなっていったのである。

しかしあくまでそこにはダハプリズムが入っている、というイメージを抱かせる必要があると思うのだ。今回のオリンパス E-410、E-510 が良い例だろう。あれは本当にカメラっぽくてカッコイイ。頭頂部を平坦にするならともかく、間違ってもへこんだスタイルなどあり得ないのだ。

しかも35mmライカ判のセンサを採用した D3 は、ファインダ周りが大きい。フィルム一眼レフと同じか、それ以上のダハプリズムが入っているはずである。その巨大なプリズムを収める、巨大な頭部のてっぺんがへこんでいる。わたしにはそれがフェレンギ人のハゲ頭に見えて我慢できない。

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2007年8月 4日 (土)

テスト撮影

2007080401オークションで落札したコンパクトカメラ Nikon Lite Touch Zoom 120 ED AF と、DNP CENTURIA 400 のテスト撮影。

まずカメラの方だが、ズームコンパクトカメラにしては、レンズの性能がすばらしい。広角端の絞り開放(プログラムオートしかないので、正確にはわからない)ではやや周辺減光が見られるが、均一な平面でも撮らない限り目立つほどではないし、周辺部の解像度も、2900dpi のフィルムスキャナでスキャンする限り、D200 に標準ズームレンズを付けて撮ったものと遜色ない(ピクセル等倍で比較すれば明らかに劣るが、A4 プリントでは問題ない程度)。しかも広角端での湾曲が極めて少ないのだ。さらに ED レンズのおかげか、望遠端でも目立って解像度やコントラストが低下することがない。

前回落札した、ニコンピカイチ Nikon L35AD2 (こちらは35mm単焦点で F2.8) に比べ、開放 F 値以外のすべての性能で上回っていると言える。

レンズの開放 F 値が 5.3-10.5 というのが、このカメラの評価の分かれ目だろう。暗くて使い物にならないと考えるか、ISO 400 のカラーネガを常用することを前提に、レンズの口径で無理をしていない分、周辺まで十分な画質が得られると見るか。

そして、その ISO 400 のカラーネガフィルムであるが、DNP CENTURIA 400 は、この Nikon Lite Touch Zoom 120 ED AF 用にはピッタリのフィルムだ。もちろん現代の ISO 400 なので、粒状性は問題ないし、スキャナでデジタル化することが前提ならば、色調もそれほど重要ではない。それでいて、やはりデジタルよりはるかにダイナミックレンジは広いから、フィルム一眼レフに入れて、デジタルのバックアップ用に、いつも使える状態にしておくのも悪くない。

全く同じシーンを撮り比べたわけではないので、評価はできないが、わずかばかり DNP CENTURIA 200 よりも彩度が高いような気がする。

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2007年7月31日 (火)

Nikon Lite Touch Zoom 120 ED AF

またつまらぬものを... いや、今回は銀塩救出活動だ。

2007073101ニコンの35mmコンパクトカメラ、Lite Touch Zoom シリーズの第1弾、2000年発売の 120ED である。

この後高倍率ズームとワイド系ズームに分かれて、2002年くらいまで、次々とシリーズ展開され、これが最後の銀塩コンパクトシリーズとなった。ニッコールブランドではないが、ED レンズを使ったコンパクトの1号機でもある。

実はこのカメラも発売当時、ちょっと欲しかった機種だ。ちょうど銀塩一眼レフ F80D を買った直後で、まともなコンパクトを持っていなかったこともあり、ED レンズの性能に期待して、買う直前までいってしまったのだが、それを食い止めたのは、デジタルコンパクト COOLPIX 800 を買ってしまったからである。そしてそれ以降、2度と新品で銀塩カメラを買うことはなかった。もしあの時、COOLPIX を買わずにこのカメラを買っていたら、今頃私は F6 を持っていたかもしれない。

今回、オークションで出品されていたものの、最終日まで誰も買い手が付かず、どうにも忍びなく、私が救出することになった。終了間近になって、数人の競争相手が入札したようだが、最初の私の入札価格を超えることなく終わってしまった。送料込みで約2,000円の買い物である。

DNP がネガフィルムを発売してくれたおかげで、最近フィルムの売り上げがかなり伸びているような気がする。先日も、ビックカメラのフィルム売り場で、若い女の子が DNP のレンズ付きフィルムと、フジの物を比べて、DNP のあまりの安さに、何個かまとめ買いしているところを見たし、CENTURIA はバラ売りの他に10本パックにもなって、人気を集めている様子。

私も明日以降、DNP CENTURIA を入れて、テスト撮影をしてみよう。

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2007年7月30日 (月)

一撃必殺

2007073001このところオークションで立て続けにコンパクトデジタルを落札したので、動作検証を兼ねて、コンパクトばかりで写真を撮っていたのだが、今日は一眼レフを持ち出した。

写真の出来はともかく(こんなに縮小してしまうと)、撮影中の真剣さがまるで違うので、やはり基本は一眼レフで勝負しないと。

コンパクトデジタルの場合、レリーズタイムラグが大きいので、狙った通りの写真はなかなか撮れない。だから同じ構図で何枚も撮り、偶然を期待するしかない場合も多いのだが、一眼レフはやはり一発狙いのカメラだ。ファインダーで正確にフレーミングしながら、息を殺して1コマに賭ける、この緊張感が大切だと思う。

全く動かない被写体というものはまず存在しない。

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2007年7月21日 (土)

Nikon COOLPIX 5600

またまたまたつまらぬものを落札してしまった...

20070721012005年2月発売の500万画素機、Nikon COOLPIX 5600 である。

しかし今回はこれで終わり。当分オークションには手を出さないだろう。なんといってもこの COOLPIX 5600 は、発売当時かなり気になっていて、半年後くらいに値崩れした際、カメラ店のワゴンに山積みされているのを見て、何度買いそうになったかわからない、忘れられない機種。そんな時、大抵は COOLPIX 4500 を持ち歩いていたので、「わざわざこんなオモチャのようなカメラを買う必要はない」と自分に言い聞かせて思いとどまったのだ。

クラシックカメラの収集家というのはよく聞くし、絶滅しつつある20世紀末の高性能なフィルムカメラを、何台も手元に確保しているカメラマンも多い。しかし、2~3年前のコンパクトデジタルの収集家というのはほとんど聞いたことがない。だからこのテのカメラには、プレミアム価格が付かないし、流通量も豊富で手に入れやすい。

私自身はこれらを収集しているのではなく、世間の流行から2~3年遅れて、新しいカメラに買い換えているのだ。これで、今まで使っていたコンパクトデジタルを、すべて新しい世代のものに入れ替えることができた。カバンの中に入れていつも持ち歩くカメラは Konica Revio C2 から Nikon COOLPIX 5600 へ、奥さんに渡しておいて、ネコたちの普段の表情や、夫婦で出かけたときに写真を撮ってもらうカメラは Nikon COOLPIX 800 から COOLPIX 4100 へ。居間に置いておいて、夕食後にネコたちの遊ぶ姿を記録しておくカメラは、OLYMPUS Camedia C-2 Zoom から FUJIFILM FinePix A310 へ。

2007072102前回落札した COOLPIX 4100 は、ほとんど記憶にない機種だったので、私はてっきりこの 5600 と 4100 は、画素数だけが違う姉妹モデルだと思っていたのだが、実際に手に入れてから調べてみると、発売時期が1年近く違うし、筐体も一回り小さくなっている。ニコンのホームページでスペックを比較してみると、回路も省電力化され、アルカリ電池での使用時間が2倍近くに伸びている。

それにこれはこのクラスのコンパクトデジタルとしては非常に画質がいい。使い方によっては、COOLPIX 4500 の代わりにもなりそうだ。

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2007年7月18日 (水)

FUJIFILM FinePix A310

またまたつまらぬものを落札してしまった...

2007071801ハニカム300万画素(出力600万画素)コンパクトデジタルカメラ、FUJIFILM FinePix A310 である。

前回 COOLPIX 4100 を落札して喜んでいると、奥さんに「小さいカメラ欲しいなぁ...」と言われ、なんとなく横取りされそうな予感がしたので、そうなる前に同じくらいのものをもう1台手に入れておこうと思った。奥さんには私が家にいない間に、我が家のネコたちが見せる表情を撮ってもらいたくて、私が使わなくなった COOLPIX 800 を渡してあるのだが、単3電池4本で駆動し、コンパクトフラッシュに記録するこのカメラは、今の時代ではさすがに大きく、部屋の中だけならともかく、ちょっと出かけるときにバッグの中に納まらないらしい。

ちょっと古いコンパクトデジカメは、オークション相場では本当に値落ちが激しく、いろいろと物色できるのだが、やはり一度はハニカム CCD のカメラを使ってみたかったし、知人が持っている FinePix で撮った写真を見て、フジのカラーにも興味があったのだ。新たに xD カードを買うことには抵抗があったが、ちょうどその知人の FinePix が壊れてしまい、カードを譲ってもらえることになったので、つい調子に乗って落札してしまった。

これは2003年春の発売なので、COOLPIX 4100 よりもやや古いが、ほぼ同世代のライバル機種といっていいだろう。大きさも機能もほとんど変わらない。単3電池2本で駆動し、貧弱な光学ファインダーを備えているところも同じだ。もちろん SD カードを使う機種の方が良かったのだが、今後大容量の xD カードを買い足すこともないだろう。これで私は、なんとスマートメディア、SD カード、xDカード、コンパクトフラッシュを使うカメラを揃えてしまった。あとはメモリースティックだけか。しかし、過去に一度でも「これは欲しい」と思った機種が存在しないので、まあ SONY のコンパクトデジカメを買うことは絶対にないと思うが。

2007071802600万画素モードで記録しても、600万画素相当の解像度は到底望めない。300万画素モードがちょうどいいだろう。COOLPIX に比べて、Jpeg 圧縮のブロックノイズがやや気になるところだ。

発色はニコンのものと明らかに異なる。彩度が高いと言うわけではないのだが、とにかく雰囲気が明るいのだ。確かに、ポートレートを撮ったら好まれるかもしれない。誰を撮ってもエビちゃんに見えると言うわけではないだろうが。

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2007年7月16日 (月)

DNP CENTURIA

話題のネガフィルム、DNP CENTURIA のテスト撮影。感度別に ISO100、200、400 とそれぞれ24枚撮りと36枚撮りが用意されているが、今日は ISO200。撮影場所は安城市の丈山苑。江戸時代の漢詩人、石川丈山の生地に建てられた庭園である。

2007071601ネガフィルムで色調を云々は、あまり意味のないことだが、全体にあっさりカラー、フジのこってりギラギラとは全く違うのは確かだ。同時プリントならフジの色の方が喜ばれるだろうが、レタッチの素材としては、こちらの方が便利な場合もある。

2007071602おそらく近所の飼い猫の散歩コースなのだろう。こういうシーンはネガカラーならでは。今回は同じシーンをデジタルでも撮ったが、日差しが強く日陰の部分も表現したいような場面では、デジタルの出る幕はない。

フィルムスキャナで1本分読み込んで、色調を整えると、半日かかってしまうネガカラーフィルムを、これからもメインで使うことはないだろうが、今のデジタルカメラのダイナミックレンジが、あと 2EV 以上広がらない限りは、まだネガの需要はありそうだ。それに、なんといってもこの新しい CENTURIA は、とんでもなく安いのがいい。近所のキタムラでは、ISO100 の24枚撮りが、1本120円だった。

ところで、なぜ DNP が、このアメリカ製コダックのフィルムを、コニカミノルタから買い取った CENTURIA ブランドで売り出したのだろうか。コダックブランドはそれなりに日本で認知されているし、コニカミノルタ時代でも、一般の店頭販売では、コダックのネガフィルムの方が多く売られていたような気がするのだが。

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2007年7月 5日 (木)

Nikon COOLPIX 4100

また、つまらぬものを落札してしまった...

