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2009年3月29日 (日)

オキシライド大暴落

2009032901パナソニックの乾電池「オキシライド」の在庫が暴落しているらしい。店頭でワゴンセールしているところもあるらしいが、私はネット通販でまとめ買いした。1本あたり50円以下である。

理由はハッキリしている。パナソニックが最近売り出した、新しいアルカリマンガン乾電池「エボルタ」が好評で、オキシライドの売れ行きが落ち込んでいるからだろう。近所の大手電気店でも、オキシライドはすっかり見なくなってしまった。

しかしエボルタとオキシライドは、形状は同じでも、全く違う電池なのだ。場合によっては互換性がないことに注意して欲しい。それぞれの単3電池の JIS 型番を見れば、一目瞭然だが、エボルタはその他のアルカリ電池と同じ「LR6」である。これに対しオキシライドは「ZR6」だ。

LR6 というのは、アルカリマンガン電池。正極に二酸化マンガンと黒鉛の粉末、負極に亜鉛を用いて、電解液を封印したものである。ZR6 というのは、ニッケルマンガン電池。正極にオキシ水酸化ニッケルを用いることによって、内部抵抗が少なく、電圧降下の起こりにくい性質を持っている。ただし初期電圧が 1.7V と高いため、電圧制御しない電気機器には使えない場合が多い。たとえば懐中電灯に用いると、電球が焼き切れてしまうし、シェーバーに用いると、モータが高速回転しすぎて危険である。

ただし、デジタルカメラや PDA のような電子機器では、通常は電源にやや高めの電圧を要求し、内部で必要な電圧に下げて利用している。こういう電子機器では、電源電圧はできるだけ長時間高電圧を維持できるものがいい。ところがアルカリマンガン電池では、徐々に電圧降下が起きるため、電池の容量としては十分残っていても、電圧が不足して使えなくなってしまうのだ。だからデジタルカメラで使えなくなってしまった電池でも、時計や懐中電灯に入れれば、まだ十分動き続ける。

しかし高電圧を、容量ギリギリまで維持できるニッケルマンガン電池の場合、同じ容量であっても、はるかに長時間デジタルカメラを駆動させることができるのだ。

確かに電池の汎用性という意味では、オキシライドよりエボルタの方が上だろう。誤って懐中電灯に入れてしまっても、電球が切れることはないし、デジタルカメラも、従来のアルカリマンガン電池より、いくらか長時間使えるようである。しかし私は懐中電灯など、ダイソーで4本100円で売っている電池で十分だと思っているし、オキシライドを誤って懐中電灯に入れることなど、絶対にあり得ない。

私が必要としているのは、電池の汎用性などではなく、デジタルカメラの長時間駆動に特化した電池なのである。もちろん普段使っている COOLPIX P50 は、充電式のニッケル水素電池を入れている。しかし充電式の電池であれば、電池が切れたら絶対に充電が完了するまで使えない。撮影中に電池が切れてしまったらおしまいである。だから私は、このカメラのケースの中に、必ず緊急用のオキシライドを入れているのだ。

これ以外に、通勤カバンの中に入れっぱなしで、常に持ち歩いているカメラもオキシライド。奥さんに持たせて、ネコたちの普段のスナップを撮ってもらっているカメラもオキシライドである。使う頻度の少ないカメラほど、充電式の電池は役に立たないのだ。

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コメント

おはようございます
電池にもいろいろあるのですね
読んでもなかなか理解できません
ごめんなさい

でも充電式は最近買って使いだしました
とっても便利ですね!
また、いろいろ教えてくださいね

投稿: ゆりあ | 2009年3月30日 (月) 09時01分

現在国内で発売されている単三型乾電池だけでも、二酸化マンガン(R6)、アルカリマンガン(LR6)、ニッケルマンガン(ZR6)、硫化鉄リチウム(FR6)という4種類の電池に加え、ニッケルカドミウム(Ni-Cd)、ニッケル水素(Ni-MH)という2種類の充電池があります。

これらは形状は同じですが、特性がそれぞれ異なるので、相互に使える電池もあれば、誤って使うと、全く動作しなかったり、機器が破裂したりする場合もあります。
いずれにせよ、電池は機器の説明書をよく読んで、絶対に間違った使い方をしないことが大切です。

投稿: 内藤敦司 | 2009年3月30日 (月) 13時02分

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