« テスト撮影 | トップページ | 真夏の真昼の出来事 »

2007年8月 6日 (月)

消えた商店街

駅前商店街の過疎化は、全国の地方都市で深刻な問題となっている。我が愛知県でも、ここ数年駅前が活性化しているのは名古屋市くらいで、人口10万人から30万人規模の中小都市の駅前は、ことごとく過疎化が進んでいる。

今年世界一の自動車生産企業になろうとしているトヨタ自動車の地元豊田市でも状況は変わらない。駅前からスタジアムまで一直線に伸びる商店街も、寂れる一方であった。おまけにこの豊田市駅前では、個人経営の商店街のみならず、長崎屋とユニーアピタの撤退、マイカルとそごうの倒産で、大規模店舗すら壊滅状態なのだ。

2007080601その商店街の一部が2年ほど前、いきなり更地になってしまい、そこに突如現れたのが、コモ・スクエアという総合商業ビルである。1枚目の写真の道路の右側、スポーツクラブの看板のある白いビルがそれだ。一見小さなビルに見えるが、その奥に見えるやや暗い色のビルとは、道路をまたいで、2階の連絡通路で繋がっているし、スポーツクラブのさらに右に見える、高層ホテルも同じビルである。

つまり商店街の2ブロックが消滅して、ひとつの巨大なビルになってしまったのだ。小さな商店街の経営者たちが集まって、アーケードを作ろうとか、そんなレベルの話ではない。街ひとつビルにしちゃおうと。街は寂れても金は有り余っている、この街ならではの都市計画だ。

20070806022枚目の写真は、コモ・スクエアの前から、ちょうど反対向きになって、豊田市駅を撮ったもの。たしかにこのビルの規模はすごいが、いくら平日の午後とはいえ、やはりほとんど人がいないのに注意されたい。これが名古屋市内なら、歩道は人であふれかえっているのだが。

果たして、この巨大箱モノで、街は活性化するのだろうか。そもそも活性化とは、一体何を示すのだろう。この豊田市駅は、名古屋鉄道の単線駅に過ぎなかったのだが、28年前、名古屋市営地下鉄との相互乗り入れによって、市民の長年の夢だった名古屋の中心部への直通が可能になった。そのおかげで、豊田市駅前まで来たら、商店街で買い物などせずとも、電車に乗るだけで名古屋に行けるようになったのだ。商店街の過疎化は、市民が望んだも同然ではないのか。

|

« テスト撮影 | トップページ | 真夏の真昼の出来事 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181661/16032229

この記事へのトラックバック一覧です: 消えた商店街:

« テスト撮影 | トップページ | 真夏の真昼の出来事 »