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2007年9月21日 (金)

D70 のワークフローを考える

1年前に Nikon D200 を買って以来、デジタル一眼レフは D70 と2台体制の運用であるが、(D200 に比べれば)はるかに小型で軽量の D70 の出番は少なくない。

ところが D200 を買って以来、D70 の出力する絵の色調に不満が残ってしまうのである。もちろん D70 が故障したわけではないので、D200 を買う前から、色調に変化はない。問題はデータとして保存する、未加工の(プリント用にレタッチしたものではない)写真が、D200 と合わないということである。

D70 の出力はとにかく暗い。そして青い。初期のニコンデジタル一眼レフは、白トビを嫌ってか、とにかくアンダーな露出を出す。D50 あたりからダイナミックレンジに多少余裕が出てきたのか、ある程度白トビを切り捨てて、中間的な露出を出す傾向にあるが、D70、D70s までは、とにかく暗いのだ。それに加えて、なぜか D70 は青い。人肌が不健康に見えると、ネットではよく叩かれたものだ。もちろん私はレタッチ前提なので、この傾向がわかっていれば、それはそれで問題なかったのだが、レタッチ前の写真を D200 のものと比べると、写真の選別が困難になるほど色調が違う。

同一のシーンを2台のカメラで撮って比較するのが目的ではないので、カメラ雑誌のテストのような厳密なカラーマッチングを要求しているわけではないのだが、サムネイルをパッと並べた瞬間の印象が、あまりにも違いすぎるのだ。

デジタルカメラの場合、すべて RAW で撮影し、後から必要に応じて JPEG に変換すればいいと考える人もいるだろう。しかし私は基本的にプロプライエタリなデータ形式と言うのを信用していない。ある日ニコンがカメラ事業から完全撤退して、ソフトウェアのサポートを一切しなくなるということが絶対にないという保証はどこにもないからだ。だから基本的に撮影は RAW でも保存は JPEG である。後から大伸ばしにしたい写真については RAW でも保存しておくことがあるが。

そこで難しいのは D70 の保存形式である。RAW + JPEG だと、JPEG は最高圧縮の BASIC フォーマットしか選べないのだ。この BASIC フォーマットがクセモノで、FINE と NORMAL なら等倍表示してもほとんど見分けがつかないのに、BASIC にすると、途端に圧縮ノイズが出る。結局 RAW + JPEG の JPEG 画像は、写真選別用にしか使えないのだ。ところが JPEG FINE で撮れば、最初に書いたように、D200 との違いが大きすぎて、2台のカメラで撮った写真を同時に選別するのが困難になる。

かなり長い間悩んだ結果、D70 は RAW + JPEG で撮って、JPEG はピンボケなどの失敗の選別だけに使う。それから RAW を CaptureNX でバッチ処理して、一括で JPEG に変換する。この JPEG を保存用、及び D200 の画像とあわせて、比較するのに使うというワークフローにすることに決めた。

この CaptureNX のバッチ処理であるが、このとき若干プラス側への露出補正と、トーンカーブによるシャドー部の持ち上げ(ガンマのように全体には持ち上げない)、シアンをやや下げ、色収差の補正を行って、JPEG 出力するスクリプトを作った。もし露出補正で白飛びしてしまったら、そのコマだけ上記の露出補正をしない処理を行えばよい。

2007092101こうしてやや明るく、健康的な色合いになった JPEG 画像を D70 のデフォルトとして保存しておくことにしたのだ。このバッチ処理での補正は、今まで D70 で撮影した写真にはほぼすべて行っていたのだから、実質 D70 にカスタムトーンカーブを組み込んだと思えばいい。

20070921021枚目の写真が、バッチ処理を行った画像。2枚目の写真は、RAW データから一切のパラメタを変えずに JPEG 変換したもの、すなわち D70 の JPEG 出力に近いものである。

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