2007070501 400万画素コンパクトデジタルカメラ、Nikon COOLPIX 4100 である。

一眼レフを持ち歩かない、普段の外出時にメモ撮り用として使う予定だ。同じ目的のカメラとしては、過去にオークションで落札した、Konica Revio C2 と OLYMPUS CAMEDIA C-2 Zoom (どちらも2002年発売)があるが、今回はこの2台のリプレイスである。メモ撮りカメラで撮影した写真の最終出力サイズが、以前に比べて大きくなったから、より高画素なカメラが必要になったのだ。

メモ撮りカメラで撮影した写真は、主に自分のホームページの素材にしたり、知人の画像掲示板に貼り付ける素材にすることがほとんどなのだが、前記の Revio C2 や CAMEDIA C-2 Zoom を入手した時代と今とでは、サーバの容量が全然違って、ホームページ用のディレクトリ領域が増え、掲示板に貼り付けられる写真サイズの上限も大きくなったおかげで、昨年あたりから、私自身のアップロードサイズのデフォルトを、384 * 256 ピクセルから 768 * 512 ピクセルに引き上げたのである。

鮮明な画像を表示するために、私のワークフローは、デジカメで撮影した元データに対して、面積比で4分の1以下に縮小し、アンシャープマスクをかけることを基本としている。4分の1というのは、最低限輝度情報をナイキスト周波数以内に収めるための理論値である。したがって、最終出力が 768 * 512 ピクセルであるなら、1536 * 1024 ピクセルのデータが必要となる。これは200万画素のデジカメで得られるギリギリの値であるが、傾き修正、レンズの歪曲収差補正、トリミングのための余裕を考えると、少なくとも300万画素は欲しい。

もちろんメモ撮り用カメラは、普段の荷物に加えて、難なく持ち歩ける大きさである必要があるので、一眼レフや高倍率ズームタイプは論外である。しかし広角側の画角はできるだけ広いほうがいい(無理は言わない)。

さらに利用目的から考えて、電池の持ちは、撮影可能枚数よりも、カメラに入れたままでしばらく使わなかった場合の、対応能力が重要だ。そうなると、自己放電の多い充電式よりも、単三型電池が使える方がいい。ニッケルマンガン電池(オキシライド等)や、単三型リチウム電池、あるいは単三2本型の CR-V3 等が使える機種なら、撮影可能枚数も自己放電特性も、ほとんど気にしなくていい。もちろん撮影枚数が多いときには、単三型ニッケル水素電池を使えばいいのだ。

もうひとつのコダワリは、光学ファインダ。貧弱な光学ファインダの性能評価などはどうでもいい。バッテリー警告が表示されて、それでも尚、液晶パネルを消灯させれば、何枚かは確実に撮影できるという保険が重要なのである。

最後に、これがホンネだったりするのだが、SD カードに記録するカメラが欲しかったのである。むしろ SD カードを使うために、カメラを買ってみたというのが正解かもしれない。実は私、今の時代に SD カードを使うデバイスを何一つ持っていないのだ。世間は SD カードであふれかえっているというのに、私はまだ触ったことすらない。マルチカードリーダには、使われることのない SD カードスロットが、寂しく口を開けている。

2007070502 とりあえず簡単な動作確認をしてから、ニコンのホームページでスペック等を詳しく調べてみたら、COOLPIX 4100 の発売は、2004年6月。なんと、私が持っているカメラの中では、D200 (2005年12月発売)に次いで新しい機種である。上記の2002年発売のコンパクトデジタルとは、画質もレスポンスも格段に違うわけだ(これは決して速い機種ではないが)。

機能はすべてオートで、ISO 感度の手動設定すらできない。もちろん露出はプログラムオートのみである。しかしこれは全く問題にならない。このクラスのレンズでは、たとえマニュアル操作ができても絞りの選択幅がほとんどなく、望遠端では 1EV から 2EV 程度のものがほとんどだ。そうなると、絞り優先オートなどがあっても、実際にほとんどの露出制御はシャッター速度側をシフトさせなければならず、事実上絞り2段階の固定絞りオートに過ぎない。このカメラにいたっては、虹彩絞りすら存在せず、なんと ND フィルタ式の透過率切り替えであるが。

まあここまでシンプルだと、気持ちがいいではないか。もちろん露出固定したい場合は、パノラマアシストモード(最初の一コマで露出が固定される)を使えばいいし、センター AF で、AF ロックも可能なので、置きピン撮影もできるし、工夫すればこれで困ることは何もない。

というわけで、このデジカメが私に SD カード初体験をさせてくれることになる。今日は仕事帰りに格安の 1GB SD カード(SDHC には対応していないので、2GB が上限)を買ってきた。

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2007年6月29日 (金)

Over the Rainbow

2007062901久しぶりに見事な虹を見た。夕方の東の空一面に、主虹と副虹が、それぞれ途切れることなく半円を描いていたのだ。

残念ながら主虹(内側の明るいほう)の視角ですら84度もあるので、35mmライカ判カメラで、ギリギリ24mmのレンズが必要。周りの景色もある程度写そうと思ったら、20mm以下の超広角レンズが必要になる。一般的なデジタル一眼レフだと、14mm以下の焦点距離だ。

超広角レンズが大好きと言うわけでもないので、そんな超広角レンズを手に入れても、稼働率はそれほど高くならないのは明らかだから(フィルムカメラ用に19-35mmを持っているが、1年に数回しか使わない)、私自身のプライオリティは低く、未だデジタル用には18mmまでしか持っていないのだ。もちろん何年に1回しか遭遇しない虹を撮るために、一眼レフに超広角レンズをつけて、普段から持ち歩くはずもなく、今日の写真も、偶然持ち合わせていたコンパクトデジタルで撮ったものである。

しかし、こうして途切れた虹を撮ってしまうと、やっぱり早くデジタル用の超広角レンズが欲しくなる。

20070629022枚目の写真は、同時刻の西の空。これまた見事な夕陽である。

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2007年6月27日 (水)

超音波の季節

シグマから、超音波モータ搭載の、ニコン用普及型ズームレンズが2本発売される。光学設計は従来品と同じらしいが、商品価値は格段に上だ。しかも値段もほとんど変わっていない。

ニコンのデジタル一眼レフ対応レンズが、ほとんど超音波モータ内蔵になったおかげで、今まで縁のなかった一般ユーザにも、超音波モータの良さが知られてしまったし、D40、D40x の大ヒットのおかげで、実質超音波モータ内蔵レンズでないと、新規のニコンユーザは手を出さないだろうから(今、D80 などを使っていても、将来の新機種では、順次ボディ内モータは取り外される可能性が高い)、レンズメーカとしては最優先課題だったのだろう。

それにしてもシグマの対応の早さには驚きだ。超音波モータは先行メーカが特許をかなり持っているので、普及価格での新規参入が難しいらしいが、タムロンやトキナは、通常モータ内蔵型を出してくるのだろうか。

今回発売になった機種は、今私が持っているニコンのレンズと、焦点距離がかぶるので、特に買いたいとは思わないが、これを気に、既存のシグマのレンズが一気に超音波モータ化されるのなら、それはニコンユーザにとってはかなり魅力的だ。

で、ぜひともコンパクトな 16-60mm クラスの超音波モータ内蔵レンズをお願いします。

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2007年6月15日 (金)

ふりむけば猫

2007061501名古屋の松坂屋本店に、岩合光昭氏の写真展を見に行ってきた。日本や世界各地で撮影したネコの写真展である。岩合氏のネコ写真集は数多く発売されているので、ネコ好きならどこかで一度は見たことがあるに違いない。

どの作品も注文して購入することができるのだが、さすがに写真は値が張るので、ちょっと手が出せない。帰りに写真集でも買って帰ろうと思ったのだが、一度印画紙プリントを見てしまった後で、グラビア印刷を見ると、あまりの質感の違いに、どうしても買う気になれず、結局そのまま帰ってきてしまった。

私も学生時代は写真部に所属していて、年数回ほど美術館を借りて写真展を開催した。今でこそ、個人のホームページで、ほとんど費用をかけずに、いくらでも作品を発表できるし、人気のあるサイトは、毎日数百件から数千件のアクセスがあるようだ。しかし、当時は写真を世間に発表するとしたら、写真展しかなかったので、部員にとっては結構真剣なビッグイベントだったのである。

まず作品作りにかかる手間と金額が違う。モノクロでも半切印画紙1枚につき、数千円の費用がかかるし、失敗したらそのままゴミ箱行きなので、キャビネ判で何度も試し焼きして、露出を決め、印画紙の号数を決め、ようやく本番の焼付けである。そしてもちろん同じプリントは2度と作れないので、気に入ったプリントに対する愛着が違う。だからと言って、銀塩写真がデジタル写真より優れているとは思わないが、せめてたまにはこうしてプロが手間をかけて作った大伸ばしのプリントを見てみるのは大切なことではないかと思うのだ。

実は我が家にも、20年以上使っていない、引き伸ばし機や現像タンク一式があるのだが、これをまた使う機会はあるのだろうか。

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2007年4月23日 (月)

OLYMPUS E-410

仕事帰りにカメラ屋に寄って、先週末発売された OLYMPUS E-410 を触ってきた。Nikon D40x と並んで展示されていたガラスケースの外側から見比べてみると、前面投影面積はほとんど変わらないので、ウワサに聞くほど小さいとも思わなかったのだが、ケースから取り出してもらって触ってみると、まったく違うことに驚いた。

そう。まさに OM-1 が登場した頃の、それまでのニコンやキヤノンの一眼レフから持ち替えた時の、あの感触に近いものだったのである。

OM-1 が発売された当時、中学生だった私は、父親の買った Nikomat FTN を使っていたし、ほとんどの写真好きな同級生も、だいたい父親のカメラを借りていたものだ。当時圧倒的に数が多かったのは、もちろん PENTAX SP、あるいは SPF。ペンタックスはやや小型だったが、ニコン、キヤノン、ミノルタはどれも似たり寄ったりの大きさ、重さだった。一眼レフのボディは、ほぼ800g前後だったのだ。ところが、1972年に登場した OM-1(最初は M-1 だったが、発売直後に OM-1 に改名)は、ボディ重量 500g、寸法もさることながら、手に持った感触が、とにかく小さく感じられるように設計されていた。

Nikon D40 が、見た目の小ささを追求したように感じられるのに対し、今回の E-410 は、手に持ったときの小ささを感じさせる、まさに OM デザインの再来だと思った。もちろん35年前とはカメラの製造技術のバックボーンがまるで違っているので、E-410 は OM-1 と同じ感触ではない。ボディ全体がエンジニアリングプラスチックで作られた E-410 は、OM-1より100g以上も軽いのだ。軽いのは悪くないが、そのおかげか、なんとなく緻密感に欠ける。撮像素子がフィルムの半分以下の面積しかない E-410 では、ファインダーの接眼部に拡大光学系が組み込まれており、背面に飛び出しているのもすごく気になる。ボディの見かけ上の厚さを減らしたために、マウント基部のエプロン部がやたら厚いのもカッコ悪い。フラッシュを内蔵したペンタ部は、やはり大きすぎる。しかし、それでも昨今の肥大した一眼レフの中では、明らかに原点回帰のスタイルだ。なんとなく大ヒットの予感がする。フォーサーズの救世主となることは間違いないだろう。

私が買う可能性はあるか、と聞かれたら、5万円以上の高級コンパクトを買うくらいならこれもアリだと言えるだろう。もちろん一眼レフモドキのEVF機よりはずっといい。これは正直に欲しいと思った。ただひとつ、撮像素子のフォーマットが 3:4 だというのは、所詮コンパクトの代わりにしかならんのですよ。私としてはね。

もし今使っている COOLPIX 4500 が壊れてしまったら、その代わりに買う可能性はあるかも。

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2007年4月 7日 (土)

ようやくフォルティア

2007040701どんよりと曇った天気が続いて、Fortia SP の出番がなかなかなかったが、ようやく36コマ撮り切って、現像が仕上がってきた。

かつての Velvia を一段と高彩度にしたような印象だ。しかも非常に硬調でラチチュードが狭く、露出を誤ると、あっという間に破綻する。

今回は D200 を露出計代わりにして、何枚も試し撮りをしてから露出を決定した。もちろん仕上がった写真は、同じシーンを撮っても全然違う。空はどこまでも青く、わずかにマゼンタがかかり、まるで強力な PL フィルタをかけたようだ。そして桜は鮮やかなピンクに再現される。

春の風景には良いが、人物は絶対に撮りたくないフィルムだ。

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2007年4月 4日 (水)

フォルティアの出番なし

2007040401桜の季節に備えて、FortiaSP を2本準備していたのだが、開花した途端天気が悪くなり、快晴の日が1日もない。

今日の午後、ようやく晴れてきたので、近所の公園や神社に出かけたのだが、すでに陽が傾いており、なかなか思いどおりのアングルで撮れない。すでに一部の樹は葉桜だ。

この写真は D200 で撮ったもの。FortiaSP は、まだ36枚を消化しておらず、カメラに装てんしたままである。

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2007年3月20日 (火)

MB-D200

2007032001D200 用のバッテリーグリップ MB-D200 が届いた。実際に D200 に取り付けると、寸法だけは最大級の一眼レフになってしまう。ただし MB-D200 自体は、マグネシウム合金ではなく、エンジニアリングプラスチックなので、D2 シリーズのような、殺人凶器といった風合いではない。

D200 を買ったときから、いずれは手に入れたいと思っていたのだが、今回予想よりもかなり安く手に入ったので、予定を繰り上げた。しかし私は縦位置撮影を頻繁に行うわけではないし、確かに D200 のバッテリーの消耗は早いが、私の撮影スタイルでは、満充電した EN-EL3e を1本入れておけば、一日使うことができる。MB-D200 を購入した目的は、単3乾電池が使えるという、将来に対する保険のようなものである。

2007032002比較的充電池のモデルチェンジが少ないデジタル一眼レフでは、専用充電池が入手困難になることはまずないが、それでもカメラが使える間、ずっと供給される保障はない。それになんといってもリチウムイオン充電池は高価だ。ニコンの純正品を買うとしたら、充電池2本の値段で、この MB-D200 が買えてしまう。ならば、将来的に自分が専用充電池を使い続けるか、単3型ニッケル水素電池を使うか、選択肢を残しておいたほうが安心というわけである。

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2007年2月11日 (日)

fortia SP

先月買った fortia SP をまだ使っていないが、今日もう1本買ってしまった。限定販売ということもあるし、賞味期限が2008年9月までなので、1年半の間に2度くらいは使うチャンスがあるだろう。1本使った後で気に入ったとしても、そのとき買えなければ、もう手に入らないし、\1,200のフィルムを迷って買い逃すこともあるまいと思って。もっとも5本パックを買っても使いきれそうもないから、多少割高でも、2本くらいがちょうどいい。

