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2012年8月 5日 (日)

小鳥は去った

今朝10時半頃に2度目の朝ごはんを食べた。いつものように食欲旺盛で、ムシを5匹。いつも通りその後しばらくはおとなしくなり、1時間もするとまたぴぃぴぃと騒ぎ出す、と思ったのだが、なぜか正午過ぎてもおとなしい。午後1時頃にエサを与えようとしたが、ムシを食べようとはするものの、なかなか飲み込めないし、あまり積極的に口を開けようともしない。それよりも眠くてたまらないという感じである。

今までが食べ過ぎだったのだろうかと、しばらくそのままにしておいたのだが、夕方になってもなお食欲が回復せず。私が近づくと、何度か口を開けて、パタパタしたのだが、すぐにおとなしくなってしまうので、給餌はあきらめる。

2012080601午後6時を過ぎると、呼吸するときに体が上下するようになる。かなり苦しそうだ。しかしまだしっかり止まり木の上に立っている。ところが午後7時になると、だんだん頭が下がってきてしまった。もう回復は無理だと判断し、私の手の上に乗せると、やはり立つことができない。奥さんもそばに来て、声をかけると、ようやく目を大きく見開いて、首をやや持ち上げる。しかしそれは最後の力を振り絞ってのことだった。

2012080602その後静かに呼吸が止まり、私の手の上で、ゆっくり目を閉じてしまった。

朝はあんなに元気だったのに、いったい何が原因なのかまったくわからない。もちろん親鳥が育てても、ヒナが巣立つ確率は非常に低いのだから、私がこれ以上何かしてやれたとも思えない。しかしそれでも何日か後に、我が家の窓から大きく羽ばたいて去っていく姿を想像していただけに、残念でならない。

ただ、4日前に歩道の端でじっとしていたこの子の姿を思い出すと、もしあのままあそこに放置したら、おそらく30分もしないうちに車道に飛び出して、車に轢かれてしまうか、歩行者がヒナに気づかず、蹴飛ばして川に落ちてしまうか、いずれにせよ翌日まで生きていられた可能性は極めて低い。だから私はこの子にプラス4日間という人生を与えてやったのだと思いたい。それに、どんなに小さな命でも、車に轢かれて突然終わってしまうという運命だけは与えたくないのだ。弟や、何人もの友人知人、そしてかわいがっていた野良の子ネコと同じ運命だけは、もう私の目の前で見たくはない。

それから、たった4日間とはいえ、大嫌いなムシを箸でつまんで、大きな口の中に押し込むという、私にとってはトリハダものの行為を、躊躇なくさせてくれたこの子に、感謝の気持ちでいっぱいである。明日からまたムシ嫌いに戻ることにする。

最後に、やや成長して、クチバシや足に色が付き始めた今、ネットで調べてみると、これはムクドリではなく、ヒヨドリかもしれない。ヒナはどちらもそっくりで、なかなか区別がつかないそうだが、もうはっきり判別する日は来なくなってしまった。

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コメント

残念でしたね。
羽ばたいて巣だっていくのだと思っていました。
でも道端で誰にも看取られずに寂しく死んでしまうのと
保護されて餌を与えられて見守られて死ぬのとは全然違うと思います。
最後にこの子がアツジさんになついて安心して暮らした日々があった。
それだけで何もかもが違うのです。

投稿: ちろ | 2012年8月 5日 (日) 23時02分

ちろちゃん

この子が幸せだったのか、苦しんだのかわかりませんが、交通事故にだけは遭わせたくなかったというのが本心です。
そして小鳥の命が、こんなにも重いのだと、教えてくれることになりました。
フライドチキンを食べるたびに、お祈りしないといけないのかなぁ...

投稿: 内藤敦司 | 2012年8月 5日 (日) 23時54分

お疲れ様でした
短い時間だったけど、絶対に最後の4日間は
幸せだったと思うな
おんなじ天国に行くにしても、車に轢かれてと
内藤さんの愛情に触れながら、手のひらで亡くなるのとでは全然違うものね
これからはフライドチキンを食べるたびに
わたしも思い出します
それが供養だものね  (^_-)-☆

投稿: ゆりあ | 2012年8月 9日 (木) 21時29分

ゆりあさん

多分ヒナは何もわかってないと思います。でも、歩道に落ちていて、私が拾い上げた時に、十分飛ぶことができるのに、逃げようとしなかったことは、私に助けられることを選んでくれたんだと考えるようにしています。

投稿: 内藤敦司 | 2012年8月10日 (金) 15時48分

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