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2008年11月 4日 (火)

D300 ファームウェア Ver1.10

10月28日にアップデートされた、Nikon D300 の最新ファームウェア Ver1.10 を導入した。

変更点は多岐にわたり、追加のマニュアルまで出ているので、これはバグフィックスと言うより、機能拡張である。主な変更点としては ISO 感度自動設定時の、シャッター速度下限値の選択範囲が広がったこと。オートホワイトバランスの精度が上がったこと、ライブビュー時のコントラスト AF 速度が上がったことなどである。

2008110401ISO 自動設定は滅多に使わないし、オートホワイトバランスの精度は、なかなか比較しにくいので、私としてはコントラスト AF の速度向上がどれほどのものか、非常に興味があった。

D90 のコントラスト AF が、D300 のものより格段に速かったので、これはハードウェアが別物だろうと考えていたのだが、どうやらそういうわけでもなさそうだ。今回のファームウェアで、D300 も D90 と同じくらい高速化されている。以前のファームウェアでは、ウィーン、カッ、カッ、カッという感じの動きだったものが、新しいファームウェアでは、ウィーカカカカッ という具合である。明らかにモータ作動と作動の間の、コントラスト比較演算処理時間が短縮されている。やはり AF 速度を決定付けているのは、ソフトウェアの方だったようだ。CPU が変わったわけではないので、アルゴリズムが改善されたのだろう。こういうのは、メーカも試行錯誤しながら開発しているだろうから、後から出来上がったものの方が高速なのは当然だ。

2008110402現代のカメラはハードウェアに要求される機能は少ない。複数のメカニズムがシーケンシャルに動作することは稀で、非常にプリミティブな機能だけを実装し、あとはソフトウェアで制御されている。ソフトウェアはそういう単純なメカニズムのオーバーシュートの時間まで考慮した、予測制御をしなければならない。この辺りをコツコツやっていて、完成した制御ソフトを、もう一度全体を見直すと、往々にして省略できる冗長な処理が、随分見つかるものだ。D90 では、D300 の発売から1年かけて、そういったところを徹底的に見直したのだと思われる。そして、今回はそれを D300 にフィードバックしたということだろう。

こういうのを「煮詰めが甘い」と批判する声もあるだろうが、1年前に D300 は発売されるべきだったし(私が買ったのは1か月前だが)、それから1年後、カメラが性能向上するのなら、それを喜ぶべきだろう。

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