もし今年の春に1本使って気に入ったら、そのときにまだ売っていたら、もう1本買うかもしれない。まあおそらく Velvia 100 があれば十分だろうけど。

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2007年2月10日 (土)

バウンスリフレクタ

2007021001先月落札したスピードライト SB-20 用の、バウンスリフレクタを作ってみた。

発光部を真上に向けた状態で、はがきを輪ゴムでとめて簡易リフレクタにしていたのだが、ちょっとカッコ悪いので、採寸してケント紙でそれらしいカタチのものを作り、反射面にキッチン用のアルミホイルを裏返しにして貼った(表向きにすると反射が拡散せず、ストロボ直射のようになりやすい)。

以前からニコンのスピードライト SB-22 を持っていたのだが、これはガイドナンバーが GN25(ISO100) なので、バウンスさせるには、ちょっと心許なかったのだが、GN30(ISO100) の SB-20 を手に入れたおかげで、室内でネコを撮るときの、スピードライトの稼働率がかなり高くなった。

動物の体毛は、かなり反射率が高く、スピードライトを直射すると、金属表面の反射のようにキラキラ光って、写真を白トビさせてしまう。だからバウンスは必須なのである。そしてもうひとつ、ニコンのデジタル一眼を使って、室内でネコを撮るときには、たとえバウンスさせても、TTL スピードライトはほとんど使い物にならないのだ。だから外光式オートでしか使えない、これらのフィルムカメラ用のスピードライトが、大いに価値がある。

ニコンの TTL 調光には、実に多くのバリエーションがあり、私もそのすべてを把握しているわけではないが、大まかに分けると、フィルム用の TTL-BL 調光と、3D-TTL-BL 調光。デジタル用の D-TTL 調光と i-TTL 調光がある。

TTL-BL 調光とは、いわゆる撮像面測光で、高速時はシャッター先幕の反射を、低速時はフィルムに露光中の光を、ミラーボックス内のセンサーで感知するものである。最初にこれを実現したのは、オリンパス OM-2 であるが、ニコンは調光センサに5分割マルチエリア素子を用いて、画面全体の露出バランスを計算して調光する。もちろんスポット測光時には、中央1点の TTL 調光になる。

続いて 3D-TTL-BL 調光とは、D タイプレンズの距離エンコーダの情報を利用して、主要被写体までの距離と絞り値から、最適発光量を計算するもので、被写体が中央になかったり、反射率が標準反射板と著しく異なる場合に威力を発揮する。カメラのカタログでは、結婚式場のような金屏風をバックにした、シンクロ撮影の作例が載っていた。この 3D-TTL-BL 調光からは、撮像面測光だけでなく、スピードライトのプレ発光を利用して測光するようになったので、これが可能なのは、カメラ内蔵のスピードライトか、高価な専用スピードライトに限られていた。私が持っている SB-22 も SB-20 も、3D-TTL-BL 調光には対応していない。

その後デジタル一眼レフが発売され、撮像面測光が事実上使えなくなってしまったので、プレ発光で発光量を決定する方式にしたのが D-TTL 調光である。デジタルカメラでは、フィルムの代わりに撮像面には CCD があり(実際にはローパスフィルタ)、これはガラスでできているため、フィルムのように表面で乱反射せず、ミラーボックス下部にあるセンサから斜めに見上げるように測光することは不可能なのである。そこで D-TTL 調光では、早めにプレ発光させて、シャッター先幕の反射だけで本発光の光量を決定しているようだ。

しかし D-TTL 調光は明らかにフィルムカメラの 3D-TTL-BL 調光より精度が落ちたので、あまり評判がよくなかったらしい。それまでニコンの 3D-TTL-BL 調光は、調光精度で他社を圧倒していたのだ。

そしてデジタル一眼レフ用の第2世代が i-TTL 調光である。これはプレ発光をさらに早めに行い、ミラーアップする前にファインダー部の露出計用1005分割 RGB センサで測光し、本発光量を決定している。より測光精度の高いセンサを使って、さらに細かく調光しようと言うことだろう。i-TTL のおかげで、ニコンの調光精度は再び高い評価を得られるようになった。私が持っているフィルムカメラの F80 は 3D-TTL-BL 調光に対応しているが、これはプレ発光しているのかどうか、私の目では認識できない。しかし i-TTL 調光に対応している、デジタル一眼レフの D200 と D70 の内蔵スピードライトは、明らかにプレ発光と本発光の2回発光していることがわかる。

ところが、この2回発光していることがわかる、というのが問題で、人間よりもはるかに運動能力の高いネコは、i-TTL 調光のプレ発光と本発光との間に、すばやく目を閉じてしまうのである。完全に閉じることはなくても、半分閉じて、寝ぼけたような顔になってしまうのだ。それでデジタル一眼レフを購入して以来、私は室内のネコ撮りには、スピードライトは使えないと判断し、多少画質が落ちるのを承知で、感度を上げてアベイラブルライトだけで撮影していたのだ。バウンスできる外付けの i-TTL 調光対応のスピードライトを買っても、プレ発光してしまったら、ネコの写真は全部眼を閉じてしまう。

2007021002そこで外光式オートである。これならまったく問題はない。スピードライトが発光したときには、すでに撮影は終わっている。パッチリと目を開いたネコの顔が撮れるし、自作のバウンスリフレクタを使えば、赤目(ネコは種類によって緑目やオレンジ目になる)も防げる。

ちょっとだけ、ネコがまぶしいのを我慢してくれればいいのだ。今まで何度も撮影しているが、カメラを向けても逃げ出したりはしないので、ピカッとくるフラッシュ撮影は、それほど苦痛というわけでもないらしい。

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2007年2月 5日 (月)

Nikon L35AD2

2007020501

JR安城駅ペデストリアンデッキ

 

 

2007020502

安城公園

 

 

2007020503

いつもの半ノラ

 

 

オークションでコンパクトカメラを落札してしまったので、テスト撮影である。

2007020504機種は Nikon L35AD2 通称ニコンピカイチの3代目、1985年発売らしい。Yahoo!オークションで\500で落札したが、もちろん送料の方が高くついた。テスト用にネガフィルムを買い、撮影後フィルム現像だけをした。現像料金が一番高くついたのは言うまでもない。

20年以上も前の製品なので、ニコンのホームページには何も載っていないし、一眼レフの高級機ならともかく、カタログすら手にした覚えはないので、実際にあちこち触ってみて、スペックを確認した。

レンズは 35mm F2.8、コンパクトカメラにズームレンズが装備される以前の製品である。90年代以降のコンパクトカメラでは、役に立たない望遠ズームが次々と焦点距離を伸ばし、広角端でも F5.6 程度のものが多くなった。コンパクトカメラで F2.8 というのは、この時代が最後だろう。単焦点のためレンズの繰り出し機構がないし、レンズバリアも手動式なので、故障の心配がない。

オートフォーカスは擬似赤外線を利用したアクティブ式。暗い部屋の中でシャッターを半押しすると、ぼんやりと LED が赤く光るのが見える。AFモジュールが距離を検出し、ファインダーのゾーンフォーカスマークに、指針が現われる。そのままシャッターを全押しすると、ヘリコイドが規定の位置まで繰り出されて、シャッターが切れるという仕組みである。もちろんフォーカスロックができるし、撮影前に距離指針が表示されるので、ピントの中抜けがあればすぐにわかるのがいい。

露出はプログラム AE のみで、露出補正もフラッシュの発光禁止もない。美術館では絶対に使えない。デジカメのように、絞りが2値で、細かい制御は電子シャッターに頼るという簡略化されたものではなく、明るさに応じて絞りとシャッター速度が細かく制御されるようだ。シャッターは絞りを兼ねた、2枚羽根の簡単なビハインドシャッター。後群レンズがないので、正面から覗くと、レンズがすべて見える。目立った傷やコーティングはがれ、カビなどはなかった。

内蔵フラッシュはガイドナンバー10(ISO100)らしいが、調光制御はしていないようだ。オートフォーカスと連動したフラッシュマチックだろう。上記の通り発光禁止もなければ強制発光もできないが、フラッシュマチックなので、日中シンクロは露出制御できないから、強制発光は必要ないのだ。

届いた商品は、ほとんど使用感のない、ピカピカの美品だった。ホコリを丁寧に取り除き、レンズやファインダーをアルコールで拭いて、テスト撮影した結果は、上の3枚の写真の通りである。

現代のフィルムの性能に助けられた結果ではあるが、今までに私が所有したコンパクトカメラの中では一番画質がいい。露出補正ができないので、リバーサルフィルムは難しいだろうが、ネガフィルムで使う限り、写ルンですの出番はないといった感じだ。一般向けのフィルムがなくなる時まで、使い続けることができるだろう。

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2007年1月29日 (月)

春の準備

と言っても服のことではない。

2007012901 3本/年あたりで下げ止まった、私自身のフィルムの消費量。桜の季節を含む春には最低1本なのだが、今回は27日に発売されたばかりの2007年版 fortiaSP を奮発した。加えて、保険のために定番の Velvia100 も押えておいた。

初代 fortia と fortiaSP は、5本パックでしか発売されなかったので、興味は持ちつつも、結局使わずじまいだったのだが、今回は限定ながら1本パッケージが発売されたので、なくならないうちにとりあえず1本は確保したわけである。もっとも現像後にこの1本が気に入って、次に手に入れようと思っても、おそらくもう手に入らないと思うが。かといって、かつての Velvia よりも、さらに硬調、高彩度だといわれる、この fortiaSP を、数本ストックしておく根性はない。

今回の買い物、Velvia100 が\800で、fortiaSP が\1,200だった。まもなくオリジナルの Velvia の色調を再現した VelviaII が発売されるというが、これもやはり\1,200程度になるだろう。数年後には\1,500くらいにまで値上がりするかもしれない。某雑誌の座談会記事で、カラーリバーサルフィルムの上限価格は\2,000だろうと書かれていたが、その頃には現像料金も\2,000程度になっているだろうから、フィルム1本あたり\4,000、1コマあたり\100強ということになる。それを上回ったら、アマチュアの趣味では手が出ないし、プロの仕事では採算が合わないということだろう。

しかしフィルム購入や、現像料金などの、消耗品費の代わりに、最新型のデジタルカメラを買い続けなければ成立しない写真業界というのも、なんだかむなしい気がする。

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2007年1月20日 (土)

外光式ストロボ

2007011901 ニコンのスピードライト(ストロボをニコンではスピードライトと呼ぶ) SB-20 を、オークションで落札した。かなり古い機種で、TTL 自動調光ではあるが、もちろんデジタル一眼レフの i-TTL には対応していない。しかし外光式オートでもマニュアルでも使えるし、その場合は、発光量を5段階に調節できる。すなわち外光式オートでは、5種類の絞りを選べるので、とくに複雑な調光を必要としない限り、カメラ側の設定の自由度は非常に高いのだ。ニコンのレンズは、絞りの値が開放から7段階までしか設定できないので(初代 Nikomat FTN の絞り連動ピンのストロークが7段分しかない)、このストロボならほとんどの絞りを選択できることになる。

ガイドナンバーは 35mm レンズ時に GN30 (ISO100) と、クリップオンタイプとしてはまあまあ。マニュアルズームの機構が面白いので、実は昔から欲しかった機種でもある。発光部前面のスクリーンが円筒状になっており、これを120度ずつ、クルクル回すと、85mm レンズ、28mm レンズに対応したスクリーンに切り替わる。ちょうどガンダムに出てきたスペースコロニーのような具合だ。

さらに円筒横のレバーを捻ると、反射鏡とスクリーンが一緒に回り、上向きにバウンスができる。残念ながら横バウンスはできないので、縦位置撮影は難しいが。

外光式オートストロボを買うのなら、本当はパナソニックやサンパックのもののほうが、汎用性が高いのだが、それらはやはりオークションでは人気があり、すぐに値が上がってしまう。ニコンのスピードライトは、ニコンのカメラでしか使えないし(シンクロ以外の信号ピンがあるため)、このような旧機種の場合、ニコンのデジタル一眼レフでは TTL 調光できないので、あまり人気がない。今回は送料、振り込み手数料などをすべて含めて、2,400円で手に入れることができた。

2007011902 そのうちデジタル一眼レフの i-TTL 調光に対応したスピードライトを手に入れようとは思っているが、使用頻度がそれほど高くないので、どうしても後回しになってしまう。2枚目の写真は、外光オートで天井バウンスしたもの。ここまで写せるなら、通常のストロボ撮影は十分だろう。

ただし、古いストロボには、オキシライドなどの、ニッケルマンガン電池は使わないほうがいいらしい。初期電圧が1.7ボルトと、通常のアルカリマンガン電池よりも高いので、ストロボのキャパシタに負荷がかかり、発熱したり、爆発したりする危険性があるという。

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2007年1月15日 (月)

