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2008年9月 9日 (火)

D90 ファーストインプレッション

名古屋のニコンサービスセンターに行って、 D90 を触ってきた。画質に関しては1枚や2枚撮ったところで、評価のしようがないので、今日は私自身が気になっていた機能についてのみ、確認するのが目的だった。細かい評価については、すでにネットであちこちに書かれているが、ピンポイントで自分にだけ必要な情報は、やはり実物を見ないと得られない。

評価ポイントは、現在私が D70 と D200 を使っていて、この D70 を入れ替えるのに、D90 が適当かどうかという視点である。

まず大きさと重さ、これは D70 と比べて遜色はない。他社の10万円クラスのカメラに比べるとやや大きいが、D80 同様、非常に剛性感のあるボディだ。

続いてカメラのレスポンス。D70 を D200 と併用していて、一番不満なのが、レリーズタイムラグや像消失時間の長さである。D80 で随分改善されたが、やはり D200 とはまるで違う。ところが、D90 なら、体感的に D200 と比べて遜色のないレベルになったと思う。カタログ値ではレリーズタイムラグは D70 で100ms、D80 で80ms、D200 で50msであり、D90 は65msだ。この数値はキヤノンなら D30、D40、D50 系列と同等。他社のミドルクラスを完全に凌駕している。また、私には特に必要ないが、連写速度は4.5コマ/秒であり、これも D200 の5コマ/秒と遜色ない。

それから使い勝手についてあれこれ。

D80 で採用された AF モード、レリーズモードの切り替えボタンであるが、これは上級機のレバー式よりずっと使いやすいと思ったのだが、D80 の場合、ボタンを押すごとにモードが順に切り替わる。これはワンアクションで操作できる代わりに、知らずにボタンを触ってしまい、いつの間にかモードが切り替わっていたという危険性がある。事実 D80 を店頭で操作したときに、私はこれでパニックに陥った。D90 では、他の機能と同様に、ボタンを押しながらコマンドダイヤルを廻して設定、という方式に変わったので、この点は評価できる。

D200 ではカスタムメニューの中に「基準露出レベルの調節」と言う項目がある。言い換えれば露出計のゼロアジャストである。自分の好みの露出値を「+/-0」と表示するように調節できるのだが、D80 にも D70 にもこれがない。幸い D200 のデフォルトの露出基準で私は満足しているが、評価測光の場合、D70 は常にほぼアンダー、D80 はほぼオーバーである。もちろん常に露出補正しておけばいいのだが、実際に基準値からさらに露出補正したり、それを元に戻す場合に、非常に間違えやすい。D90 にはこの項目があることを確認したので、基準露出値がある程度自分の好みと違っていても問題はない。

ここまでは概ね D200 と併用することを前提にしても満足できる仕様であるが、ひとつだけ非常に残念な部分があった。D200 では半押しタイマーでスリープ中に、背面のフォーカスエリアセレクタを操作した場合、電源が入る設定にできるのだが、D90 にはこの設定はないようだった。実はこれは D70 を使っていて非常に不満な点である。ちょこまかと動き回る我が家のネコたちを追いかけていると、フォーカスポイントをどこにして構図を決めようか迷っているうちに、スリープに入ってしまうことがある。そのときフォーカスポイントセレクタを操作しても全く反応しないので、一旦レリーズを半押しして、それからフォーカスポイントを設定しないといけない。このわずかな時間にネコはまた姿勢を変えてしまうのだ。D200 で撮ったネコ写真の方が圧倒的に歩留まりが多いのは、この機能による部分が大きい。

まあ当然の結果であるが、D300 を買ったほうがカメラとしての満足度は大きいだろう。しかし D300 と D200 を併用するとなると、D70 の代わりという本来の目的から大きく外れてしまう。あの大きさ、重さだったから、D200 より機能や性能は劣っても、気楽に持ち出すことが出来たのだ。

まだ「買う」とは言っていないが、買うとしたらやはり D90 発売後の、両者の値段の動き次第だろう。「買う」とは言っていないが。

そのほかにいくつかのチェックポイント。

ライブビューに関しては、位相差 AF が廃止され、コントラスト AF のみになってしまったが、コントラスト AF の動作は、明らかに D300 や D3 よりも早い。しかしこれがカメラ単体の仕様によるものなのか、キットレンズである 18-105mm との組み合わせによるモノなのかは不明である。

その 18-105mm であるが、私は D80 のキットレンズである 18-135mm がそのまま VR 化されると思っていただけに、ちょっと残念である。18-105mm なら手持ちの 16-85mm で十分まかなえるし、画質はおそらく圧倒的に 16-85mm の方が上だろう。なんといっても値段が2倍近いのだ。ところで、以前の 18-135mm やこの 18-105mm には、AF モードスイッチに M/A ポジション、つまりオートフォーカス中に、距離リングを廻すと、そのままマニュアルフォーカスになるという機能がない。同様に M/A ポジションのない 18-55mm などでは、M ポジションは完全にマニュアル。A ポジションでは、距離リングが操作できない。しかし 18-105mm や 18-135mm では、なぜか A ポジションでも距離リングが操作できるのだ。この違いがようやくわかった。

18-105mm の A ポジションでは、オートフォーカス中に距離リングを操作すると、確かにマニュアルフォーカスできる。しかしそれはカメラのフォーカスモードが AF-S の場合に限られるのだ。もし AF-C モードになっていると、距離リングを動かした瞬間、カメラがフォーカスずれを検知し、すぐにフォーカスポイントに焦点を合わせてしまい、結果としてマニュアルフォーカスの操作は反映されない。私が使っている 16-85mm のような M/A モードでは、AF-C のときに距離リングを操作しても、マニュアルフォーカスが反映され、カメラは再度レリーズ半押しをしない限りオートフォーカスを駆動しないのだ。これはつまり、A ポジションの場合、単に距離リングを廻すクラッチが入っているだけで、カメラのオートフォーカスには連動していないということだろう。それでも AF-S モードならば、レリーズ半押しして、一旦合焦してしまえば、カメラはそこでフォーカスロックするから、以降フォーカスポイントで焦点ずれを起こしても、オートフォーカスを起動しない。その仕組みを利用して、マニュアルフォーカスを実現しているようだ。しかし AF-C の場合、レンズ側で距離リングを廻そうとしたら、まずカメラに対して、オートフォーカスを切るようなコマンドを送らなければならない。このタイミングは、撮影者がフォーカスリングをわずかでも動かした瞬間なので、それを検出する仕組みが必要になってくるわけである。安価な A モードのレンズには、このセンサーが省略されているのだろう。

2008090901最後に D90 とは何の関係もないが、ニコンサービスステーションのすぐ近くにあるオアシス21で撮影した、今日の1枚。

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コメント

何か凄く詳し過ぎて頭が混乱してます。^^;
自分の頭じゃ理解するまで1年かかりそう。(笑)

でも...10万もするものすぐに買っちゃうの?
凄くない?^^;

投稿: 松雪 | 2008年9月10日 (水) 23時38分

とうちゃんって、娘が生まれると、ビデオやらカメラやら買いませんか?
人間の子供だと、幼稚園に入るくらいまでしか撮らないけど、ネコはずっとネコですからね。
ロドリゲスが我が家に来てから、新品のカメラだけでも、もう5台以上買いました。オークションで手に入れたものは、10台くらいあるはず。
ネコは経済効果抜群ですね。

投稿: 内藤敦司 | 2008年9月10日 (水) 23時44分

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