今年5月に、液晶ディスプレイを買い換えたのだが、この機種はアナログ RGB の他に、DVI 入力と HDMI がある。ところが私が持っているパソコンには、一切デジタル出力がないのだ。もちろんアナログ RGB で困ることはないのだが、液晶ディスプレイの持てる性能を出しきっていないというのは、なんとも歯痒い。そうなると、目を凝らしてようやく見えるような、文字やコントラストの強い部分に、微妙なにじみがあるのが気になって仕方ない。
というわけで、デジタル出力のあるビデオカードが欲しくて我慢できなくなってしまったのだ。パソコンでゲームは一切やらない私にとっては、3Dグラフィックコントローラの性能などどうでもいいことなので、ここ10年ほどは、ずっとマザーボード組み込みのグラフィックコントローラを使ってきた。無駄にスロットを使って、消費電力の増加や動作の安定性を損なうことを避けたかったのだ。だから最近のグラフィックカードのことは全く知らなかった。PCI-Express という、グラフィック用のスロットが、バスではなくチャネル接続であると知ったのも、グラフィックカードを物色し始めてからである。
そうやって、消費電力が少なく、安定して動作するカードを、なるべく安く買いたいという基準で、グラフィックカードを探してみると、最終的に nVIDIA GeForce 9400/9300 を使用したものか、ATI Radeon 4350 を使用したカードに絞られた。どちらもローエンドのグラフックコントローラで、むしろマザーボードのオンボードコントローラ用に開発されたものらしい。おかげで冷却ファンのないカードが中心のようである。
何日もかけて、これらのグラフィックコントローラチップを搭載したカードを比較検討していると、Radeon 4350 搭載のカードのほうが、微妙に安いのだ。こちらのほうがカタログスペックがややおとなしいからだろう。しかし Radeon 4350 は、コントローラチップに HDMI 出力回路を内蔵しているようで、すべてのカードが HDMI 対応になっている。ところが、GeForce 9300/9400 を搭載したカードは、HDMI を内蔵したものとそうでないものがあり、内蔵しているものはさらに1,000円ほど高い。
ネットで性能評価の記事を探してみると、どうやら実測性能ではこれら2種類のコントローラは、ほぼ同等な性能のようで、そういうことであれば、迷わず Radeon 4350 の HDMI 付きカードを選べばいいだろう。
こうして今朝、久しぶりに私の元にグラフィックカードが届いた。早速パソコンに取り付けで、動作確認である。しかしスロットにカードを差したことにより、パソコンの中がふたつに区切られることになってしまった。こんな状態で、CPU やグラフィックコントローラの熱がうまく排気できるのだろうか。結局もうひとつファンを増設することになるかもしれない。
ところで、DVI ケーブルは液晶ディスプレイに同梱されていたので、それに繋ぎ替えて初めてデジタル画面出力を経験したわけであるが、HDMI ケーブルは手持ちのものがないので、こちらもいずれ試してみたい。しかし家電量販店の AV コーナーを覗いてみると、ソニーやパナソニックの HDMI ケーブルは、なんと4,000円もするではないか。グラフィックカードより高いなんて、まったくふざけた話だ。こんなもの、どう考えても製造原価は100円だろ。
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