スローシンクロ

去年の9月にデジタル一眼レフ Nikon D200 を買って以来、メインのカメラは D70 から D200 に入れ替わったわけだが、まだ試していない D200 の機能がたくさんある。もちろんこのクラスのカメラのすべての機能を試すには、カメラ本体の何倍もの値段になるほど、アクセサリを揃えなければならないし、そもそもカメラやパソコン OS の多機能は、一人のユーザにたくさんの機能を使わせることが目的ではなく、できるだけ多くのユーザの、個々の高度な要求に応えるためのものなので、私一人がすべての機能を試す必要はないのだが、追加アクセサリなしで使える機能くらいは、一通り動作確認しておきたい。

2007011501 というわけで、今日初めて使った機能がスローシンクロ。もちろん今まで D70 やフィルムカメラで、スローシンクロなど何度も使ってきたが、D200 で撮っているときに、この機能を使うチャンスがなかったのだ。

見ての通りこの写真、光線の具合が極めて複雑である。カーテンの向こうから入ってくる太陽光は、真冬の低い位置からのものでかなり強い。ネコはこちらの思い通りに向きを変えてはくれないので、完全に逆光である。この状況では日中シンクロさせるしかないのだが、室内の明るさは、かなり暗いので、単純にネコの顔に合わせてフラッシュを発光させてしまうと、後ろの壁やカーテンは、おそらく真っ暗になってしまうだろう。

太陽光をほとんど無視した(完全に白トビ)状態で、ネコにフラッシュの調光をあわせつつ、室内は自然光の反射で露出している。プログラムモードのままで、調光補正だけでここまでできてしまうのは、やっぱり TTL 調光のおかげだ。この写真をマニュアル露出で撮ることは、ちょっと考えたくない。第一ネコが嫌がって、どこかに行ってしまうだろう。

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2007年1月 3日 (水)

三脚購入記

名古屋のビックカメラに三脚を買いに行った。実は今まで私が使っていた三脚は、30年以上も前に父親が、Nikomat FTN と一緒に買ったスチール製のものである。非常に頑丈で、一眼レフに200mmクラスの望遠レンズをつけてもビクともしないのだが、高さが足りないために、エレベータをいっぱいまで伸ばしても、アイレベルが出せないのである。これは撮影中に非常にストレスがたまる。

機能は流行がほとんどないし、故障も劣化もないので、買い換えるタイミングをずっと逃していたのだが、先月望遠ズームを新調して以来、いよいよ我慢できなくなってきた。上を見ればきりがないし、性能は大きければ大きいほど良いに決まっているが、可搬性を考えると、無駄に大きいものは避けたい。そこで条件を絞ることにした。

まず金属製かカーボン製か。カーボンなら同じ重さで一クラス上のサイズのものが選べるが、値段は2倍以上だ。それに経年劣化と耐衝撃性が問題である。F-1マシンのモノコックのように、ドライカーボン(炭素繊維を樹脂に浸して形成した後、蒸し焼きにして樹脂を蒸発させ、炭素成分だけを残す)ならともかく、一般のウエットカーボン(樹脂をしみこませた状態のもの)は、所詮繊維強化プラスチックだ。紫外線などで経年劣化してボロボロになる。しかも鋭利なもので、横方向から衝撃を与えると、簡単に割れてしまう。1グラムでも荷物を減らしたい登山家ではないので、やはりカーボンはやめよう。

大きさは、せめてエレベータを10cm程度上げたくらいでアイレベルが出せること。もちろんエレベータを下げた状態で1.8mを超えるようなものなら、イベント会場で観客の後ろから狙うなどということもできるだろうが、私はそういう写真を撮らないし、むしろそこまで大きいと、普段は足をやや縮めた状態で使わなければならず、かえって調節が面倒だ。大型三脚と言うより、中型三脚クラスのものが欲しい。それから収納時に小さくすることにはこだわらないので、当然4段よりは3段がいい。

三脚の重さは雲台を含めて2kgから2.5kg。これは三脚より重いカメラを乗せたくないということで、今持っている D200 に 70-300 を付けた状態が1.6kgくらいなので、そこから計算した。望遠マニアではないので、将来 300mmF2.8 などを買うことはないだろう。もっともそんなレンズ(60万円以上)を買うのなら、そのときに5万円程度の大型三脚を買えばいい。

あとは、細かな機能だけだ。まずは1レバーでパン(左右首振り)とティルト(上下首振り)ができるものがいい。今持っているものは、2ウェイで、パノラマを繋ぎ撮りするような場合は便利なのだが、私はそういう写真をほとんど撮らない。エレベータは、できればギア式のもの。足の固定はレバーロック式のもの。花をクローズアップで撮る趣味はないし、昆虫は大嫌いなので、ローアングルはまったく必要なし。

以上のような条件で、各メーカのカタログやホームページをしばらく眺めてみた。海外製品は部品在庫がないと、修理にえらく時間がかかるらしいので、やはりスリックかベルボンで行こう。こればかりは現物を触ってみないとなんともいえないので、このあたりで一番たくさん商品を置いていそうな、ビックカメラ名古屋駅西店に行くことにした。

2007010301ここまで決めたら、買わずに悩んでも、永久に写真が撮れないので、一番条件にあったものを買うことにした。写真の Velbon Super Chaser III である。重さはもう少しあった方がいいかと思ったが、実際に家に持ち帰って、D200 に 70-300 を付けて乗せてみると、十分使えることがわかった。何枚か試し撮りしてみたが、カーボンほど早く振動が収まらないのは仕方ないとしても、1秒以上のシャッターでもブレることはない。

私自身三脚の稼働率は非常に低いので、おそらくこれでもう一生使い続けることができるだろう。

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2006年12月31日 (日)

散財記録

今年は久しぶりに新品で一眼レフを買ってしまったし、それと前後してレンズも何本か新調してしまった。

Nikon D200 --- ここまでカメラにお金を掛ける気はなかったのだが、D80 が発表されて、すっかり買う気になっていたところに、少しずつ値下げしてきた D200 が視野に入ってしまったのがいけなかった。まあしかし、結果として絵作りは断然 D200 の方が好みなので、これはいい買い物だったと思う。当分他のカメラが欲しくなりそうもないし。

AF-S DX ZoomNikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G --- D70 を買ったとき、このレンズがどれくらい使えそうなものかわからなかったので、レンズキットにしなかった。しばらくして SIGMA 18-50mm F3.5-5.6 DC を買ったのだが、望遠側にもう少し欲しかったのと、超音波モータの魅力に引かれて、結局手に入れることになった。

AF ZoomNikkor ED 28-200mm F3.5-5.6G --- ずっと以前から気にはなっていたのだが、カタログ落ちしてしまったので、急いで中古を手に入れた。高倍率ズームは今まで興味を持っていなかったのだが、デジタル一眼レフで使うと、いつでも望遠になる標準レンズとして、非常に重宝する。28mm側に固定して使うと、口径は F3.5 で、単焦点の F2.8 と半段しか違わないし、大きさも単焦点レンズと変わらないのだ。前玉径が小さく、フィルムで撮ると周辺減光が著しいが、デジタルだとほとんど気にならない。

AF-S VR ZoomNikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G --- これこそ待ち望んでいたレンズだったので、発表後すぐに予約して、発売日に手元に届いた。もはや望遠域で手ぶれ補正は必須の機能かも。画質も今までに使った望遠レンズの中では一番いい。

結局ニコンの罠にはまって、デジタル用にすべて ED レンズを買いなおしている。実際それで画質が良くなっているのだから悔しい。

それにしても、1年間に30万円近くの出費で、ほとんどは我が家の3匹のネコを撮っているだけだ。日本人がもっとネコやイヌを飼えば、内需景気はもっと拡大するということだな。

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2006年12月27日 (水)

ケンコー影取り

2006122701 こんなものを買ってしまった。商品名はそのまんま「影取り」。レンズのフードに装着するだけで、内蔵フラッシュ撮影での影をボカしてくれるというもの。こういうものは、本来被写体のすぐ近くに置かないと意味がないのだが、まあそれほど高いものでもないし、どれほどの効果があるのか、興味半分で注文してしまった。

2006122702 2枚目の写真が、内蔵フラッシュ直焚き。効果を強調するために、ギリギリまで背景紙に近づけて撮影したので、見事に影がクッキリ。毛並みも反射してギラギラである。我が家の巨大ネコも白いので、フラッシュを使うとこんな感じになってしまう。

2006122703 3枚目が「影取り」を使った場合。確かに、背景紙に写る影は日中のように自然な感じになっているし、毛並みもギラギラしていない。小物撮影用の組み立て式フォトスタジオに比べると、効果は少ないが、まさか本物のネコをフォトスタジオの中に入れるわけにもいかないし、これはこれで使い道がありそうだ。

ただしカメラにこの「影取り」を付けて、野良ネコを撮っていたら、絶対に怪しいおっさんだ。

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2006年12月26日 (火)

私は顔キレイ

富士フイルムのデジタルカメラの CM である。エビちゃんが「顔キレイ」というのは、嫌味じゃないが、今までのあのテのギミックには興味がなかった。カメラが顔を認識しても、撮影者には無関係なことだからである。しかし今日、実際にあのカメラを店頭で触ってみて、顔キレイナビの性能には驚いた。

カメラのレンズを適当に向けると、画面内に入った、正面を向いた人間の顔を、何人でも瞬時に検出し、ターゲットスコープがロックオンされ、シャッターを半押しした瞬間に、最も大きく写っている(≒近くにいる)顔にピントを合わせるのだ。まるで、F-14 がフェニックスミサイルを標的にロックオンするがごとくである。(私は F-14 に乗ったこともないし、フェニックスミサイルを発射したこともないので、ゲームセンターの話だと思ってもらいたい。)

カメラ店の受付カウンターに向けると、もちろん店員はすべて認識するが、カウンターの上に貼ってある、サンプルの写真に写っている人間の顔も認識した。30度くらいまでの傾きなら、顔として認識するようだ。

ここまでならすごいけれど必要のない機能である。私が驚いたのは、画面の端の方に人の顔が入っていることを、撮影者が認識しなくても、カメラはしっかりと認識してくれていることだ。この機能を応用すれば、カメラを固定して待機モードにし、画面に人間が入ってきたときに、自動的に撮影ができるようになる。

オートフォーカスが実用化されるより以前、フォーカスエイド機能を使って、オリンパスは画面内のピントの合う位置に被写体が来たときに、自動撮影するカメラを発売していた(OLYMPUS OM-30)。それがやがて被写体に自動的にピントを合わせる、オートフォーカスに発展したことを思うと、超高画素と電子ズームを利用して、カメラを設置しておくだけで、自動的に人の顔を大きく真ん中に捉えた写真をとることができるようになるだろう。

赤ちゃんの成長記録などは、もう親の代わりにカメラがやってくれる時代が来そうだ。ついでに「ネコ顔認識」や「イヌ顔認識」も実用化してもらいたい。

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2006年12月18日 (月)

カメラ撮り用カメラ

2006121801 カメラを撮るためにはカメラが必要である。オークションでカメラを出品するときなどはもちろんだが、自分のお気に入りのカメラの写真は、誰でもカタログのように撮ってみたいものだ。そこでカメラ撮り用カメラの出番である。

写真のカメラは OLYMPUS CAMEDIA C-2 Zoom。2002年頃発売された、1/3.2 インチ CCD を使った、第2世代の200万画素機だ。当時すでに 1/2 インチ CCD が300万画素になっていたので、こちらはかなり安価なモデルである。しかも私はこれを昨年、オークションで \3,000 ほどで手に入れた。

当初は室内で昼寝しているネコを撮るつもりで買ったのだが、スナップ用カメラに Nikon COOLPIX 4500 を割り当てることになったので、現在このカメラは、ほとんど使い道がなく、カメラ撮り専用カメラとなりつつある。

しかしデジタル一眼レフを2台持っているので、お互いの写真はそれで撮ればいいし、2台の一眼レフを同時に撮りたければ、COOLPIX 4500 を使えばいい。つまり、この CAMEDIA C-2 Zoom は、手持ちのほとんどのカメラを一緒に並べて撮るときにだけ出番が回ってくるのである。

そういう目的の場合、単3乾電池2本で駆動するこのカメラは大変都合がいい。充電式電池のカメラだと、電池を入れっぱなしで使わなければ、自己放電してしまうし、時々満充電して、適度に使用して放電させないと、電池の寿命を著しく縮めることになるからだ。

2006121802 オキシライド2本を入れて、ふと撮りたくなったときに撮る。もし電池が切れていれば、適当に買い置きのアルカリ単3電池を入れてやれば、それでしばらくは使える。

今日が久しぶりの出番だったのだが、やはり1枚目の写真のように、D70 で、このカメラを撮ったものと比べると、画質が比較にならないくらい悪い。自分のカメラをもっときれいに撮るために、もう少しいいカメラが欲しいな。単3電池で駆動する PENTAX K100D なんかいいんじゃないだろうか。

買ってしまったら完全にビョーキだ。

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2006年12月 7日 (木)

AF-S VR ZoomNikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G 到着

発売が1か月以上遅れてしまったが、発売日の今日、キタムラインターネット店から、ゆうパックで届いた。届いたのが夕方だったし、外は雨が降っているので、レンズの描写テストは明日以降に持ち越しだが、室内で VR の効果をさっそく試してみた。

