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2007年2月10日 (土)

バウンスリフレクタ

2007021001先月落札したスピードライト SB-20 用の、バウンスリフレクタを作ってみた。

発光部を真上に向けた状態で、はがきを輪ゴムでとめて簡易リフレクタにしていたのだが、ちょっとカッコ悪いので、採寸してケント紙でそれらしいカタチのものを作り、反射面にキッチン用のアルミホイルを裏返しにして貼った(表向きにすると反射が拡散せず、ストロボ直射のようになりやすい)。

以前からニコンのスピードライト SB-22 を持っていたのだが、これはガイドナンバーが GN25(ISO100) なので、バウンスさせるには、ちょっと心許なかったのだが、GN30(ISO100) の SB-20 を手に入れたおかげで、室内でネコを撮るときの、スピードライトの稼働率がかなり高くなった。

動物の体毛は、かなり反射率が高く、スピードライトを直射すると、金属表面の反射のようにキラキラ光って、写真を白トビさせてしまう。だからバウンスは必須なのである。そしてもうひとつ、ニコンのデジタル一眼を使って、室内でネコを撮るときには、たとえバウンスさせても、TTL スピードライトはほとんど使い物にならないのだ。だから外光式オートでしか使えない、これらのフィルムカメラ用のスピードライトが、大いに価値がある。

ニコンの TTL 調光には、実に多くのバリエーションがあり、私もそのすべてを把握しているわけではないが、大まかに分けると、フィルム用の TTL-BL 調光と、3D-TTL-BL 調光。デジタル用の D-TTL 調光と i-TTL 調光がある。

TTL-BL 調光とは、いわゆる撮像面測光で、高速時はシャッター先幕の反射を、低速時はフィルムに露光中の光を、ミラーボックス内のセンサーで感知するものである。最初にこれを実現したのは、オリンパス OM-2 であるが、ニコンは調光センサに5分割マルチエリア素子を用いて、画面全体の露出バランスを計算して調光する。もちろんスポット測光時には、中央1点の TTL 調光になる。

続いて 3D-TTL-BL 調光とは、D タイプレンズの距離エンコーダの情報を利用して、主要被写体までの距離と絞り値から、最適発光量を計算するもので、被写体が中央になかったり、反射率が標準反射板と著しく異なる場合に威力を発揮する。カメラのカタログでは、結婚式場のような金屏風をバックにした、シンクロ撮影の作例が載っていた。この 3D-TTL-BL 調光からは、撮像面測光だけでなく、スピードライトのプレ発光を利用して測光するようになったので、これが可能なのは、カメラ内蔵のスピードライトか、高価な専用スピードライトに限られていた。私が持っている SB-22 も SB-20 も、3D-TTL-BL 調光には対応していない。

その後デジタル一眼レフが発売され、撮像面測光が事実上使えなくなってしまったので、プレ発光で発光量を決定する方式にしたのが D-TTL 調光である。デジタルカメラでは、フィルムの代わりに撮像面には CCD があり(実際にはローパスフィルタ)、これはガラスでできているため、フィルムのように表面で乱反射せず、ミラーボックス下部にあるセンサから斜めに見上げるように測光することは不可能なのである。そこで D-TTL 調光では、早めにプレ発光させて、シャッター先幕の反射だけで本発光の光量を決定しているようだ。

しかし D-TTL 調光は明らかにフィルムカメラの 3D-TTL-BL 調光より精度が落ちたので、あまり評判がよくなかったらしい。それまでニコンの 3D-TTL-BL 調光は、調光精度で他社を圧倒していたのだ。

そしてデジタル一眼レフ用の第2世代が i-TTL 調光である。これはプレ発光をさらに早めに行い、ミラーアップする前にファインダー部の露出計用1005分割 RGB センサで測光し、本発光量を決定している。より測光精度の高いセンサを使って、さらに細かく調光しようと言うことだろう。i-TTL のおかげで、ニコンの調光精度は再び高い評価を得られるようになった。私が持っているフィルムカメラの F80 は 3D-TTL-BL 調光に対応しているが、これはプレ発光しているのかどうか、私の目では認識できない。しかし i-TTL 調光に対応している、デジタル一眼レフの D200 と D70 の内蔵スピードライトは、明らかにプレ発光と本発光の2回発光していることがわかる。

ところが、この2回発光していることがわかる、というのが問題で、人間よりもはるかに運動能力の高いネコは、i-TTL 調光のプレ発光と本発光との間に、すばやく目を閉じてしまうのである。完全に閉じることはなくても、半分閉じて、寝ぼけたような顔になってしまうのだ。それでデジタル一眼レフを購入して以来、私は室内のネコ撮りには、スピードライトは使えないと判断し、多少画質が落ちるのを承知で、感度を上げてアベイラブルライトだけで撮影していたのだ。バウンスできる外付けの i-TTL 調光対応のスピードライトを買っても、プレ発光してしまったら、ネコの写真は全部眼を閉じてしまう。

2007021002そこで外光式オートである。これならまったく問題はない。スピードライトが発光したときには、すでに撮影は終わっている。パッチリと目を開いたネコの顔が撮れるし、自作のバウンスリフレクタを使えば、赤目(ネコは種類によって緑目やオレンジ目になる)も防げる。

ちょっとだけ、ネコがまぶしいのを我慢してくれればいいのだ。今まで何度も撮影しているが、カメラを向けても逃げ出したりはしないので、ピカッとくるフラッシュ撮影は、それほど苦痛というわけでもないらしい。

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