2006120701 1枚目の写真が300mm域で2mほど先の被写体を撮り、トリミングせずにリサイズしたもの。カメラは D70 で、ISO800 に設定し、プログラムオートで JPEG 撮影。絞りはもちろん開放の F5.6 で、このときのシャッター速度は 1/20 秒である。手ぶれ補正なしなら、ISO1600 でも、まず絶望的な条件。

2006120702 2枚目の写真が、ピントを合わせたリボンの部分を、ピクセル等倍でトリミングしたもの。もちろん三脚も使っていなければ、腕を壁に当てたりもしていない。

何枚か撮ったうちで一番いいものではあるが、正直、この結果には驚いた。シャッター速度4段分の手ぶれ補正効果といううたい文句も、あながち誇大表現ではないようだ。

旧世代の VR 80-400mm が20万円以上したことを考えれば、ほとんどの量販店で実売6万円程度だから、これはとんでもなくお買い得なレンズといえる。

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2006年12月 1日 (金)

再び単焦点一本勝負

ニコンサービスセンターに修理に出していた Ai AF Nikkor 35mm F2.0D の修理が終わったという連絡があったので、受け取りに行ってきた。故障は、このレンズの持病ともいえる、絞り羽根のグリス浮きである。

2006120101 動作確認用に持っていった D200 に取り付けて、サービスセンター近くの、久屋大通で夜景を1枚。再び単焦点絞り開放で一本勝負である。

橋の下の照明や、クルマのヘッドライトに対して、画面上、中心点をはさんで点対称の位置、しっかり緑色のゴーストが出ている。やはりこういう状況では、最新のズームレンズには及ばない。DX ニッコールを使っていて、ここまで激しいゴーストが出たことはないのだ。

日中、多少絞り込んで使えば、文句のないレンズなのだが、人工光源が直接画面に入り込むような構図では、設計の古さを露見させてしまうようだ。

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2006年11月28日 (火)

Nikon D40

昨日のことだが、ニコンのサービスセンタに行って D40 を見てきた。とにかく小さい。EOS Kiss Digital X より、さらに一回り小さい感じだ。親指と薬指でカメラを背面から掴み、人指し指でシャッターが押せる、と言えばわかるだろうか。

今、デジタル一眼レフを持っていて、2台目(あるいはそれ以上)にするか、初めてのデジタル一眼レフにするか、あるいは初めてのデジタルカメラにするかによって、評価は分かれるだろうが、私は、これを1台買って、コンパクトデジタルをすべて処分してしまうのなら、それもいいかなと思った。起動時間、メモリカードへの書き込み時間、画質、操作性、すべての面で700~1000万画素クラスのコンパクトデジタルより、こちらの方が上だろう。ただしそのためには、レンズキットの標準ズームが、もう少し薄くなければならないが。かといって、ペンタックスのような単焦点パンケーキでは、コンパクトの代わりにはならない。

まあそういう意味ではフランジバックの必要な一眼レフは、どうしても奥行き方向に大きくなってしまうのが欠点だ。

今コンパクトデジタルを持っていて、このカメラを初めてデジタル一眼レフにしたい人は、ちょっと微妙だ。もっと機能の豊富なカメラで、いろいろ遊びたい人には向かないだろう。コンパクトの画質では我慢できないという人には、もちろん問題ないと思う。

まだデジタルカメラを持っていなくて、どうせデジタルにするなら、やっぱり一眼レフ。フィルムとのしがらみをすべて断ち切って、まったく新しいワークフローを立ち上げたい。でもお金はかけたくない。という人ならいいかもしれない。でもそういう目的なら、PENTAX K100D もいいと思う。

実は最近ヨーロッパで発売された OLYMPUS E-400、来年春頃、リファインされて国内発売とのうわさもあるが、あれがちょっと気になっている。

デジタル一眼レフというのは、すでに機種ごとに画質で決定的な差が出るほどの違いがなくなってしまっているので、カメラ雑誌では重箱の隅をつつくような比較記事ばかり載っているし、ネットの掲示板では、パソコン画面の等倍表示で、目を凝らしてみないとわからないような差で大騒ぎしているが、私はもうそろそろサイズやカタチだけで決めてもいいんじゃないかと思っている。今、これほど面白い大人のおもちゃはない。

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2006年11月24日 (金)

単焦点1本勝負

2006112401 名古屋駅前のクリスマスイルミネーション。光量不足はわかりきっていたし、今日は奥さんをモデルにして撮る予定だったので、D200 に Ai AF Nikkor 85mm F1.8D を付けて出かけた。

F1.8 という開放値のおかげで、ISO 400 で十分手持ち撮影できたのだが、右上には、ボケた光源による口径蝕がはっきり現われている。しかしそれ以上に問題なのが、画面左上の派手なサジタルコマフレアである。この部分だけ拡大してみたのが2枚目の写真。

2006112402 見事に光の蝶が羽ばたいている。

ズームより単焦点レンズの方が明るく高性能だという意見を、ネットでも良く見かけるが、果たしてそれは本当だろうか。問題なのは、単焦点レンズに関しては、各メーカとも光学設計が非常に古いものが多いということである。

先週も同じ場所で同じイルミネーションを、ニコンのデジタル用標準レンズともいえる、AF-S DX Zoom Nikkor 18-70mm F3.5-4.5G で撮ったのだが、開放でもこのようなサジタルコマフレアはほとんど現われない。このレンズは ED レンズ3枚に、非球面レンズ1枚を使った贅沢な設計である。それに比べて、今日使った 85mm は、フォーカシングに RF 方式こそ採用しているが、光学的には何も特殊なレンズを使用していない。きわめて凡庸な設計である。もちろん 85mmという焦点距離では、通常の撮影ならそれで十分な画質が得られるのだが、暗闇の中に点光源が無数にあるクリスマスイルミネーションではそうは行かない。

かつて夜景を撮るために、Noct Nikkor 58mm F1.2 という、非常に高価なレンズがあった。このレンズは、開放時に夜景の点光源でサジタルコマフレアを極力出さないように、高価な切削非球面レンズを採用している。つまり、夜景を撮るということは、かつてはそれほど特殊なシチュエーションだったのだ。ところが現在はプラスチックレンズの貼り合わせによる複合非球面レンズや、溶融ガラスをそのまま非球面形状に硬化させるガラスモールド非球面レンズが、普及価格のレンズにも採用されている。そして一眼レフをレンズキットで購入する初心者が、いきなりクリスマスイルミネーションを撮るのも珍しいことではない。

つまり非球面レンズがあたりまえの時代に誕生したズームレンズと、非球面レンズが特殊な時代に誕生した、普及価格の単焦点レンズとを比較した場合、確かに開放F値こそ単焦点に分があるが、同じF値で撮影した場合の画質については、最新のズームレンズの方が有利なのではないかと考えられるのだ。

今回の撮影では厳密なテストをしていないが、もし 85mm でサジタルコマフレアが現われないところまで絞って撮影した場合、それがズームレンズの開放値よりも暗かったら、単焦点の方が高画質であるとは言えなくなってしまう。

もちろん開放値が明るいというメリットは捨てがたいので、それだけをもって単焦点の負けとは言わないが、少なくとも単焦点の勝ちでないことだけは確かだ。

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2006年11月 9日 (木)

SA マウントの外爪は何処へ

シグマのホームページのカメラのサイトを見ていて、今日初めて気が付いた。SA マウントの外爪がいつの間にかなくなっているではないか。シグマは今回の SD14 の発売を機に、フィルムカメラから完全に撤退したようで、カメラのページにはすでに SD14 しか載っていないし、過去の製品の写真では、マウント部まで写っているものがないので、最近まで販売されていたフィルム機の SA-7 や SA-9、デジタル機の SD9 や SD10 には、外爪が付いていたのか、このページからはわからない。

シグマのカメラなど、よほど大きなカメラ店でないと、実際に手にとって見ることはできないので、私自身、外爪付きのカメラを、最後に見たのは、どの店で、どの機種だったのかまったく覚えていないのである。ただ、確かに私は、EF マウントに匹敵する巨大なマウントの、さらにその外側に、旧 FD マウントのような外爪が付いているのを見た記憶はあるのだ。

おそらく大口径の超望遠レンズ等のために付けられていたであろう、あの外爪が、結局それに対応したレンズが発売されることもなく消えてしまったのが残念でならない。しかし考えてみれば、そんな大口径のレンズは SA マウント専用になってしまい、ニコンやキヤノン用のレンズは作れないわけで、各社のマウントに対応した同じ光学系のレンズを大量に生産することで、コストダウンを計っていたシグマが、自社のマウントに特化した大口径レンズを作ることができない(販売台数を確保できない)というのは、互換レンズメーカでありながら、オリジナルマウントのカメラも作っているという、シグマの最大の弱点でもある。

自社のマウントが、今販売しているレンズの各社の互換マウントの中で、一番大口径であるのに、キヤノン EF マウント用の他に、一番小さなマウント径の、ニコン F マウント用のレンズを、同時にリリースしないと商売にならないというのは、なんとも皮肉なものである。国内シェア第2位のニコン F マウントのユーザを無視したら、自社のマウント用のレンズが作れない、ということは、結局シグマのレンズは、F マウントよりも大きな口径のレンズは、作れないことになってしまうというわけだ。

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2006年11月 5日 (日)

カラーネガフィルム

2006110501 実に3年ぶりくらいにネガカラーフィルムで写真を撮った。リバーサルやデジタルに慣れてしまっていると、ハイライト側の粘りに改めて驚かされる。直接光源でも入れない限り、白トビとは無縁である。

ただそれだけにスキャンは難しい。フィルムをすべてデジタル化するようになったとき、それが嫌でネガをやめたわけだが。撮影時にダイナミックレンジを絞っておけば、後から悩みながら階調を切り捨てる手間が省ける。

しかし撮影時にできる限り多くの情報を取り込み、それを原版として残しておくのが目的なら、やはりカラーネガに勝るものはないだろう。ただ、ずっと後になってスキャンなりプリントなりしたとき、本来の色が何であったかわからなくなってしまうのが問題なのだ。

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2006年10月30日 (月)

COOLPIX 4500 再び

フィルム時代は、いつも車の中やカバンの中に「写ルンです」を入れておいて、写真を撮りたいシーンに遭遇したときに、いつでも撮ることができるように準備していた。しかしフィルムを装てんした状態で、カメラを長時間放置するのは、どうにも精神衛生上よろしくない。そのうえ気に入ったシーンを撮ると、すぐに現像したくなるから、結局いつも中途半端な状態になる。

デジタルになってから、何が一番ありがたいかというと、たくさん撮ってもお金がかからないことより、少なく撮っても無駄にならないことだ。そのおかげで、たった1コマのためにフィルム1本使わなければいけないかもしれない、そういうリスクを避けて、結局撮ること自体をやめてしまった(フィルムを装てんしなかった、あるいは「写ルンです」を開封しなかった)というケチな失敗をしなくて済むようになったのだ。

しかしデジタルになったらなったで、またそれなりの悩みもある。通勤時に一眼レフを持ち歩くようなマニアでもないし、かといって携帯電話のカメラ機能を使う気にはならない。電話を片手で持って、腕を伸ばして構えるあのポーズは、傍から見ていてとてもカッコ悪いのだ。

というわけで、D70 をメインのカメラにして以来、サブカメラは COOLPIX 4500、カバンの中に入れっぱなしの、記録用カメラは、Konica Revio C2 だったのだが、さすがにこの Revio C2 では、撮った写真をネットで公開する気にはならない。しかし D200 を買って、D70 がサブカメラになったのだから、ここはひとつ自分自身のカメラヒエラルキーをシフトして、COOLPIX 4500 を、日常の記録用カメラにしようと考えた。COOLPIX 4500 を買ったときのことを考えると、随分贅沢な使い方だ。しかしスイバルタイプのこのカメラは、レンズ性能に対して、携帯性が非常に良い。何よりこのままでは、COOLPIX 4500 の出番がなくなってしまう。

2006103001などということを、COOLPIX 4500 を片手に、コーヒーを飲みながら考えていた。結構いい画質だ。ED レンズを使っていないせいか、さすがに望遠端では色収差が目立つが、そんな撮り方はまずしないだろう。広角端の画角は、Revio C2 と同じ、35mm フィルム換算で約 38mm、やや狭い感じは否めないが、今までそれで撮っていたのだから問題ない。

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2006年10月23日 (月)

EN-EL3e 互換バッテリー

2006102201 互換バッテリーといえば台湾企業の日本法人 ROWA である。秋葉原で日本トラストテクノロジーが開業した JTT も通販を始めた。最近その両方の通販ショップで Nikon D200, D80 用のリチウムイオンバッテリー EN-EL3e の互換品が発売された。

ROWA も JTT も、まったく充電できなかったとか、満充電してもすぐに空になってしまったとかいう、いわゆる初期不良は、あちこちの掲示板で何件かは見かけるが、それでも返品や交換の対応は良いようで、あまり悪い評判は聞かない。おそらく出荷時の検品を省略して、人件費を削減しているのだろう。もちろん使っていて爆発したとか、過熱したという話はまったく聞かない。カメラメーカ純正品の電池が、今まで何度も回収騒ぎを起こしているのにである。

私は今までにも COOLPIX4500 用の電池と D70 用の電池を ROWA から購入し、それぞれ2年以上使っていて、まったく問題がないので、今回も ROWA から、この EN-EL3e 互換電池を2本買うことにした。写真は表裏それぞれ、左側が互換電池で右側がニコンの純正品である。

D200 に初めて採用された EN-EL3e は、従来の D100 や D70 用の EN-EL3、EN-EL3a と形状は同じでも、内部のコントロールチップが異なっている。というより、従来の充放電の制御用のコントローラとは別に、カメラとバッテリの間で通信を行い、撮影枚数や電池の消耗度、セルの劣化度を通知するとともに、模造品電池や互換電池を排除するための認証機構を持っている。このため、従来なら新しい電池が発売されれば、すぐに互換電池が出回るのに、今回は半年以上かかってしまった。おそらくコントロールチップの互換品を作るために、電池にあらゆるコマンドを送信し、リバースエンジニアリングをしていたのだろう。そのためか、互換電池とはいえ純正品のほぼ半額と、従来のものより少々高価である。ROWA と JTT から1日違いで発売されたところを見ると、この互換チップの製造元は同じだろう。

充放電のコントローラやセルは、上記のとおり、今まで何個か ROWA の電池を使っているので、初期不良に当らない限り、心配はしていない。問題は認証用のコントローラである。リバースエンジニアリング品であることはハッキリしているので、こればかりはいきなりカメラに入れて、撮影に出かけたくない。そこで、満充電と空になるまで撮影を繰り返し、過熱や膨張がないかを調べるとともに、途中で純正品のバッテリと入れ替えて、エラーになったりしないか、D70 で使った後(このときは撮影枚数はカウントされない)、また D200 に戻したりして、継続して使えるかなど、ソフトウェア開発のデバッガになったつもりでテストしてみた。

2日かけてテストした結果、とりあえず今のところ、何も問題なく動作しているので、このまま使い続けることにする。D200 は確かに D70 に比べれば、バッテリーの消耗がはるかに早いので(それでもキヤノンのカメラよりは長持ちするようだ)、今までメーカ純正品を2本でローテーションしていたのだが、1日撮影に出かけると、ちょっと不安になる。しかし4本持っていれば足りなくなることはないだろう。

さて、それでもこの互換電池に対する不安は、完全には拭いきれない。まずニコンが互換電池対策のために、あらかじめ電池に隠しコマンドを仕込んでいた場合。カメラのファームウェアを更新して、その隠しコマンドを起動し、正常な戻り値が得られない場合、ニセモノと判定するようなプログラムを組み込めば、互換電池はおしまいである。

そしてもうひとつ。もし EN-EL3e に個別のシリアルナンバーとチャレンジレスポンス方式の認証機構が組み込まれていた場合、互換品が純正品と同じシリアルナンバーを使っていたとすると、偶然にも同じ番号の二つのバッテリーをカメラに入れてしまうと、それ以降認証ができなくなってしまう。

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2006年10月20日 (金)

リモートコード

2006102001 Nikon D200 用のレリーズ、「リモートコード MC-30」を、Yahoo! オークションで落札した。こんなものを手間と送料までかけて、中古品で買う必要はないのだが、実はこのレリーズ、D200 が発売された昨年末から、ずっとメーカ欠品状態なのである。名古屋のビックカメラにも売っていないし、どこの通販サイトでも在庫なし。

いくらなんでもレリーズが使えないカメラというのは、価値が半減なので、ずっとオークションを追いかけていたのだ。出品はそれなりにあるものの、どれも結構な値段で落札されている。定価が\6,300もするのも納得できないが、中古品の落札相場は\4,500くらいである。これに送料を加えれば、大手カメラ店の販売価格に近いものになるだろう。それでも肝心の新品が手に入らないのだから、背に腹は代えられない。きっとみんなそんな気持ちで入札しているに違いない。もっとも中古品であっても、まったく価値の変わらないものではあるが。

実際に商品を手に取ってみても、やはり定価\6,300は高すぎると思う。規格品ならダイソーで\100で売っていてもおかしくない、ただのスイッチである。ギミックといえば、シャッター半押しができることと、押したままロックができるので、カメラを bulb に設定すれば、time 露出ができるということくらいか。

どうしても中古品がイヤだという人は、さらに高機能な「リモートコード MC-36」というのがある。値段はなんと\17,850である。COOLPIX が一台買えてしまうな。どこが高機能かというと、長時間露光用のタイマーと、間欠撮影用のインターバルタイマーを内蔵しているのだ。もっとも D200 には、インターバルタイマー機能があるので、役に立つのは30秒以上の長時間露光の時だけだが。そして残念なことに、インターバルタイマー機能のない、D80 や D70 では、この MC-36 は使えないのだ。それにもちろん電子回路なので、電池がないと機能しない。

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2006年10月 1日 (日)

月に1度のバックアップ

今日は月に一度の写真バックアップの日である。簡単に説明すると、1か月間に撮った写真を、バックアップ用のハードディスクと DVD にコピーするだけなのだが。

デジタルの場合、カメラの機種によって、画像フォーマットが違うので、まずカメラごとにフォルダを作って、連番で Jpeg を保存する。Raw があれば、同じ写真の Jpeg と同一の番号で保存する。これを1か月分ためておいて、翌月の初めにバックアップを取り、カメラの連番をリセットして、また同じことの繰り返しである。

月末以外は撮影したファイルを、番号を整理して C ドライブのハードディスクにコピーし、その他のいろいろなファイルとともに、D ドライブと、サーバにバックアップするだけなのだが、写真の場合は月に1回、別の外付けハードディスクと、DVD-RW にコピーして、C ドライブとサーバのバックアップは削除する。DVD-RW がいっぱいになると、2枚の DVD-R にコピーして、永久保存盤とする。もっとも DVD-R の信頼性がそれほど高いとは思えないので、多分10年後に残っているのは、ハードディスクの方だろう。そろそろハードディスクを2台体制にしようと思っている。DVD は保存というより、可搬性に有利だからという理由で使い続けるだろう。

問題は、去年までは1年間で DVD 1枚だったのだが、今年は2枚、来年はさらに増えるであろうということ。

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2006年9月27日 (水)

ニコンのプロ巻き

2006092701 一眼レフカメラ(フィルム1台とデジタル2台)のストラップを、ニコンのプロ巻き(別名プロスト巻き等)にした。

写真の左側がプロ巻きで、右側が通常の取り付け方。プロ巻きとは、金具を通して折り返した紐を、そのままバックルに通さず、もう一度折り返して、バックルに逆向きに通して、「の」の字に巻きつけることである。

なぜこんな呼び方をするかというと、かつて報道関係のプロカメラマンが、ニコンのカメラにニコンのプロストラップ(プロカメラマン登録すると、ニコンから配布される、生地がやわらかくてしなやかなストラップ)を、この結び方で留めていたかららしい。重い望遠レンズやモータードライブを取り付けたカメラを持ち上げたときに、この巻き方だと、絶対にストラップが緩まないのだそうだ。

かつてのカメラの使用説明書には、ストラップの取り付け方など詳しく書かれていなかったが、最近は何でも丁寧に記載されている。もちろん普通の(写真右側のような)取り付け方で説明してあるのだが、ここ数年間に発売された上級機の説明書には、このプロ巻きが説明されている。

私が長年使っている限り、通常の取り付け方でストラップが緩むなどということは一度もなかったのだが、このプロ巻きのいいところは、バックルを通した紐の先が露出しないことである。カメラを肩からぶら下げていると、この紐が気になって仕方ないときがある。そこで、今までなんとなくプロ巻きはカッコだけつけているみたいでいやだったのだが、説明書に記載されているならば、もう当たり前のやり方として認知されたのだろうと思い、自分のカメラを全部プロ巻きに変えることにしたのだ。

しかしなんで「ニコンのプロ巻き」なのだろう。最初にこれをやったのが、たまたまニコンユーザだったからというだけの理由だろうか。まあどうでもいいことだけど。

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2006年9月16日 (土)

Nikon D200

D80 と迷ったが、結局 D200 を選んでしまった。

カメラが1台というのはかなり不安な運用なので、いつかは D70 のバックアップ機を(当然性能も向上しているだろうから、D70 がバックアップになる可能性は高いが)、と考えていたところに、D80 の発表。おそらく D70 の後継機という位置づけだろうから、メインを D80 にして、D70 をサブにまわすという考えであったのだが、実際に購入を考えると、D200 がターゲットに入ってくる。D200 と D80 では、実売価格で5万円ほどの差しかないのだ。

D80 発売後、あちこちの掲示板に寄せられるサンプル画像等を見て、どうも D80 の露出制御が、ハイライトを飛ばしてでも、中間調を明るめに写す、という感じだったので、D70 との共用は難しいと思い、D200 の導入に踏み切った。D70 は明らかにハイライト基準の露出制御である。最大輝度の部分をサンプリングし、そこが白飛びしないように写す。もちろん太陽などの、極端に明るい部分は無視して飛ばすが。

結果として D70 の写真は中間調が暗くなることが多いので、撮影後レタッチでトーンカーブを持ち上げてやらないといけない。D80 のような露出制御の場合、出来上がりの写真は明るく写るが、トーンカーブを落としても、白飛びした部分は戻ってこないのだ。青空に白い雲が浮いているような写真の場合、それが致命的になる。

コンパクトカメラのように、写してそのままサービスサイズでプリントするような目的の場合なら、そういう露出制御でもいいだろうが、仮にも10万円を超える一眼レフでそれはないだろう。少なくともカスタムセッティングで従来どおりのハイライト基準の露出制御を選べるようにすべきだったのではないか。

D80 はあくまでデジタル一眼レフエントリ機で、D70 ユーザの買い替え目的ではない、そういうユーザは D200 を買え、というのがニコンからのメッセージならば、D200 を買って正解だったといえるが。

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2006年9月15日 (金)

M8

Leica M8 が発表された。当然 M7 の後継機だが、デジタルカメラである。ずいぶん前からあちこちの掲示板で噂されていたが、私はてっきり冗談だと思っていた。もっとも R8, R9 のデジタルバックはすでに発売されているし、パナソニックとのダブルブランドでコンパクトデジタルはずいぶん前から販売しているので、M シリーズのデジタルができない理由は何もないのだが。

ただ、どう考えても M シリーズというカメラは、デジタルカメラと対極に位置しているように思えて仕方なかったのだ。つまりデジタルカメラが、何よりも撮影から写真作成までのプロセスの高速化を売り物にしているのに対し、M シリーズは、それらのプロセスそのものを、時間をかけて楽しむのが目的であるかのように言われているから。

より高画質に、高速に、便利に(作成プロセスの自動化)、しかも安くなるために、半年毎に代替製品が登場するデジタルカメラ市場に対し、M シリーズは1台買ったら一生とは言わないまでも、通常は買い替えを想定していない。だからあの値段でも買う人はいたし、メーカも生産台数を考えたら、安く売ることなど到底不可能だっただろう。

したがってもし M Digital が出たら、世間一般の CCD の画素数が上がるたびに新型を出すのだろうかとか、CPU が高速化されて、画像処理エンジンが改良されるたびに新型を出すのだろうかとか、メモリーカードが大容量化されるたびに、それに対応した新型を出すのだろうかとか... そう考えると、M Digital はあり得ないなと思っていたのだ。New M Digital MarkII s specV とか、絶対にユーザは受け入れないだろうから。

しかしライカはデジタルをそうは考えなかったのかもしれない。今回の製品、名前は M8 であって、決して M8 Digital とかではない。M6 で TTL、M7 で AE、そういう流れで M8 でデジタル化したのではないかと。写真を楽しむユーザの受け皿が、フィルムからデジタルに変化したので、カメラを提供するメーカとして、それにあわせた製品を発表しました、ということなのではないか。日本のメーカが先を争ってユーザをデジタルに導いたのとまったく逆の考え方なのかもしれない。

だから3年後にコンパクトデジタルの主流が2000万画素になっていても、今年 M8 を買ったユーザは、1000万画素の M8 を、古いと思ったりはしない。最初から時代遅れ(市場ができてから発売されたという意味)なのだから。これはこれでいいのかもしれないと思えるようになってきた。

しかしそれでもわからないのは、いったいライカは M8 を何年間製造するつもりなのだろうかということだ。フィルムカメラなら、自社努力だけで20年間同じものを製造し続けることも可能だが、デジタルとなるとそうは行かない。M8 の CCD や 画像処理回路がどこの電気メーカのものかは知らないが、同じ電子部品を2年以上継続して供給し続けるというのはかなり難しいに違いない。もしかしたら M8 はイヤーモデルで、内部は毎年(電気メーカの都合に合わせて)変更されていくのかもしれないな。ユーザにとってはそういうことはどうでもいいことだろうから。

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2006年9月 9日 (土)

安くないとダメですか?

Nikon D80 と EOS Kiss Digital X が出揃ったところで、名古屋のビックカメラに、次期デジタル一眼レフ候補を物色しに行ってきた。

なんとまあ、地下1階の一眼レフ売り場がすっかり変わってしまっていたのには驚いた。D80 と Kiss Digital X はともかく、通路側のブースに展示されているのは、他に SONY α100、PENTAX K100D... オリンパスは新製品が出ていないので、ちょっと寂しいが、とにかくもう10万円前後かそれ以下のエントリーモデルの安売り商戦である。Nikon D2H など、展示品に電源も入っていないという有様。40万円のカメラなど、店頭に置いておいても意味がないと言わんばかりだ。

ニコンから初のコンシューマモデルである D1 (もちろん一般人には買えないが)が発売されてからほぼ7年。わずか7年で、デジタル一眼レフ市場は、エントリモデルの売れ行きが市場を支配するようになってしまった。フィルム一眼レフが高級カメラからママさんカメラになるまでには30年を要したのに。

一番驚いたのは、「フィルム一眼レフコーナー」が新設されていたこと。1メートル四方に満たない小さなテーブルの上に、EOS Kiss7 や FM10、*ist から、F6 まで一絡げで転がっていたのだ。

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2006年8月28日 (月)

センサークリーニング

今日、ニコンの名古屋サービスセンターに行って、D70 のイメージセンサークリーニングをしてもらってきた。初期のデジタル一眼レフ発売当初は、保証期間中は無料、それ以降は1回 \300 だったのだが、現在は1回 \1,000 である。まあ作業の工数を考えたら、\1,000 でも安いくらいだとは思うが、やはり一眼レフのゴミ対策は、もう少しスマートな方法を提供してもらいたい。ニコンがオンラインショップでクリーニングキットを発売して以来、自分でクリーニングする人も増えており、そういう人たちのホームページ上でも、クリーニングのノウハウが公開されているから、そう難しいものでもなさそうではあるが。

ただ私の場合、それほどゴミに神経質なわけではないので、F8 程度でも目立ち、ブロワーでどうしても取り除けないようなゴミが付着したら、クリーニングしてもらうことにしている。最初のクリーニングは、カメラを買ってしばらくしてから。やはりごく初期にはメカニズムからゴミが出やすいようだ。2度目はそれから約1年後。そして今回が3度目である。この調子なら、10年使っても1万円しかかからないわけで、あえて自分でクリーニングするまでもないかなと思っている。

クリーニングに1時間弱かかるということなので、その間じっくり D80 を触らせてもらってきた。名古屋サービスセンターのある中外東京海上ビルの1階にはスターバックスがあるので、過去2回は、待ち時間にエスプレッソを飲んでいたのだが、今回はそんな暇はなかった。

実際に写真を撮って、PC で表示するなり、印刷するなりしたわけではないので、画質について評価はできないが、確かにファインダーは良かった。雑誌などではその大きさばかりが取り上げられるが、それよりもピントの山が非常につかみやすいのだ。ピントリングを回すと、ボヤケた状態からじわ~っと画像が浮かび上がるような感じとでも言うのだろうか。雰囲気的には D200 よりも見やすい気がする。

それから以前このブログにも書いたが、AF モードの切り替えがボタンひとつでできるのが、私にはありがたい。これは上級機のレバー操作よりも絶対に使いやすそうだ。

レリーズした感触は、D70 と大差ない。もっともシャッターが通常のフォーカルプレーンになったので(D70 は CCD 電子シャッターのため、メカは往復1枚羽根の遮光版)、普通のカメラっぽい音がする。

新しいキットレンズである AF-S Zoom Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G は、プラスチックマウントの非常に軽いレンズだ。D50 のキットレンズのような、ピントリングがレンズ先端と一体式のものではないが、超音波モータはリング型ではなく、小型の軸型モータのようだ。ギアとクラッチを用いて、AF/MF のシームレスな切り替えはできるが、リング型モータのように、スムーズにピントリングは回らない。

私がクリーニングを待っている間、何人ものお客さんが D80 を見に来たが、D200 と D80 の価格差をどう考えるかというところで、皆さん悩みは同じようである。

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2006年8月21日 (月)

予約してしまった

AF-S VR ZoomNikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G

手持ちの Ai AF ZoomNikkor ED 70-300mm F4-5.6D がオークションでまあまあの値段で売れたし、キタムラのインターネット会員価格で \58,900 だったので、ちょっと気が早いけど、予約してしまった。

生産見込みが立たず発売は延期とか、初期不良で製品回収とか、期待を裏切るダメレンズとかいう結果にならないことを祈りますよ。市内野良猫めぐりとか、動物園でライオンスナップとか、空港で飛行機撮りまくりとかしたいんだから。

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2006年8月14日 (月)

AF-S VR ZoomNikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G

待望の望遠ズーム、ビックカメラのネットショップではすでに65,520円で予約受付が始まっている。先日店頭で聞いたときも、問い合わせ殺到ということだ。まだ10月発売予定というだけで、何日になるかもわからないということだが。きっと家族持ちのお父さんたちは、子供の運動会に間に合うことを期待しているのだろう。

私は運動会はどうでもいいのだが、D200 と同時発売された AF-S DX VR ZoomNikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G のように生産が追いつかなくて、いつまで待っても入手できないという事態は避けたい。やはり予約はしておいた方がよさそうだ。

となると、資金調達のために、現行の Ai AF ZoomNikkor ED 70-300mm F4-5.6D は手放さねばなるまい。あまり早く手放してしまい、望遠レンズが手元にない状態が長く続くのは困るが、先月中古で手に入れた Ai AF ZoomNikkor ED 28-200mm F3.5-5.6G があるので、D70 で使うだけなら、このレンズでフィルムの 300mm 域まではカバーできる。フィルム一眼レフの方は、もうほとんど広角専用と化しているので、問題ないだろう。オークションに出品するなら、もちろん新製品が発売される前の方がいい。

というわけで、 Ai AF ZoomNikkor ED 70-300mm F4-5.6D は Yahoo! オークションに出品した。開始価格は思いっきり下げたので、反応は上々。まさかここまで準備させておいて、新製品の発売が無期延期などということにはならないだろうな。

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2006年8月 9日 (水)

D80

ニコンから新しいデジタル一眼レフが発表された。発売は9月1日らしいから、もう出荷準備が始まっているのだろう。

D70 を予約して発売日に入手した私としては、そろそろデジタル一眼レフ2台体制でいきたいと思っていたところなのだが(フィルム一眼レフと併用することはほとんどなくなってしまったし)、この D80 を買うかどうかは、ちょっと思案中。

予想価格12万円(ヨドバシではすでに119,800円で注文受付中だとか)というのは、いくらなんでもちょっと高い。α100 が実売10万円以下であることを考えると、同じ10メガピクセル(同じプロセスの CCD と思われる)で、スペック的には手ブレ補正もゴミ取りもないのは、誰が見ても割高に感じるだろう。もちろんニコンとしては、ペンタプリズムでファインダ倍率も高く、α100 とはクラスが違うと言いたいところだろうが、ならばペンタックスのように、ミラーでも倍率を高くして、安くすべきだ。

発売前にいろいろと論議をかもし出したが、記録メディアが SD カードというのは、現時点ではマイナス要素だ。少なくとも SD カードを使う機器を何一つ持っていない私にとっては、カメラのほかに 1GB~2GB の SD カードを最低でも2枚購入しないと、今の D70 と同等の運用ができない。

バッテリーが EN-EL3e 専用。まあ模造品対策のために仕方のない措置なのだろうが、今持っている3個の EN-EL3 が使い廻せない以上は、これも最低でも1個は追加購入しないといけない。上記の SD カードとあわせて、2万円程度の出費になる。

AF-S と AF-C の切り替えが、メニュー方式。これはD70 を使っていて、私にとっては最大の欠点なのである。寝ている猫を、フォーカスロックで撮影する場合は AF-S、猫が起きて動き出したら AF-C に切り替えて撮影したいのに、いつもメニュー切り替えの最中に、タイミングを逃してしまう。ただし、カタログ写真をよく見ると、AF モードボタンというのがある。これを押しながら、コマンドダイヤルで AF-S と AF-C が切り替えられるなら、レバー切り替えよりも便利かもしれない。

不要なソフトウェアメニューが多すぎ。撮影後にカラーバランスを変更したり、トーンカーブを変えたり(ニコンではD-ライティングと呼ぶ)、トリミングしたり合成したり。RAW で撮影したら、CaptureNX で現像しないといけないのだから、こんなものはまったく不要だ。だいたいカメラの小さな画面を見ながら、撮影現場でそんな暇なことをやる人がいるのか? まあこういう機能は、周りの人を集めて「ほら、見て見て、こんなこともできちゃうんだよ」と言って注目を集めたがるユーザ向きなんだろうけど。だったらそういうユーザにこそ、ペンタプリズムなんか不要だと思うのだが。

結論から言えば、D200 が実売17万円以下になっている現状で、5万円安い D80 を買うかどうか、ということである。しかも今なら D70s は実売8万円以下だ。同じカメラを2台持つといういうのは、非常に使い勝手がいい。

あとは、これから次々公開されるであろう、画像のサンプルを見て、じっくり決めればいい。D80 の人気が出れば、かつての D70 や D200 のように、品薄で当分手に入らないだろうし、D50 のように予想より売り上げが伸びなければ、すぐに10万円以下になるだろう。

それよりも、今回同時発表されたレンズに注目だ。AF-S VR ZoomNikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G、なんと実売6万5千円くらいになるらしい。これは絶対に買ってしまいそう。いや絶対買う。今持っている Ai AF ZoomNikkor ED 70-300mm F4-5.6D は、初めて手に入れた ED レンズだが、私の望遠ズームに対する印象を完全に覆してしまうほど衝撃的なレンズだった。300mm域で撮っても、とにかくシャープでハイコントラスト、目の醒めるような写真だったのである。この画質をそのままに(そう期待する)、AF-S 化されて、VR 化されたら、もう迷わず買うしかないだろう。

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2006年7月29日 (土)

Velvia 100

半年振りに F80D (ニコンの一眼レフのこと)に、Velvia 100 を詰めて、市内散策に出かけた。今日は D70 は露出計代わりの脇役である。D70 でフレーミングして1ショット。モニタで確認して、露出が OK なら、絞り値を同じにして、シャッター速度を1.5段落として、F80D で撮影。

Velvia 100 は ISO100 で、D70 の基本感度は ISO200 だから、シャッター1段なのだが、ニコンのデジタル一眼レフは、白トビを回避するために、ほぼフィルムカメラより 1/2EV 程度アンダーな露出を出すので、それも考慮して1.5段落ちなのである。

去年は1年間で Velvia 100 を1本しか使わなかったので、今年は3本以上使うのが目標。少しでもフィルムを使って、市場にフィルムを残そうとか、そういう崇高な使命感ではなく、純粋にライトボックスにスリーブを乗せて、ズラズラーっとポジを眺める感動を味わいたいのだ。あればかりはどんなモノにも代えがたい、写真趣味で一番楽しい時間だと思うから。

本当はコダックの新しい ELITECHROME シリーズとか、フジの Provia 400X とか、試してみたいフィルムはたくさんあるのだが、もうそこまでフィルムで撮る根性がない。で、私自身の「これ1本」となると、やっぱり Velvia 100 になってしまう。

ISO50 の初代 Velvia の色彩は、確かにショッキングだったけれども、Velvia の廃版を惜しむ声もわかるが、実効感度 ISO32 とも言われたそれは、大判カメラを扱うような気持ちでないと(つまり晴天でも三脚必須)、まともに撮れないし、やはり Velvia 100 の ISO100 という感度はありがたい。ただし Velvia 100F の存在価値はよくわからない。Provia 100F でいいじゃないかと思うのだが。ともかく、今私がフィルム写真に求めるものは、Velvia 100 の絵なのである。

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2006年7月25日 (火)

アダプトール終了

タムロンがアダプトールIIマウント生産終了らしい。え、アダプトールってまだあったの? という感じだが、これもまたひとつの時代の終焉ということだ。

35年ほど前、父親が初めて NikomatFTN を買ったとき、例に漏れず私の運動会や学芸会を撮るのに、望遠レンズをどれにするか、結構悩んでいた。建築会社の役員だった父親でも、望遠レンズ1本は、そう簡単な買い物ではなかった時代だ。おそらく大卒初任給より高かったのではないだろうか。

カタログを眺めてあれこれ迷い、結局ベストセラーだった Nikkor Auto 135mm F3.5 にしたのだが、その頃サードパーティの代表格だったのが、タムロンである。当時はどのサードパーティも、マウント交換システムを持っていた。しかしタムロン以外のメーカは今はほとんど残っていない。やや後になって、マウント固定を売り物に登場したのが、今飛ばしまくっているシグマである。

AF 時代を迎えボディとレンズの連動機構が複雑になるに従い、メーカごとのマウントの差をアダプタリングで吸収するのは困難になってきたし、広角レンズが大流行して、レトロフォーカスタイプといえども、バックフォーカルをギリギリまで切り詰めたい現在、マウント交換方式を早々に見捨てたシグマの判断は、先見の明があったといえる。

実はこのアダプトールのおかげで、私はタムロンにあまり良い印象を持っていないのだ。子供心に「マウントを固定して、レンズの性能を最大限に引き出します」というシグマのコピーに影響され、やっぱり中間に何か入っていて、いいわけはないよなぁ、と漠然と感じていたのだ。だから自分で最初に買い足したレンズも、シグマの望遠ズームだった(ありゃ、その前にニコンの広角レンズを買ったかも)。それ以来シグマのレンズは何本も買ったが、タムロンは1本も買っていない。もちろん AF 時代になって、タムロンもマウント固定になったが、なんとなくタムロンよりシグマのほうが無骨でカッコイイ印象が拭えなかったのだ。

そんなわけで、残念ながらタムロンのレンズの描写は、私はまったく知らないが、それでも30数年前、一世を風靡したマウント交換システムが、今ここに幕を閉じたことは、非常に感慨深いものである。

ところで、某雑誌に「ニコンのガチャガチャを無性にやりたくなる」という記事があったが、私は大嫌いである。小学生の私でも、あんな不細工な連動機構はないだろうと思っていた。もちろん NikonFE を買ったときに、古いレンズは Ai 改造したし、父親から譲られた(というか、死んじゃったので) NikomatFTN も、AF システムに入れ替えたときに、売り払っちゃったよ。

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2006年7月23日 (日)

再び Capture NX

ニコンの新しい画像処理ソフト Capture NX、トライアル版を引き続き使っている。優待販売は、注文受付開始直後に品切れとなり、現在受注ストップということだ。まだ発売していない製品が品切れとは、一体どういうことだろう。多分初回パッケージのうち、店頭に回すものと、オンラインショップに回すものの数が決まっていて、優待販売の受注が、オンラインショップ向けの本数を超えてしまったということだろう。パッケージなどどうでも良いから、ダウンロード販売をして欲しいものである。

まあこれはそう遠くないうちに追加販売されるだろうから、それまで待っていればいいのだが(待つも何もまだ発売されていないのだ)、トライアル版で過去の RAW データをいろいろといじっていると、これがまたすばらしい。ニコンのデジタル一眼レフの欠点を見事に補っている感じなのだ。

まずノイズリダクションのかかり具合が大変よろしい。シャドー部分にザラザラと乗っているノイズだけを、実にうまく低減してくれる。レタッチソフトの場合、画像全体のディテールをつぶしてしまうが、こちらは暗い部分に、より強いノイズリダクションがかかるようである。

それから Dライティングがまた絶妙である。デジタル一眼レフ全体の傾向として、ハイライトを飛ばさないように、露出はややアンダーに振られているものが多いので、今までは撮影後のトーンカーブで、中間より暗い部分をやや持ち上げるように修正していたのだが、これがかなり面倒で、画像によって持ち上げ方がかなり変わってくるし、その結果シャドー部分のノイズを持ち上げることにもなる。Dライティングと、上記のノイズリダクションによって、白トビさせないまま、ノイズを増やさずにシャドーを持ち上げることができるようになった。

これにレンズのゆがみ補正と、アンシャープマスクをかければ(私は撮影時にはシャープネスをかけないので)、ほとんど修正の必要のない画像が完成する。まあ本来ここまではカメラ内部でやって欲しいことなのだが、現在のカメラの処理能力では、後処理に頼らざるを得ないであろう。

これらに加えて、今回初めて実装された、カラーコントロールポイントを使えば、面倒なマスク処理なしに、色のコントロールが自由にできる。太陽がやや傾く時間に撮影していて、青空に黄色っぽさが乗ってしまったときなど、すっきりと空の部分だけ黄色を取り除くことができ、樹木との境界に不自然な色も出ない。

写真を意図的に「作る」のはあまり好きではないが(否定はしない)、フィルターワークの延長上に、このような作画技法があるなら大歓迎である。このソフトウェアが、実質 Photoshop Elements より安く買えるのは大バーゲンといえるだろう。ただし、編集する画像が RAW データでなく、JPEG だと、ノイズリダクションなどはかなり時間がかかる。

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2006年7月16日 (日)

Capture NX

ニコンデジタルカメラの画像処理ソフト。7月末発売だということで、トライアル版をダウンロードしてみた。ニコンデジタル一眼レフのユーザであるが、実は現行の画像処理ソフト Nikon Capture は持っていないのだ。実売1万円強と、それほど高価なソフトではないのだが、これは基本的に RAW 現像ソフトで、現像後のレタッチには必ず別のソフトが必要になるので、あまり魅力は感じていなかったのである。RAW の現像だけなら、カメラに添付されているソフトで可能だから。

しかし今回の Capture NX は、レタッチソフトとしてもかなり高機能なようで、任意の範囲選択と、選択範囲に対する各種の補正が可能になったので、今回は買う気満々なのである。

まだ数枚の写真を処理してみただけなので、詳しく評価は出来ないが、他のレタッチソフトを使わずに、ほぼすべての画像加工は出来そうである。もちろんトーンカーブや色調のコントロールが目的であって、合成とかコラージュを作るのは不可能だが。動作速度は速いとはいえないが、私が使っているパソコン(WindowsXP professional, CeleronD330 2.66GHz, DDR2-SDRAM 2GB) の環境では、実用に耐える速度で処理はできる。予想価格1万円前後と言われているので、買って損はなさそうだ。なんでもニコンデジタルカメラユーザで会員登録をすれば、優待販売もありだとか。

ただ、もうひとつこの手のソフトに搭載して欲しい機能は、トリミングやリサイズの自由度と、リサイズ後のアンシャープマスク処理。一般のレタッチ系ソフトなら、ほとんどのものが、縦横比率を一定に決めてトリミングし、任意のピクセルにリサイズして、最終的にアンシャープマスクをかけて、目的に応じたファイル形式で保存できる。縮小してメールに添付したり、掲示板に投稿したり、プリント用に拡大して出力したり、どちらかというと画質を落とすような加工に関しては、機能としてできるできないというより、あまり得意ではなさそうだ。

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2006年7月 3日 (月)

DX フォーマットの標準レンズは 28mm

前回に引き続き望遠レンズネタ。というわけで、今日 D70 用に望遠レンズを買ってきた。今年の春にニコンがフィルムカメラを大幅整理したとき、カメラとともにカタログ落ちした多くのレンズの中に埋もれていた、AF Zoom Nikkor ED 28-200mm F3.5-5.6G である。

望遠レンズというより、本来はフィルム用の高倍率標準ズームなのだが。1か月ほど前から近所のキタムラの中古コーナに陳列されていて、ひそかに狙っていたのだ。Yahoo! オークションでも追いかけていたのだが、販売期間が3年弱と短かったせいか、出品数が極めて少ない。フィルム用の 28-200mm は、シグマやタムロンなら実売半額で買えるのだが、ニコンの G タイプはすごくコンパクトで、∞-0.6m のフォーカスリミッタが付いているから AF も速い。リミッタを解除すれば 0.4m まで寄れるし、なんといっても ED レンズ3枚と非球面レンズ3枚という贅沢ぶりだ。それから基本的に D1、D100 発売以降のレンズだから、デジタルでの画質も考慮されている(と信じたい)。

オークションはあきらめて、キタムラで価格交渉し、表示価格よりもうちょっと引いてもらって、D70 で動作確認した後、お持ち帰りとなった。プラスチックのマウント面にややスレはあるものの、鏡胴やフードには使用痕すらほとんどなく、たぶん前オーナが取り付けたと思われるスカイライトがそのまま付いていたので、実質新品同様である。

ところで APS-C サイズのデジタル一眼レフの標準レンズというと、なぜか 35mm を挙げる人が多い。しかし標準レンズの定義を考えれば、これはちょっと違うだろう。たとえばニコン DX フォーマットの撮像素子は約 24mm×16mm 。対角線長は 28.8mm であり、まさに 28mm が標準レンズなのである。フィルムでは対角線長に等しい焦点距離の真の標準レンズというと、ペンタックスが商品化していた以外は、ほとんど存在していない。だから多くのカメラマンが 50mm という、やや望遠寄りの焦点距離に慣らされてしまっているが、やはりフィルムに 50mm は常用レンズとしてはやや狭い。DX フォーマットで 35mm というと、それよりも更に狭くなるわけで、いくらなんでもスナップにはちょっと無理があるだろう。

ライカ判フィルム一眼レフの標準レンズが、なぜ 50mm なのか、という理由に関しては諸説あるが、 ひとつは元祖ライカが 50mm をセットにしてカメラを売ったということ。もちろん日本で1950年代の後半から一眼レフが作られ始めたとき、このやや長い標準レンズを改めて、43mm にすべきだったのかもしれないが、残念ながら当時の技術ではレトロフォーカスの設計は難しく、ミラーボックスのある一眼レフで、ガウスタイプのレンズを設計するには、50mm が限界だったのではないかと考えられる。ニッコールやツアイスの 45mm はテッサータイプだから、大口径の高画質なレンズは難しいだろう。だからライカに倣って、一眼レフの標準レンズも 50mm で行きましょう。ということになったのではなかろうか。

ということはつまり、デジタル一眼レフにおいては、もはやライカ判 50mm 相当の画角にこだわる必要などまったくないわけで、素直に本来の標準レンズの焦点距離である「撮像面の対角線長」にすればよいではないか。フィルムカメラとマウントを共通にするデジタル一眼レフでは、30mm だって 35mm だって、レトロフォーカスにせざるを得ないわけだし。

というわけで、このレンズは D70 では、標準から超望遠域の入り口までをカバーする、万能望遠レンズではないかと思う。市場ではデジタル専用の 18-200mm が大人気だが、私の撮影スタイルでは、広角域から超望遠域までを、シームレスにつなぐ必要性は感じていない。

もちろん滅多に使わなくなってしまった F80 に付ければ、広角から望遠まで1本で対応できる標準ズームである。

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2006年6月28日 (水)

望遠ズーム

ニコンのホームページを見てみたら、この半年間で随分レンズのラインナップが整理されてしまっている。フィルムカメラを F6 と FM10 の2機種に絞ってしまったのだから、デジタルで使いにくい焦点距離のレンズもふるい落として当然なのだろうけれども、結構新しい機種も、早々に消えているので、ちょっと驚いた。

このラインナップを見ると、今後もデジタルは DX フォーマット1本で行くぞ、というメッセージに聞こえなくもない。実際デジタル一眼レフの撮像素子に、35mm ライカ判を求める声は、根強く残ってはいるものの、数はそう多くないだろう。私の周りで APS-C サイズのデジタル一眼レフを買った人で、このフォーマットに不満を持っている人は一人もいない。デジタルを買わない人が、買わない理由にしているだけのような気がする。

まあそれはいいとして、ニコンはいち早く APS-C サイズの撮像素子に特化したレンズを発売してきたわけだが、最初それは広角側の不足分を補う事が目的であり、12-24mm とか、10.5mm FishEye といったレンズを発売してきたことでも、十分理解できる。しかし、もうそろそろ標準レンズや望遠ズームレンズの焦点距離を、APS-C 向けに再編成して欲しいものだ。

たとえば DX タイプの望遠ズームといったら、現在 D50 のキットレンズ用の 55-200mm しか発売されていない。50-150mm F2.8 とか、18-150mm で、最短撮影距離が0.4m以下のコンパクトズームとか、そういうツボを押さえた望遠ズームが欲しいのだ。

もちろん早急に 16-60mm F3.5-4.5 をお願いしますよ。

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2006年6月22日 (木)

LUMIX DMC-L1

Panasonic から、フォーサーズシステムのデジタル一眼レフが発表になった。先に発表された SONY のαシステムとは対照的な営業戦略だ。SONY がエントリーレベルの低価格機に、出来る限り最新の機能を盛り込んで発売するのに対し、Panasonic は、いきなり予想価格25万円という、高級路線。

勝手に予想させてもらえば、SONY の方が売れると思う。SONY は今回、エレクトロニクスメーカとしての個性を表に出さず、かなり控えめな製品イメージだが、Panasonic は先進的っぽさを、いきなり出しすぎだと思う。カメラに10万円以上支払うユーザは、かなり保守的なんだよ。その証拠に、Olympus の一眼レフは、いかにもフォーサーズらしい、先進的なスタイルの E-300 や E-330 はあまり売れておらず、旧態依然とした E-500 が結構売れているらしいではないか。

もうひとつ、どうも今回の Panasonic の製品コンセプトはちぐはぐに感じられる。従来の一眼レフのスタイルにとらわれず、デジタルでしか出来ないことをやった、とか言って、ペンタプリズムのない扁平なスタイル(もっともこれは、基本メカを Olympus からの OEM としているのだが)を取り入れたり、ライブビューを積極的に宣伝したりしながら、シャッターはダイヤルで、絞りはレンズ側のリングで設定する、という妙に古臭いユーザインタフェースを主張してみたり。一眼レフの上級ユーザは、Nikon D1, D2 とか、Canon EOS1D とかのフラッグシップ機で、ジョグダイヤル操作に慣れてしまっていて、今更絞りリングなどをありがたがったりはしないと思うのだ。

標準ズームレンズ込みで25万円と言う価格は、NikonD200 や Canon 30D と真っ向勝負しなければならない。その価格帯のカメラは、AF が速くて、毎秒5コマ以上で40コマくらいを連写できて当たり前。そういうマーケットで、Leica のブランドイメージだけで勝負するのは、やはり無理があるんじゃないだろうか。

ところで、フォーサーズマウントって、絞り駆動も電磁式だったと思うが、レンズ側に絞りリングがあるってことは、レンズからカメラに絞り情報を送って、カメラからまたレンズの絞り駆動回路に、絞り情報を送るのか? そうしないと、絞りリングのない Olympus のレンズと共用できないような気がするのだが。なんかそのあたりも、必然性のないギミックだな。

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